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聴き比べ

(OTOTOY編集後記からの転載です)

RITTOR BASEで開催された、P-MODELの1stアルバム『IN A MODEL ROOM』LP/CD/ハイレゾ聴き比べ&深掘りトーク・イベントにお邪魔してきました。『IN A MODEL ROOM』収録の全曲を、
 ① 1979年リリースのオリジナル・ヴァイナル
 ② 2022年再発のヴァイナル (2020年リマスタリング音源使用)
 ③ 1992年リリースCD
 ④ 2003年リリースのデジタル・リマスタリングCD
 ⑤ 2020年リリースのリマスタリングCD
 ⑥ 2023年リリースのハイレゾ (24bit/96kHz, 2020年リマスタリング音源使用)
の6種類の音源で聴き比べる、アルバム1枚を2部構成4.5時間かけて聴くという、狂気のイベントです。やってることがおかしい(笑)のですが、でも聴くと確かに全部違う音がして、企画として成立していたのがすごい。

イベント後の参加者の方々の感想が⑥のハイレゾが好き派と②の最新ヴァイナルが好き派 (敢えて言い換えると⑥が好きではない派) とに分かれたのが、ある程度予想通りとはいえ、やはり興味深い。そして個人的には、良し悪しを超えて、さらには好き嫌いすらも超えて、③を聴いたときの「落ち着く」感じが我ながら驚きでした。自分は初期CDの「こじんまりとした(?)」音をこれまで最も大量に摂取してきたんだなというのが改めてよくわかりました。

このイベント、今後月1回ペースでとりあえず5thアルバムまではやる予定とのこと。なにそれ楽しそう、とか思った方は次回いかがでしょうか。開催が決まりましたらまたOTOTOYニュースでもお知らせします

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈4カ月連続リリースもこの曲でゴール〉、グソクムズの “道の途中”、他、優河の “遠い朝”、Joint Beautyの “Special Days (feat. 藤井隆 & ピーナッツくん)”、ゆっきゅんの “Re: 日帰りで – lovely summer mix” の4曲です。

そして先週の推薦曲は、〈夏がくると聴きたくなる曲がまたひとつ新しく〉、daisanseiの “ほたるの線”、他、ハンバート ハンバートの “恋はいつでもいたいもの”、New Westの “IYKYK”、Tash Sultanaの “1975” の4曲でした。

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駒澤零の個展に行って、FEVERでSAGOSAIDをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

週末その1は駒澤零の初・個展「天使・生活」。美しいとか可愛いとかだけでは済まされない棘、ちゃんと刺さったと思います。「ディグインザディガー」の生原稿がすごかったです。書き込みがエグい。あれはネットで見るのはもったいない。初個展おめでとうございますでした。週末その2はSAGOSAIDのレコ発@FEVER。最強にカッコ良かったです。何回か観てきたSAGOSAIDのライブで確実に一番良かったし、今年のこれまでのこういう小箱のライヴで一番カッコ良かったかもしれない。フロアの笑顔と演者の笑顔の相乗効果、いちばん良いやつ。バンドアンサンブルも良き。サポート・ギターの “効き” が抜群でした。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈気持ちいいものはいつだって気持ちがいい〉、Nagakumoの “Bedtime Bear”、他、KOTONOHOUSE, 4s4kiの “デカい愛♡”、SonoSheetの “Moon Walker” の3曲です。

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気合い

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週、Glimpse Groupのインタヴューを公開しました。彼らのライヴをはじめて観たのは去年の10月。そのとき感じたのは、歌・演奏の良さも勿論ですが、なんといっても演者の熱が真っ直ぐにフロア目掛けて飛んでくることでした。独りよがり感が微塵もなく目線がフロアを向いてる。居そうで居ないです。突き刺さりました。

