(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週、歯医者でBGMにTylaが流れていた。なんか遥か昔にSadeがよくBGMで流れていたのに似てるなと思った。流行り廃りは幾重にも折り重なりながら進む。

「巨人の肩の上に立つ (wikipedia)」という表現がある。もともとは学問などにおいて偉大な先人の成果をもとにしながら、さらに発展させて次の成果を得ることを言う。先週SNSで私が先輩たちの肩を使った話を書いた。私の (到底巨人とは言えない) 肩を使ってくれたひとも幾分はいただろう。音楽の話ではなく技術の話なのでここにそれは書かない。いや、OTOTOYは音楽と文章と技術でできていると個人的には思っているので3分の1は合ってるのだけど。いずれにせよ自分の話なので、略。

「巨人の肩の上」の比喩は文化や創作的表現においても同様の意味を成す。ほぼ誰しもが先人たちの肩の上からすこしでも遠くを見ようとしている (右足と左足が違うひとの肩にあるのがよくある手)。ポピュラー音楽の文脈だとそれが「パクり」だ「オマージュ」だと下卑た物言いになりがちなのは「商業」であるが故だろうか。SadeからTyla、その間に何人の巨人が立っているのだろう。まあ「つながっている」なんて思ったのは私だけかもしれないが。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈「公園で遊ぶ女の子たちのMVが作りたくて曲を作ってもらいました」とのことなのでこっちのMVが本体?〉、Loop girlsの “Loop girls (feat. 根本凪 & ウ山あまね)”、TANUKICHANの “Low”、つきみの “とうきょうハイヒール” の3曲です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!