1年

(OTOTOY編集後記からの転載です)

この編集後記コーナー〈先週のオトトイ〉がはじまったのが昨年の3月、そして5回目の編集後記で書いたように、音源配信でライヴハウスを支援するプロジェクト『Save Our Place』を開始したのが昨年4月6日でした。この先どうなるか見通せないなか我々ができることを我々なりに考えて組み立てたプロジェクト。いまから振り返ると一ヶ月もない準備期間で企画・アーティストの皆さまへのお声掛け・システム開発・運用等々含めてスタートできたのは、自分ごとながら良いスピード感だったのではないかと思います。楽曲を配信していただいたアーティストの皆さま、そして実際に(投げ銭もふくめて)楽曲を購入していただいた音楽ファンの皆さまのご厚意により、最終的には総額で500万円を超える金額をライヴハウス・イベントスペース等にお送りすることができました。ありがとうございます。1年が経ち未だ楽観のみに包まれているという状況にはまったくありませんが、道筋はなんとなく見えてきたのかな、という気もします。ここからの過程もスピード感をもって音楽とともに進んでいきたいOTOTOYです。これからもよろしくお願いいたします。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈疾走感のなかにも暖かな陽射しを感じる、小樽発・plumsの新境地〉、plumsの “ナンバー”、他、renforshortの “exception”、Barbaraの “Any Way At All” の3曲です。

そして先週の推薦曲も。4月5日の推薦曲は、〈米ミシガン州のベッドルーム・ポップSSW & YouTuber。5月にアルバム・リリースが決定!〉、Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonicの “Leave The Door Open”、Lil Soft Tennisの “Lucid Dreams” の2曲でした。

手癖からの脱却

(OTOTOY編集後記からの転載です)

普段から料理をしていると通常つくるものはだいたい「手癖」で作れるようになります。「手癖」の良し悪しは、とある世界でもよく言われること(笑)。まったくそのとおりですね。そしてそんな自分から一歩踏み出すのに有効なのは、他者との交わり、とも言われます。というわけで最近音楽関係に次いでよく観ているのは料理動画・レシピ動画。昨年のステイ・ホーム期からますますバラエティがひろがり、いまや正統を学ぶもよし、他人の手癖や邪道を参考にするもよし。その結果のチャレンジは失敗したり成功したり。おもしろい。そんなこんなで音楽とあわせて日々楽しく観ているのですが、でも、ふと、あのインド屋台動画の新作がみられる日はいつやってくるんだろうと思い、切なくなったりもする。いろんな感情の源がそこにあります。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈昨年末の配信ライヴでも披露された新曲をギターによる弾き語りヴァージョンで。柔らかな光と陽炎が浮かぶ〉、君島大空の “光暈(halo)”、他、クレナズムの “酔生夢死”、yamaの “一寸の赤” の3曲です。

「一寸の赤」は、狙いが定まりすぎていて口惜しいくらい(笑)。いやほんとに良い曲です。

そして、3月はOTOTOY編集後記を3週分飛ばしてしまったので、その間の推薦曲を以下に。

3月8日の推薦曲は、〈ソウル・ミュージックの歴史への敬意。そこに積み重ねられる新しさ〉、Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonicの “Leave The Door Open”、他、Bachelor, Jay Som, Palehoundの “Anything at All”、RAMMELLSの “my fire” の3曲でした。

3月16日の推薦曲は、〈世界と向き合う意思と、そこになお立ち上がる個の力。脱帽です。〉、宇多田ヒカルの “One Last Kiss”、他、Charlie Houstonの “Things”、Have a Nice Day!の “ノスタルジア” の3曲でした。

3月23日の推薦曲は、〈未来からの肯定を軽やかなサウンドにのせて〉、Unknöwn Kunの “Bubblegum”、他、the McFaddinの “SPIRITED AWAY”、tiger baeの “Where is the night flame” の3曲でした。

大塚で稲見繭、ながいひゆ、有明の歌を聴いた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

afloat storageの稲見繭とHammer Head Sharkのながいひゆが新たにはじめた企画〈YOUYOUYOU〉、第1回ゲストはレイラの有明。ステージ上に3人が並んで座り、ひとりずつ順に弾き語りで歌っていくスタイル。3人ともバンドのフロントパーソンでギター・ヴォーカルで女性。単に属性でいえば “似たような” 3人。でも実際に彼女たちの歌を聴くと、それぞれの個性が際立ち、歌い進むにつれ異なる3つのベクトルで空間が大きくかたちづくられていく、そんな素晴らしいステージでした。最後に演奏されたのは稲見繭が歌う“バイバイ”。そこにながいひゆと有明がコーラスをつける。贅沢な瞬間ってこれだなと思いました。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈いろいろ食べたい、大切なものだけ食べたい。〉、Special Favorite Musicの “Gourmet”、他、Baby Queenの “These Drugs”、眞白桃々の “おねがいシーケンサー” の3曲です。