今回の彼らのバンドの初メディア・インタヴューで触れられていたのが、マーヤさん (KING BROTHERS)。確かに! そんなかんじで、ライヴを観たことがあるひとが読んでも、読んでからライヴを観ても、そういうことか……と納得することが多いインタヴューになったのではと思います。実現できてとても嬉しいです。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈歌詞にもサウンドにも、共感しちゃう…〉、BurnQueの “意識はある心は寝てる”、他、細井徳太郎の “魚 _ 魚”、Post Maloneの “Joy”、℃-want you!の “ときめきを教えて” の4曲です。

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花火大会の日の浅草花劇場で矢口真里をみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

というタイトルを付けましたが、イベントはNaNoMoRaL主催の「あまみやみくのおたんじようびかい」です。たぶんモーニング娘。のメンバー、現役・OG問わず生で観るのは初めて。矢口真里アコースティック・セットのセトリは、“たんぽぽ” (タンポポ)、“トゥモロー” (ミュージカル〈アニー〉)、“I WISH” (モーニング娘。)。聴き手を攫む力が強くてすごかったです。バックのアコースティック・ギターは梶原パセリちゃん! 観てるほうも緊張したというか笑。

そしてNaNoMoRaL。NaNoMoRaLは広いステージがよく似合う。始まってすぐにこんなもんじゃないって感じでこの日のステージも狭く見えるように。ほぼ新しめの曲で構成されたセトリはそれぞれの曲のスケールが大きくてとても良かったです。

出演した未菜さんの「ひと」(梶原パセリちゃん作) も初めてライヴで聴け、ほか出演者の方々も含めてよいイベントでした。人柄ならぬアーティスト柄の賜物ですね。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ヴォーカル/アコギ、トロンボーン/フルート/コーラス、ギター/スティールギター、ベース、ドラムという構成の5人組。ライヴぜひ観てください!〉、Ålborgの “Change”、他、futuresの “downstaires”、Soccer Mommyの “Soak Up The Sun”、SonoSheetの “レイニー” の4曲です。

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夏です

(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.231「夏です」からの転載です)

暑いわ!ってことで夏の曲プレイリストです。

それにしても暑すぎませんか? 夏の曲を選んだのですが、現実のほうが暑すぎて歌詞世界とのズレが生じています。暑すぎて蝉も鳴かないし虫も飛ばず羽音も聞こえません。東京は夕立さえ降りません。この暑さのなかクーラーのない部屋で過ごすのは命にもかかわり、だいぶ現実味がなくなってきました。現実が歌詞に近づいているのが、1曲目に入れたXTCの “Summer’s Cauldron” ですね。cauldronは「大釜」。魔女が何かをぐつぐつ煮込むときに使うアレ。鍋で煮込まれているような暑さ、まさにそれだ。(煮込まれたことないので想像ですが)

夏の歌詞世界といえば、とにかく恋愛。なんでなんでしょう?「開放的な気分」ってよく考えるとなんのことやら意味わからない。なにかしらの意味で自分にとって大切なひとがいるのは良いことでしょう。でも夏だけじゃなくて春秋冬もいたほうがいいと思います。

もうひとつ夏といえば、夏休みやvacation。そこでは楽しさ・良き思い出が表現されると思われがちですが、洋楽では「孤独」と結び付けられる例も多く見られます。夏がはじまるまで一緒に過ごしてきた同級生、同僚、友人らが居なくなり、ひとりになったときの内省。欧米では夏=学年の終わりなので、日本の「3月」に相当する心情もあるのかもしれません。

そして日本の夏の歌、その一大勢力は「夏が終わる切なさ」です。長い夏休みが終わる、プールが終わる、学校がはじまる、宿題がまだ!と、子どものころに感じた寂しさ・切なさ・悲しさが染み付いているのでしょうか。特別長い休みがあるわけでもない大人も、なんか切なくなりますよね。私のなかには「“夏休みはもう終わり” ソング」という括りが確実にあるのですが、なんと今はまだ7月。夏の終りソングは控えめにしました。入れられるものなら入れたい “さよなら夏の日” や “DOLPHIN SONG / ドルフィン・ソング” は配信がないし……

