Perfumeを東京ドームでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

年に一度も行かないですが、アーティスト限らずに東京ドームの公演前の雰囲気が大好きです。好き①、ひとが多い。こんなにたくさんのひとがこのアーティストをみにきたということに感動する。好き②、ひとびとの種々雑多さ。単一のトライブ (部族) だと4万人集まるのは難しい。たいていのドーム公演は老若男女種々雑多ほんとうにいろんなひとがいます。ターミナル駅の雑踏をそのまますくってもってきたかのような。そんなひとたちが同じTシャツ着たりタオル背負ってたりする。好き③、わくわくに充ちてる。ライブを楽しみにしているひとが4万人いるんですもの。そりゃ良い空気になります。

さて、Perfume。「コールドスリープ」が分かっていれば2日めのチケットを買っていただろうけど、今回は初日で。事前に予感は感じませんでした。でも2日めも配信でみられたので、とても良かったです。ライブは、どんなひとも楽しませる、どんな感情も受け止める、その覚悟、みたいなやつ。個人的には、活動休止発表以前から、「ネビュラロマンス」のストーリーとも関係なく、いまのPerfumeの大事なテーマは「人間宣言」だと勝手に思っていました。ライブがはじまり3人の姿が見えた瞬間、巨大な「システム」の真ん中に立つ「生身の人間」としての存在の強さに心乱れ、あとはひたすら楽しかったです。日曜日のRAY、その翌日のPerfumeと、方向性も規模も違いますが、ここまでやるんだ、ここまでできるんだ、と感じたものは同じでした。続けて体験できて本当に良かったです。

ほかにも、國のレコ発ワンマンむちゃくちゃカッコよかったとか、〈パンと音楽とアンティーク〉はほんと天才的なイベントとか、SHISHAMOの活動終了発表とか、書きたいことがたくさんありすぎの先週でした。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈幾多の海外公演を経てリリースされたニューアルバムから。進み続けるからこその、いまが一番カッコいい。〉、soccer.の “September”、luvisの “Oh”、Sisters In The Velvetの “Red Strobe” の3曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

OTOTOY Weekly 新譜紹介、2025年7・8・9月分

(OTOTOY Weeklyの新譜紹介から2025年7・8・9月分を転載)

・・・

7月第1週

Frankie Cosmos『Different Talking』

好きなものは好きだ、そんな言葉が思い浮かぶのは、このFrankie Cosmosの6枚目のアルバムが「“原点回帰” ね」などと言われ得るることへの心理的防御だろうか。だが “かつての自分” と無関係でいられるものなどいない。意図して時間軸にわたって内省的であることに意味はある。そのうえでこんな素敵なアウトプットが生まれるのであれば、なおさらだ。制作用に借りた家のリビングルームでのセルフ・レコーディングとのことだが、「音が良い」アルバムだ。そうした大小の揚棄を重ねることで、ひとは前に進む。

・・・

7月第2週

daisansei『春団欒 ep』

優しく切なく沁みる歌メロ、言葉にしておかないと通り過ぎていってしまう何気ない情景や記憶を紡ぐ歌詞。かつてあったであろう、フォークソングとアメリカン・ポップス/ロック、UKポップス/ロックとの葛藤の平和的解決が、いまもこうして歌い続けられている。だが歌われ奏でられる音の鳴り・共鳴の快感は全くもって「今」だ。daisanseiは日本のポピュラーミュージックの系譜の正統な後継者だと思う。

・・・

7月第3週

望月起市『すべて光の為に』

望月起市のキャリア初となる1stフルアルバム。ライブをアコースティックなソロセットと卓抜なサポートメンバーを擁するバンドセットとでやりわけるような音楽的発露が、音源にも現れるかのごとくフォーク、オルタナティブ、インディーポップなど様々な要素が絡み合う11曲を収録。高井息吹や幽体コミュニケーションズ・吉居大輝の客演/参加も印象的。9月にはリリースを記念したワンマンライブを開催予定。

