カテゴリー: diary の記事一覧

1995年05月07日からの日記

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ponderosa may bloomの1st EPリリパをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ponderosa may bloomのライヴを観るたびにこれは一体なんなんだ? と思う。単純に言えば、とても良い曲をプロフェッショナルなクオリティで歌い・魅せている“だけ”であり、それはアーティストとしては当たり前のことだ。当たり前を当たり前にやるのが稀なのもまた事実だが、やはりこのグループにはそれ以上の何かがある。ライヴでの “遊色効果” 大サビ・落ちサビの御妃桜夕→桜庭莉々華のリレーは2024年の東京で聴くべきもの十指に入るのでは、とさえ思う。もちろんそこ以外にも聴きどころがたくさん、ちょっと痺れるくらいに。当たり前以上の「何か」がなんなのか、わかってしまったら演るほうも観るほうも夢がなくなるのだろうな、と思いながら、自分は今年もいろんなライヴに行ったのだろう。2024年のライヴが納まったのか自分でもまだよく分かりません。この後記が今年最後なのかもわからずにこれを書いているのでとりあえず…… 今年もお世話になりました。よいお年を!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ほんとに曲がいい、歌がいい、ハイ・クオリティの新しい調和がありそうでなかったものを生む好例〉、ponderosa may bloomの “晴天シグナル”、Meg Bonusの “jet”、天童児 直の “Don’t look back Today” の3曲です。

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〈evala 現われる場 消滅する像〉にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

14日からICCで始まったevala初の個展〈evala 現われる場 消滅する像〉へ。“visual arts” に対しての “sound arts”。であるが、空間的な表現であるが故だろうか、「耳で視ること」がひとつのテーマとなっている。だが、体験していてなにより感じさせられるのは「時間」でした。聴くことと時間との不可分さ。ヴィジュアル・アートには静も動もあるが、サウンド・アートに「静止音」というのはあるのだろうか? きっとあるにはあるのだろう (興味深い)。それにしても「音」というのは「画」よりも遥かに強く、聴く (視る) 側自身を問うてくる。何を感じる感じないはお前の中に何があるかないかだ、みたいな。こわい。少なからぬ人が感想として言っているが、体験の「喩え」でいうのであれば、温泉 (それがいろいろあるという意味ではスーパー銭湯か) が割と近いです。つまり「ヴィジュアル」のように、さっと観て帰る、というのができない。行かれるときは時間に余裕を。ぜひ。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈口惜しいかな (いや別に他意があるわけではないです) 絶対的に良い歌メロというのはあるわけで。曲をモチーフにした映画が来年公開だそうです。これはその主題歌〉、asmiの “大きな玉ねぎの下で”、Trooper Saluteの “幽体離脱”、リーガルリリー, ミト (from クラムボン) の “キラキラの灰 (Twinkling Remix)” の3曲です。

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家主をCLUB CITTA’でみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

家主、ツアー・ファイナル、ソールドアウト公演。ゲストはthe pillows。超絶良かったです。12月にしてマイ今年ベスト級。ひょっとしてピロウズ・ファンのほうが多いのかな? と思っていたらそんなことはなく。若い客層の満員のフロアの盛り上がりも含めて、受け継がれるロックの希望と未来が確実にそこにありました。あと音がすごく良かった。PAはもちろんですが、おそらく機材側のセッティングも。体制・スタッフ陣が皆、素晴らしい。今のギターヒーローは田中ヤコブと田澤守 (ベランダ) だと確信した2024年12月第一週でした。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈尽きせぬ展開、詰め込まれる多彩なヴォーカルの魅力、エレクトリック・ギターの美しさ、深く息を吐いてしまうエンディング〉、君島大空の “Lover”、The Otalsの “ウチは泣きそーです”、4s4kiの “極悪人” の3曲です。

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Ted Nelsonの講演会にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