フジロックが終わり週が明けたら7月も終わります。夏はこれからが本番。暑さをしのぎ、切なさ控えめ楽しさ多めで過ごしましょう。目も眩む日差しですが、太平洋高気圧に覆われたこのところずっと、空の青が綺麗です。みなさま、お体ご自愛ください。

P.S.
今となってはこういうリストをつくるとき(リバイバルも含めて)「シティ・ポップ」をどう扱うかが面倒このうえないのですが、今回は1曲しれっとブレッド&バターを混ぜてみました。聴いていて違和感のなさがすごい。編曲・細野晴臣。リリースは1979年。おそるべし。

(プレイリストのSpotify版はこちらです)

片手放し

(OTOTOY編集後記からの転載です)

家の近くを駅に向かって歩いていたら、道の遥か向こう、前を見ず片手放しの手元に視線をやりながら自転車に乗る少年がこちらに向かって走ってくる。遠目にスマホか危ないなあ……と思ってしまったのだけど、近づいてきた彼をすれ違いざまに見たら右手にあるのはタッパーウェア。蓋はなく、中にぎりぎりの水、そして金魚が二匹。友達から貰って帰る(あるいは逆に届ける)途中とか? 危ないのには変わりない。が、誤解してごめん、そして、いま君は3つの命に責任があるぞ気をつけるんだぞ、と心のなかでつぶやきながら彼を見送った。無事に着いたかな。(それにしても金魚が驚いてジャンプしたら終いなのでせめてラップを……)

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈らしさも新しいもギュッと凝縮された3rd EPから〉、インナージャーニーの “夜が明けたら私たち”、他、SPRINGMANの “勤労”、碧海祐人の “うつつの在り処”、高井息吹の “Starlight” の4曲です。

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日傘

(OTOTOY編集後記からの転載です)

さすがに命の危険を感じるレベルなので、生まれてはじめて日傘なるものを買ってみました。たしかにこれは意味がある。でも直接の陽射しを遮ると地面の照り返しのヤバさを改めて感じます。一週間使ってみてのその他どうでもいい感想を以下に。風が強い場合、風がくる方向と雨がくる方向はほぼ同じなので、雨傘はそちらに向けてさせばよい。一方で風と陽射しの方向は無関係だ。結果として風が強いと日傘はとてもさしづらい。風がない場合、雨傘は垂直にさしていればよいが日傘は陽射しの方向に向けて傾けたい。そうすると歩きながら傘をさす方向を常に調整することになり、意外と面倒くさい。日傘は雨滴を誘導する機能が不要なので弧状である必要がない。なんなら平面(円盤)でも良いのではと思うが、世間では日傘はすごく傘である。帰りは100%使わないので荷物なだけになる、っていうのも考えてみるとすごいな。ググると傘は雨傘より日傘のほうが先にあったと出てくるけど本当かいな。等々。いろいろ思うことはありますが、なんとかこれで生きのびたい。この暑さもたぶんあと二週間くらいでしょう。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈カートゥーン+シューゲイズユニットThe Otalsとex-For Tracy Hydeのeurekaがコラボ!〉、The Otals feat. eurekaの “修羅だってクラスメイト”、他、君島大空の “˖嵐₊˚ˑ༄”、Yard Actの “The Trench Coat Museum”、Eyedressの “Teen Mom” の4曲です。

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ファン

(OTOTOY編集後記からの転載です)