・・・

7月第4週

しんきろうのまち『しんきろうのまち』

しんきろうのまち、セルフタイトルのフルアルバム。グッドメロディとメランコリー。柔らかなトーンで、感情を押しとどめるように紡がれる歌。しかしその底には、燃えさかるような激情が見え隠れする。エレクトリック・ギターという楽器の不思議さと魅力を、あらためて思い知らされる。日本のロックシーンに連綿と連なる系譜に、こうして新たな作品が投じられることを、心から歓迎したい。バンドを続けること、音楽を作り続けること、そしていつも「その先」に手を伸ばし、歩き続けること。それらに向けるべき称賛に、どんな言葉が相応しいのか。ここではまず──ありがとう、を。

・・・

7月第5週

The Otals『All Imperfect Summerland』

シューゲイザーが夏と結びついたのはいつどこからなのだろう? これは日本特有の感覚なんだろうか? この夏を描くためだけに準備されたという、The Otalsの2ndフルアルバム。全17曲、70分超の大作。「永遠と一瞬」の対比がテーマであるならば、たしかにそれは夏そのものだ。いわゆるシューゲイザーの「浮遊感」とは異なる、FAXxxxxxとMarinaの男女ツイン・ボーカルの「虚構」が、ふと地に接するときに感じるヒリつきは、常になにかが足りなくて終わることが分かりきっている夏の痛みと同じだ。

・・・

8月第1週

fumi『無意識の変質』

吉田涼花 (plums) と藤谷真吾 (1inamillion) による音楽プロジェクト、fumiのニュー・アルバム。各収録曲名についている “Elc version” とは、(バンド・アレンジではなく) 打ち込みのトラックを主体とした楽曲アレンジを示す。fumiはライブでもバンドセットとElcセットのライブをやりわけている。fumiの魅力である吉田の声と藤谷のギターが俯瞰的な視点で味わえる、面白い試み。Elc versionはバンドversionより80cmくらい宙に浮いている感がある。空を飛べるなんて羨ましい。

・・・

8月第2週

オートコード『that you know』

ロックのギターには胸を締め付けさせる力がある。それはみんな分かっている。だが、なぜ、どうしたらよりキュッとさせられるか、それはいつまでたっても分かりきれないのだろう。だから今日も誰かがギターを鳴らし、歌をうたう。今の感傷もノスタルジアも混ぜ込ぜにして。京都の4人組から送られてきた “2025年の夏”。

・・・

8月第3週

家主『NORM』

家主の最新EP。5曲しかないのか……という気持ちになってしまう充実の作品 (言ってることが矛盾してる)。ロック/ポピュラー・ミュージックの歴史への敬意と己の創意を4ピースバンドという形態に注ぎ込み、そして生まれるグッド・ミュージックたち。心地良くそして切なく、胸をクシュッとさせえるエレクトリック・ギターのフレーズとともに繰り返し歌われる「今日も不安でよかった」という言葉。よかった… と よかった? の間を揺れつ行き来するビート。ラストの “YOU” は「NO FADE ver.」。名残惜しさ満足感に満ちる1分半のアウトロ。もっと、もっと。

・・・

8月第4週

水野蒼生『& fancy.』

オルタナティブ・クラシカルを掲げる音楽家、水野蒼生の自身初のEP『& fancy.』。ゲストとして君島大空がギター/コーラスで、尾崎勇太 (Khamai Leon) がラップ/フルートで参加している。指揮者、クラシカルDJとして知られる水野蒼生が自身でのオリジナル楽曲制作を開始し、今回届けられた4曲入りのEP。クラシカルな技法・エッセンスと、近年の日本のインディペンデントの潮流との接地のしかたが興味深く、その差配が心地よい。まだまだ楽しみはたくさんあるな、と思わせてくれる作品。

・・・

9月第1週

國『Kids Return』

人はなぜ歴史を学び、古典を読むのだろう。よく言われるのは、現在の自分を相対化し、過去を共有する他者との共通言語を持ち、未来を歩むためだ。スマッシング・パンプキンズが12年ぶりに来日する2025年9月にリリースされた、若きオルタナティブ・ロック・バンド、國の1stフルアルバム。90年代の音像を濃厚に湛えながら、自らの知性と意志に基づき緻密に編まれた楽曲群。今日ここからこれを共通言語にすればよい、とさえ思う。M10 “Tiny Sun” はこんな歌詞ではじまる。「鏡の中に 新しいことなどない 同じような歪み 作っては壊した」。國が差し出す新しい光を、わたしたちは見逃さずにいたい。