テッド・ネルソン、ミュージシャンではありません。社会学者、ヴィジョナリー、情報技術者。アーティストでもあると思います。「ハイパーテキスト」と「ハイパーメディア」の祖です。いまやスマホやタブレットやPCやサイネージの画面で文字を見るとき、必ず彼の思想の上にいると思って過言ではありません。もちろんそれはひとりの功績ではなく、ヴァネヴァー・ブッシュ「Memex」(1945)、ダグラス・エンゲルバート「NLS」(1968)、テッド・ネルソン、ティム・バーナーズ=リー「World Wide Web」(1990) といった連綿たる試みや、それに並走する、通信やインターネット、コンピュータやスマートフォンの進化によるのですが。ひとつ面白いのは、これらが結果的に、個人の強化 (Personal Augmentation) 、グループや組織の強化 (Group Augmentation) 、コミュニティや社会の強化 (Society Augmentation) を、共通の「道具」や「言語」のもとで行うのを可能にしたことです。むりやり音楽の話にすると、個人の創作、チームでの制作や活動、そしてそれらをコミュニティや社会で分かち合い・心を豊かにし・影響し合い・さらに新しいものを創っていく、そうしたことが地続きにできていることの不思議さ、でしょうか。別に誰かが設計し帝国を構築したわけでもないのに、改めて面白いな、と。Ted Nelsonの講演は1995年と96年にも聴いていて、28年ぶりでした。そういうライヴも最近多いですよね (笑)。

先週は、しろつめ備忘録のリリパとベランダのワンマン、どちらも最高でしたが今日はこの話題で。ごめんなさい。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ハシリコミーズ、新体制初の作品はシングル2枚同時リリース、良い意味でのとっ散らかりが魅力の彼ららしい2枚〉、ハシリコミーズの “自分の魅力に気づいてよ”、Hammer Head Sharkの “アトゥダラル僻地”、ponderosa may bloomの “遊色効果” の3曲です。

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柴田聡子のひとりぼっち’24〜My Favorite Things〜をヒューリックホール東京でみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

6月の『Your Favorite Things』のレコ発ワンマンに続いて、同アルバムの弾き語り盤である『My Favorite Things』をタイトルに擁した弾き語りワンマンへ。旧曲、『My Favorite Things』曲、未発表新曲を取り混ぜた構成。弾き語り盤リリース時のインタヴューやコメントで「これまでいかに勢いだけで弾き語りをやっていたか」、「よくこんな感じでやってきたな」と語っていた柴田。その通り、アルバムと同様にライヴでも1曲目の “Movie Light” から音の質感がまったく違います。弾き語りを見つめ直すといったとき、ギターや鍵盤の使いかたをまず意識するのかと思いきや、それよりもヴォーカルの「楽器としての」鳴りが際立っていました (Dub Master XによるPAも相まって)。素晴らしいライヴであり、6月とまったく同じ感想、つまり、もうしばらくはこの体制・このモードで新しい大地を切り拓いて突き進んでほしい、と思いました。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈宅録オフィスレディを名乗る、小雨ちゃんの今年2枚目(?)となるミニアルバムから。今年の夏は永遠に続きそうだなんていうのはただの勝手な思いこみで、冷たくて硬い空気とそこに伴にいてくれる音楽がやってくる〉、小雨ちゃんの “aletheia”、ニャホの “その次はどうする?”、ゆうさりの “うろこ” の3曲です。

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坂の上にヤマハはあった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

OTOTOYニュースにも掲載しましたが、渋谷サクラステージにヤマハのブランド発信拠点と研究開発サテライト施設〈Yamaha Sound Crossing Shibuya〉ができたとのこと。桜丘町とヤマハといえば〈渋谷エピキュラス〉です。サクラステージのSAKURAサイド3階って、まさにあの坂の上あたりでは? 私は〈渋谷エピキュラス〉で実際にライヴをみたことはないですが、もちろん名前はライヴ会場としてもスタジオとしても幾度となく見聞きしました。散歩は好きなほうなので、坂道を歩いていって、あーここかー、と思ったこともあります。というわけで渋谷サクラステージに実際に行ってみました。「坂の上」でしたね。写真も撮ってきたので後でニュース版〈オトトイ、行った〉風レポでも書きますか。なお個人的萌えポイントは、〈RTA50i〉もひっそりと片隅に展示してあったことです (音楽メディアらしからぬ感想、笑)。