新しい日本武道館でBABYMETALをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

新装なった日本武道館にはじめて行きました。印象は変わらないのだけど受ける感触全般がなんかさっぱりとしてる、みたいなリニューアルですね。ああ、変わらずに武道館だなあ、っていう。今回はスタンド席だったのですが、アリーナに入るあの裏口通路みたいなところは綺麗になったのでしょうか。さてBABYMETALです。制約というものはある種の人の心に火を点けます。与えられた制約のもとになにができるか、逆にここでなければできないことはなにか、だからこそやってやろう……そんな気持ちを注ぎ込んで作られた、感染拡大防止ガイドライン下でのステージ構成だったと思います。武道館10公演で2回ごとに徐々にセットリストが変化していっているらしい。わたしが観た回はファースト・アルバム収録曲がワールドワイドなアーティストとなった今のBABYMETALの楽曲へと見事にアップデートされていて、10年におよぶ活動歴への自信を見せつけられた気がしました。3月4月に残り4公演。また観たいなこれは。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈心地よい浮遊感から密な音のベッドへと。ライヴで聴きたい1曲〉、I Saw You Yesterdayの “Always”、For Tracy Hydeの “Interdependence Day (Part I)” の2曲です。

表参道でSACOYANSとウ山あまねをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

SACOYANS × ウ山あまね、というツーマンを表参道WALL&WALLでみました。昨年リリースのEP『Komonzo』が好印象だったウ山あまね。グローバルと同時進行のHyperpopをやりつつちゃんとJ-POPの子供であるという大好きなやつでした。また観たい。そして昨年12月以来2度めのSACOYANS。間違いない。カッコいいもん。機会があったら絶対観るべき。クラブ系のPAで聴くフルテンなバンド・アンサンブルと、そこに綺麗な輪郭を持って立ち上がるSACOYANのヴォーカル。貴重な機会でもあり、とても良かったです。やはり私は大阪に行くしかないのか……

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈4thアルバム今週水曜日リリース! このまま突っ走りたい〉、For Tracy Hydeの “Just Like Fireflies” 、他、illiomoteの “It’s gonna be you”、りりあ。の “素直になりたい子の話。”、Nana Yamatoの “If” の4曲です。

解決したい

(OTOTOY編集後記からの転載です)

「あのグループのあの子、どこかで見た気がする」を解決したい──〈IDOLS DIAGRAM〉。このウェブサイト、昨年からあったとのことですが、自分のタイムラインには先週突然あらわれるようになり、で実際に見てみるとこれがすごい。システムとしても上手くできているので、いったい誰がこんなものをと思い調査開始。みつけた作者のかたに直接コンタクトをとってOTOTOYのニュースにしました。作者の方からいただいたコメントの内容とウェブサービスのプロダクトとしての「顔」が一致していて、ソフトウェアってそういうものだよねとあらためて思う機会に。そうありたいです。この手のジャンルを扱うソフトウェアではいつも・・・・・・・・・の扱いを確認するのですが、・(てん)ちゃんたちがちゃんと・で、納得。ちなみにグラフの生成はGraphvizを使っているそうです。ですよね。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈人間に必要なのは散歩と音楽です。朝でも昼でも夜でも深夜でも。〉、Dortmund Moon Slidersの “Night Walk” 、他、cosmomuleの “発光”、peanut buttersの “夕焼けハローワーク” の3曲です。

in the right hands

(OTOTOY編集後記からの転載です)

NOT WONKのアルバム、Arlo Parksのアルバムと、自分内本年重要タイトルがリリースされた先週。どちらも期待通り、繰り返し聴いています。そして実はそこまで期待していなかったWeezerのアルバム『OK Human』がとてもよい。「コンピューターを捨て、アナログに戻り、オーケストラとともに制作した」作品。でも私はソフトウェア・エンジニアなので、その類のステートメントを手放しで肯定することはできません。テクノロジーとは補助器具であり、使う側の愛と志こそがその価値を決めると思っています。Weezerのこのアルバムにおける管と弦の使い方に込められたロックとポピュラー・ミュージックの歴史への深い愛、それは疑いようのないものです。そして可能であれば、皆がそんな愛や志とともにテクノロジーを手にとってほしい。大切な人とともにする食事を作ろうと包丁を手にしたときのように。そんなことを思いながらいつもコーディングをしています。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈2020年という「時間」から生まれた内省的ドリームポップ。〉、Madeline Kenneyの “Summer Quarter” 、他、kiwiの “A Little Wish”、NOT WONKの “200530” の3曲です。

THEティバをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週水曜日、THEティバのライヴをみてきました。12月にリリースされた2ndEPのレコ発ライヴ。本来ならばTomato Ketchup Boys、motherを迎えてのスリーマンの予定でしたが、今回の緊急事態宣言を受けてTHEティバのみの出演に。思わぬ形でのキャリア初ワンマンとのことでした。音楽が楽しいという屈託の無さをそのまま人のかたちにしたようなステージ上の彼女たち。そして希望の光であるかのような音楽。これからの活動がほんとうに楽しみなTHEティバです。OTOTOYでのインタヴュー記事もぜひご覧ください! ちなみに今回のライヴは当日スケジュールも変更され、18時開場/18:30開演/19時アルコール類販売終了/19:30終演/20時までに退店完了という運用が厳密に行われていました。ある意味で昨年春よりも厳しい環境となっています。この局面で我々にできることはなにか、考えたいです。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈今週末リリースのアルバムからの先行曲。管と弦の使い方に込められたロックとポピュラー・ミュージックの歴史への深い愛〉、Weezerの “All My Favorite Songs” 、〈前に進む足取り、上にあげられた目線が2021年のサウンドに載せられる〉、the McFaddinの “DRAW IN A HEAD” 、〈ミツメ、川辺素とのコラボ曲。穏やかな外側とそこに潜む芯の強さと〉、YeYe X 川辺素の “No Longer” 、〈ベッドルーム・ポップならぬオンライン・シェアハウス・ポップとでも呼びたくなるような〉、BOAR HUNTERの “pepper” の4曲です。

対策

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週、ライブイベント業界4団体から〈緊急事態宣言下におけるライブイベント公演の開催に関する共同声明〉が出されました。実際に行ってみるとよくわかるのですが、この声明でも触れられている〈感染拡大防止対策ガイドライン〉を遵守した公演は、これはリスクだなと感じる場面にはほぼ遭遇せず、とてもよく考えられ・運用されていると思います。また観客の側もその運営にとても協力的です。それらの結果として「有観客公演約7,100公演(総動員数約230万人)が開催され」「現在に至るまで当該4団体会員社によるライブイベント会場からの感染者発生は認められておりません」という表明がされるに至ったのでしょう。不存在の証明はできないものですが、こうして公式の声明としてその事実が示されることには、とても意味があると思います。事態収束への道筋がまだまだ見えない現状をしのぎつつ、より本質的な対策にむけて力をあわせたい2021年です。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈フィロのス・日向ハル、昨年の生誕ライヴ・アルバムから髭男カバーを。似合ってる!〉、日向ハルの “宿命” 、〈どことなく郷愁を感じさせるサウンド。なにげない日常の心情の動き、その大切さを思い起こさせる。〉、UQiYOの “Cresent” の2曲です。

楽しみでしかたない

(OTOTOY編集後記からの転載です)

Googleのフォト・アプリの機能に「思い出」というのがあって過去の写真が表示されるのですが、ながめていたら3年前も4年前も「今週」、For Tracy Hydeのライヴを観ていたようです。これどっちもO-nestだな。ああライヴ観たい…… フォトハイといえば2月にでるアルバムが楽しみでしかたないです。出るたびにこちらの期待のはるか上をいくFor Tracy Hydeのアルバム。待ち遠しい。楽しみでしかたないといえば、1月はArlo ParksとNOT WONKのアルバム。NOT WONKの前作は私の2019年の真ん中にどっかりと座るような作品のひとつでした。さて今作は…… 2月でもうひとつ待ち遠しいのはTHEティバの2連続EPリリース第二弾。12月に出た第一弾EPは豊かなサウンドの裏にあるフォーキーなしっとりさ加減が抜群でした。第二弾はゴリゴリだそうです。そんなTHEティバのインタヴュー記事が先ほど出ました! 約1年前からずっとやりたいと思い描いていてようやく実現した、THEティバ、初のロングインタヴュー。ぜひ読んでいただければ。さて今年はなにを思い描き、来年どんなかたちになるんだろう。楽しみでしかたない。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈ポップしなないでの新バンドプロジェクト。聴けばビリヤニはもちろん、ラッシーも恋しくなる〉、Paraisoの “ビリヤニ” 、〈わずかにノスタルジックなポップ・エッセンスと最新の音像を身にまとったSCLLの新曲〉、Spangle call Lilli lineの “epic” 、〈理由は人それぞれであろう、さざ波立つ心を包むトラックのちから〉、uruwashiの “Fall in Love” の3曲です。

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