・・・

9月第2週

Blume popo「月夜銀河へ」

胸の内のざわめきに寄り添い、ささやかな下支えを試みる、エレクトリック・ギターの旋律。同様に、歌い手と聴き手が互いの距離を確認しあうかのように響く歌詞と歌。声量が上がりバンドの音の厚みが増す瞬間、まさに歌詞のように、背中を押し、押される。ドイツと日本の2拠点で活動してきたバンドは今年、拠点を東京に移すとのこと。

・・・

9月第3週

Khaki『ソロ・コンサート 2024.12.1』

昨年12月に恵比寿LIQUIDROOMで開催されたワンマン・ライブを収録した、Khaki、自身初のライブアルバム。あの日あの場所にいたものは皆待ち望んでいた、あの場にいられなかったファンが切望したリリースだ。Khakiのライブならではの色やダイナミズムが余すことなく収められている。今年5月にリリースされた彼らの2ndアルバム『Hakko』にも収録される、個人的にも今年前半随一の問題楽曲だと思う “文明児” のライブ・テイクがいつでも聴ける、ただそれだけでも嬉しい。

・・・

9月第4週

Lola Young『I’m Only F**king Myself』

ロンドン出身のシンガー・ソングライター、ローラ・ヤングによる3枚目のスタジオ・アルバム。UKチャート1位を獲得したシングル「Messy」、前作アルバム『This Wasn’t Meant for You Anyway』を経て届けられた本作には、彼女の強さと脆さ、誇りと混乱が、全14曲を通して繊細に織り込まれている。ジャンルをまたぐサウンド・プロダクションは時代の空気を映し出すが、それらを貫くのは彼女の〈声〉の強度だ。「強くありたい」と「傷ついている」の間を行き来する自分、誰にもある揺らぎ・矛盾・混沌。聴き手それぞれの「今日」がここから立ち上がる。

The Smashing Pumpkinsを日本武道館でみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

を書こうと思っていたのですが、まだ今週、公演が続くんですよね。福岡、広島。自分は『Siamese Dream』の曲が (アルバムがではない)、そして『Mellon Collie and the Infinite Sadness』の曲が (アルバムがではない) 愛しすぎるひとなので、満たされました。事前にセトリが目に入らないよう頑張った状態で観ましたが、始まってわりとすぐにあれをやるとか、中盤のあのへんの塊とか、James Iha復帰後の王道的なやつだった気がします。自分自身のセンチメンタル・バリュー盛り盛りですが、それで良いです。でも客層はある種の想像通り、若い人たちも多かったかも。時間軸のフラット化が良いほうに働いている例でしょうか。

そして日曜日はRAYのLIQUIDROOM—3ドラムス—ワンマン。よくぞこれをやった、に尽きるのですが、ライブのラスト曲が “天体”、作・京英一 (雪国) で、最後に時計の針がぐっと進んだ感がありました。そうでなきゃね。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈柔らかなアコースティック・サウンドとボーカル、そこに徐々にエレクトリック・ギターが、歪みが、乗せられる。過ぎた夏と失ったものを歌いながら、それらがエンディングに向けて着地していく。〉、乙女絵画の “Untitled”、Laura day romanceの “プラトニック”、the Stillの “2010”、RAYの “plasma” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

今週と来週の予定がおかしい

(OTOTOY編集後記からの転載です)

今週と来週の予定がおかしいです。14日から29日まで毎日なにかしら行きたいライブがある。半分以上の日で複数個ある。27日にいたっては (パン音アンを入れて) 4つ重なっている。実際にどうするかはまったく未定です。

なので終わったことを振り返ると、11日と12日はBandmerchの4周年記念イベントEVE編とNIGHT編。aldo van eyckやANORAK!は時間を切り裂いて進んだ先に居て素晴らしい。14日、Sundae May Club、満員のLIQUIDROOMワンマン。王道の良い歌・良い曲・良い演奏。こちらも着々と前進していて、楽しみが増すばかりです。15日、SYAYOS、もう間違いないですね。今年のうちにどこまでいくのでしょうか。