10月20日追記。
書きました→【オトトイ、行った】坂の上にヤマハはあった──〈Yamaha Sound Crossing Shibuya〉

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈沁みるメロディラインを歌わせたら右に出るものはないのでは、と思わせるdaisanseiがEPをリリース。フジカケウミが歌う “ブーケトス (ウェディング・ソング)” も絶品です〉、daisanseiの “彼誰”、Forbearの “Glide Down (REIMEI SESSION)”、ponderosa may bloomの “ラブシック”、田中ヤコブの “ぬけがらの海” の4曲です。

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OTOTOY Weekly 新譜紹介、10・11・12月分

(OTOTOY Weeklyの新譜紹介から10・11・12月分を順次転載)

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10月第1週

Murmur Mirror『Smash the Mirror』

「宅録系インディ音楽ユニット」を名乗るMurmur Mirrorの1st EP。ヴォーカルのchisakiとコンポーザーのumz (sugardropのベースでもある) の二人組。ドリーミー、歪み、キラキラ、ローファイ、シューゲイズ…… 過去をフラットに消化し自ら歩む様はとても今風。T.4はかつてスウェディッシュポップと渋谷系が共鳴していた頃を思い出させる。T.1のベース/ギター/ドラムの音色とヴォーカルの声質の組合せは最適解では。ライヴもやるのであれば絶対に観たいユニットだ。

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10月第2週

Meg Bonus『18PERSONAL』

2005年生まれの現在19歳、野本慶 (vo,g,key,etc) と工藤八雲 (drs) からなる2人組ユニット、Meg BonusのデビューEP。すべての楽曲の作詞・作曲・編曲および主な演奏を野本慶が行い、工藤八雲はドラムを担当。2024年5月1日にデモ音源が完成。そのデモ音源の完成と共にユニットを結成。完成したデモをSoundCloudに公開したことをきっかけに、レーベル担当者が「一聴惚れ」し、まったくの無名ながらリリースが決定したとのこと。一聴してのユニークさ、やりたいことに満ちた煌めきは確実に心に引っ掛ける。ぜひ聴いてみてください。

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10月第3週

HOME『HOME EP2』

その名の通り、沖縄在住HOMEの2nd EP。メンバー3人がいい感じでばらばらの違うベクトルを持っているのがHOMEの魅力だが、それが時に束になりまた拡散しを繰り返すなかで魅せる移ろいが、とても心地よい。11月には大阪と東京でリリパあります。ぜひ体験を。

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10月第4週

ラブリーサマーちゃん「「Garden of Remembrance」劇中曲」

ラブサマちゃん久しぶりのリリースは、山田尚子監督オリジナルアニメの劇中歌。“Garden of Remembrance” は展開の豊かさ、スケールの大きさ、なによりその優しさに心打たれる。

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11月第1週

The Cure『Songs Of A Lost World』

良いアルバム。アルバムタイトルにせよ曲タイトルにせよ、名が体を表している。いわゆる「重たく終わる」アルバムのラスト曲だけが詰まっているかのよう。このアルバムとちゃんと向き合わないといけないんだろうなと思いながら何度か聴いたが、まだ結論は見いだせず。おそらくそこにあるのは終末ではなく時間の重みなのではないか。私見だがロック・ミュージックとともに長い時間人生を歩んだ自覚があるひとは一度は聴いたほうがいい。