今年の夏、初野外だった先々週の日比谷野音。客席の様子を見ていると、若いひとたちは半数以上がハンディファンを持っていました。話はそれますが、二人組はそれぞれが持つより二人で一つのファンを使うパターンが多いようです。かつては傘のシェア、今はファンのシェアがエモいのだろうか。たしかに傘よりファンのシェアのほうがエモそうではあります、なんとなく。話を戻すと、ハンディファン勢はライヴが始まるとどうするのかと思って見ていたら、持ちっぱなしではなく、しまうひとがほとんど。みんないい子たちなんですね。しかし公演中は使えないとなるとそれはそれで意味がない。ということはハンディではなくネックファンの出番では?、と思いきや、ネックファンを使っているのは揃いも揃っておっさんばかりだ (個人の視界に基づく感想です)。こんなところにも文化の分断が! 結論としては、今日も暑いですね、みなさま体調にはくれぐれもお気をつけくださいませ。先週「どこかで書きます」と書いたこのリーガルリリーの野音については、ThreadsTwitterに書きました(ここにも転載済)。いまだ余韻忘れられず。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈茫洋としたものへの憧れと未来への航路が見えるような2nd EPから〉、エスキベルの “洋燈(lit)”、他、Sundae May Clubの “晴れるな”、インナージャーニーの “ラストソング”、zuniの “TOY” の4曲です。

SuUの “コースト” も候補だったのですが、他のひとが “Build” を入れていたので、それはなしに。

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リーガルリリー、初の日比谷野音ワンマン

リーガルリリー、初の日比谷野音ワンマン。

入場、位置につく3人の嬉しそうな笑顔、それがすべて…とか思ってたら、始まるや凄まじい。襲いかからんばかりに凶悪で美しい、ギター、ベース、ドラムス、ヴォーカル。繰り出される曲たちを聴きながら“才能”ってほんとにあるんだな、とか思ってしまう。

背後のビルの側面に赤みが差し空の明るさが落ちていく18時50分からの5分間の「ぶらんこ」。図ってか図らずか奇跡のような時間。「ぶらんこ」でレスポールに持ち替えたのは大正解。未だにムスタングを持つたかはしほのかの幻影を見、最近にモヤモヤもする自分に回答を突きつけられたような2時間だった。

真正面のロックに最新のテクスチャー。ロックは死んだかって何さ。キャラ的に淡々としてはいるのだけど、あれは何か伝説級の日本のロックの瞬間だった気がします。本当に本当に本当に良かった。心地よい風、最上の音楽、野音の魔法。格別でした。

日本国内外を問わずロックフェスのデカいステージに立ってほしいです。ありがとう。

BiSHとリーガルリリー

(OTOTOY編集後記からの転載です)

まったくチケットが取れなかったBiSHの東京ドーム解散ライヴ。最後の最後で機材席開放チケットが当たりました。当選発表は前日夜の21時。行ってみると席は2階スタンドの最前方ほぼステージ正面、視界の端にはでっかい照明機材のブースが。これかー。でも実際のステージの見えかたには何の問題もないし、真正面だし、良い席。公演中に照明オペレーションの様子に気を取られるという問題はあったけど (それはお前の問題だ笑)。ライヴは、ひとことで言えば、立派でした。そして美しかったです。東京ドームにもこれまで東京ドームでライブをしてきた数多のアーティストにも、誰にも何にも臆することのない、堂々とした、見事なライブでした。BiSHのデビュー以来の軌跡や過去の要所要所の公演の踏まえかたも絶妙な、正統派のファイナル・ライヴだったと思います。個人的には、最後にハシヤスメさんがメガネを外してステージの床にそっと置いて去っていく、というのを密かに期待していたのですが、なかったですね…… ともあれ、これまでおつかれさまでした! ありがとうございました!! OTOTOYの最後のライヴレポート解散直前大特集も、皆さんぜひ読んでいただければ。

そして週末はリーガルリリー、初の日比谷野音ワンマン。これがですね、本当に本当に本当に良かったんですよ。強烈で美しいギター、ベース、ドラムス、ヴォーカル。心地よい風、最上の音楽、野音の魔法。真正面なロックと最新のテクスチャ。言いたいことが山ほどあるので、どこかで書きます。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈待望の1stフルアルバムから! アルバムすごく良いです〉、SAGOSAIDの “Broken Song”、他、ハイエナカーの “とけないハート”、WOLVEs GROOVYの “CARTOON FRIDAY”、The Last Dinner Partyの “Sinner” の4曲です。

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