さて今週。未定と言いつつ水曜日は決まっています。ていうか明日じゃん。セトリが目に入らないよう、“目を閉じて” 過ごさないと……

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈今や「夏の終りソング」の旬は9月なのだろうか (さもありなん)。甘酸っぱい季節の移ろいが見事に表現される。異常気象なんかに負けない。〉、おとなりにぎんが計画の “手、汗”、Blume popoの “月夜銀河へ”、hardnutsの “ブルームーン” の3曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

まだこんなに暑いのに

(OTOTOY編集後記からの転載です)

週末ずっと月が綺麗だった。そして皆既月蝕。月が太陽に照らされる様を限りなく真正面から見ていた、ということなのか。欠け始めてもなお美しい。空にある「あれ」は一体何なのかと考え、調べ、行ってみたいと思い、実際に行ってしまった人類は、結構大したものなのでは、とか思う。

地球の影のなかにいる月を見ながら、まじで雲ひとつないなーと空を見渡していると、左にオリオン座。コンビニはもうハロウィンだ。先週のちいかわ公式のポストを思いだす。
——カルディでこれ売ってたからッ‥‥ 今年ももうッ‥‥「おわり」だよッ‥‥。
(まじか)

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈王道の歌メロ、豊穣なボーカル、日常のアルペジオに楔を入れる歪み。いい曲。〉、Lola Youngの “SPIDERS”、國の “Kids Return”、ラブリーサマーちゃんの “君と暮らせても”、safmusicの “牡丹 (feat. 京 英一)” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

NikoんをQUATTROで、Hammer Head SharkをO-Crestでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

水曜日、Nikoん@渋谷QUATTRO。1stのリリースツアー・ファイナルだが、2ndへ滑らかに繋がる仕掛けに。変化してると噂にはきいていましたが驚異の変わりっぷりっでした。外音が圧倒的に良い。高級でキレ味抜群の出音。客層が謎すぎる老若男女種々雑多さで、これはこの後ブレイクする必要条件を満たしているやつでは……。発表された今後の活動予定も楽しみ山盛り。ついていきたいです。

日曜日、Hammer Head Sharkアルバムリリース全国ツアー、ファイナル@渋谷O-Crest。気高いまでの唯一独自な存在。バンドの精神性、アンサンブルから放たれる音像、そしてフロントパーソン・ながいひゆの実存、それらが固く手を結び、他にありそうで他にない、Hammerの世界を構築していました。ソールドアウト公演でフロアもいつも以上に熱く、ストーリー的には「晴れ舞台」なのですが、まったくそんなことはなく、今後ますます楽しみな状況下でのひとつの節目にすぎない、というスケールの大きさ。来年1月の自主企画は渋谷WWW (!) 楽しみです。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈昨年の初EP『Smash the Mirror』以来のリリース。ドリーミーで轟音、再び〉、Murmur Mirrorの “Orlayas Bloom (from Youths’ Blood)”、Rol3ertの “say my name”、水野蒼生, 君島大空の “y_fancy_world_ending” の3曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

従来の情緒では説明不能な気候

(OTOTOY編集後記からの転載です)

今週プレイリストに入れた、管制塔よりの “自転車”。「向かい風が 冷たくなった午後6時」という歌詞ではじまります。ちょうど今、6時すぎですが、空気は熱を持ったままです。自転車が快適な時間/季節がなくなりつつありますよね。暑いか寒いか。中庸よりは極まったほうがいい、と言われる文脈もあるにはありますが、気候はそういうことではないのでは。

日本というか日本人は、主に変化の振れ幅の大きさからくる気候の過酷さを、「四季」とか「季節の移り変わり」という情緒で覆い隠すことで耐え・生きてきたのだと以前から思っているのですが、この気候を乗り越えるには、新しい「情緒」の発明が必要な気がします。音楽でそれができるかなぁ。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈不穏な歌詞が不安なリバーブ下で歌われる。そこに光はないが街を照らす夕日も曲も美しい〉、SleepInsideの “四丁目の夕日”、管制塔よりの “自転車”、家主の “FEARS FOR FEARS”、國の “I’m waiting for” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

SYAYOSをERAでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ソニマニ&サマソニ、RISING SUN、ビリー・アイリッシュ、FAMIEN、等々 (ぜんぶ東京じゃない) な先週末でしたが、私は東京に。金曜日、WWWでiVyの初ワンマン。当初から3部構成とアナウンスされていて自分も「ユニット編成とフルバンドと、あとなに?」などと言ってたのですが、2人ユニット → iVy コンテンポラリー・パーク・オーケストラ♪ → バンドセットの3部構成と。会場の入り口からデコレーション等こだわりが詰まっていて、ステージは好きなことやりたい放題で、その上でちゃんとソールドアウトしていて、素晴らしかったです。音響も良かった。翌日のWWWはThe Otalsのワンマンで、こちらもソールドアウト公演。The Otalsは結成時当初の “目標” が「WWWをソールドアウト」だったとのことで、有言実行。

そして日曜日はERAでSYAYOSのレコ発でした。同じ先週リリースだったo_allもみられる素敵な企画。SYAYOS、とんでもなかったです。アルバムの良さは皆が口にするものですが、ライブがここまで凄いとは。想像をはるかに超えられました。バンドとしてのアイデアと、それを出音も含めてキレッキレのサウンドにする実力。外音ばかデカかったけど、引き締まりきってて無駄がない (でも遊びはある)。ボーカルのすずきひなの存在感はもとよりなのですが、バンドとしての力量・ポテンシャルが圧倒的。スケール感が底知れない。こういう突出の光景をひさびさに体験しました。恐るべし。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈先週リリースの1stアルバム『Anthem 1.1』が巷で絶賛ですがライブはそんなもんじゃないくら凄かったです。詳細は下の編集後記で。〉、SYAYOSの “Spaceboy”、o_allの “roka”、帰りの会の “はぐれ星” の3曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

蚊も翔べる空

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ここ数日、雨ですが、あの酷暑よりはこの雨のほうがぜんぜんマシ、みたいな気持ちになります (豪雨の地域のかたはそんなことないでしょうが。大過ありませんよう祈っております)。でもこの数日、これまで見かけることもなかった蚊🦟がいます。数発やられました。蚊もようやく翔べる気温に。いいのか悪いのか。

ところで少し前から思うのですが、スマホのカメラを向けたら蚊🦟をハイライトして表示するアプリを作れたら大富豪になれると思います。撃退は人力でやるので位置さえ教えてくれれば。どこまで本当か知りませんが、ヒトを一番多く死に至らしめている動物は蚊 (2番はヒト、以下、ヘビ、イヌ、…) らしいので。まじです。誰か一緒に作りましょう。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈岡山県拠点の4人組バンド。crab club (クラブクラブ) と読むそう。これは心に残ってしまう。岡山おそるべし。〉、蟹蟹の “YASASHISA IN GOMENNE”、百円音盤の “2051”、揺れるは幽霊の “echoes of fading girl”、I Mean Usの “DOVE” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

野口文をWWWでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

石橋英子をスペシャルゲストに迎えた、野口文、初の自主企画。前日に野口が、信じられないほど売れ残っているとポストしていたため、ビビりつつ会場に着いたら、入り口に人が詰まっていて入れないくらいの満員でした (笑)。

野口の70分間のステージは、20分+20分+20分+10分の4曲、で良いのだろうか? 6人編成で怖れに敢然と立ち向かい、自由でダイナミズムに溢れ、音楽の悦びに充ちていました。野口文のMCは言葉数は少ないのだけど、言っていることがいつも的確で面白い。そしてVJもPAの出音も極めて良かったです。60分終えたところで初めてそれをする隙間が生まれた際の拍手の大きさと長さが印象的でした。あれは本物の拍手でした。

野口文、何者? というかたはぜひこちらのインタビューを。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ほわほわとした雰囲気ではじまり、軽妙なポップスかと思わせるも、終盤はロックンロール。そして聴き終えたあとに残るのは、これ、パンク・マインドなのでは?、という余韻。怪作。〉、ときめきポメラニアンの “サマープレッシャー”、Tam Yos Tenの “グッドバイ!”、終日柄の “synopsis”、メガネブラザースの “酒の効能”、Laura day romanceの “ライター” の5曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

 新しい« 1 2 3 4 5 6 7 ...76 77 »古い