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11月第2週

SACOYANS『SUN』

先行の「サモトラケのニケ」配信のときにここに書いたことに満ちている。つまり、めちゃくちゃうるさくて、ぜんぜんうるさくない。すごく歪んでいるのに、すごくクリア。キラキラの絶妙な半歩手前に留まり、ギターの綺羅びやかなストロークやアルペジオが際立つ、全9曲。1st・2ndから引き継がれるSACOYANの歌詞と歌メロの卓抜さ、唯一無二のSACOYANのヴォーカルの魅力、ギターの喧しさと綺羅びやかさ、メロディアスでパワフルなベースとドラムはそのままに、もともとのSACOYANの魅力だったザラつきや不安定さが、だからこそ軽やかで清々しい。リード曲が「サモトラケのニケ」であるように、理想としての美、勝利の誇り、不完全の肯定、SACOYANSの3rdはそんなアルバムになったと思う。

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11月第3週

しろつめ備忘録『リマインダー』

待望の1stアルバム。T1〜T3まではこれまでのリリースやライヴで「知ってる」しろつめ備忘録だが、T4あたりから知らないしろつめが見え隠れしはじめる。アンニュイと称されるだろう顔はそのままに、心の奥にある赤さや黒さが垣間見え、惹きつけられる。ひとひら、その感激と記録、hardnutsと素晴らしいリリースを重ねる〈Oaiko〉レーベルからの新たな会心作。来週金曜日は下北沢・近道でリリパです。T7 “幸せの意味なんて” の終盤でぶん殴られたい。

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11月第4週

Homecomings『see you, frail angel. sea adore you.』

心の凹凸を均してくれる音楽たち。押さえつけてではなく、内側から繕うような。そういったものがふと必要なときそこにいてくれるアーティストに、どうしたら感謝を伝えられるのだろう。

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12月第1週

明智マヤ『demo』

Maya and the Elephant in the Room『council』

THEティバのGt/Vo明智マヤがソロ名義とソロ・プロジェクトのアルバムを2枚同日リリース。ソロ名義の『demo』はギター弾き語りの曲を集めたもの。ソロ・プロジェクであるMaya and the Elephant in the Room『council』はカセットテープ等のフォーマットで今年リリースされたアルバムの配信版で、さまざまな楽器を使って奏でられるサーカス/メリーゴーラウンド感あふれるベッドルーム・ミュージック。どちらもTHEティバとは異なるテイストをみせ、三者三様でありながら、通底する陰とそこに灯る光により明智マヤらしさが貫かれている。

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12月第2週

Hamabe『シーサイド』

日常に寄り添う、というとありふれた表現になってしまうが、暖かな日差しあふれる冬の午後、しんとした深夜、絶望と希望がないまぜとなる空が明け白むその1時間前、きっといつ聴いても心を揺らし、すこしばかり温めてくれるだろう。いまの暮らしの大切さも何かしらの懐かしさも感じさせてくれる全10曲入り、彼らのファースト・フル・アルバム。

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12月第3週

ponderosa may bloom『color』

エイプリルブルーの船底春希がプロデューサーを、エイプリルブルー/ex-For Tracy Hydeの管梓が音楽ディレクターを務めるアイドル・グループ、ponderosa may bloomの1st EP。とにかく曲が良い。歌唱パフォーマンスも良い。ロック/ポップ/アイドル歌謡、三者の対立と闘争を調和と神性へと導く新たな提案。ぜひ一聴を。

Laura day romanceとHOMEのワンマンをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

木曜日、Lauraのツアー・ファイナル、ワンマン公演@Zepp Shinjuku、SOLD OUT公演でした。箱が大きくなっているのはもちろん、バンドも確実に大きく、パフォーマンスのスケールも大きくなっています。それぞれの時期の曲にそれぞれのエモーショナルさがあって、そして最近の曲も良くて素敵。来年はアルバム (2枚!?) に、東京国際フォーラム・ホールC・ワンマン。ますます楽しみです。

金曜日、HOMEのEPリリパ、ワンマン@WWW、こちらもSOLD OUT公演。広い音楽地図の上に適当な◯を書いて「ここら辺」とか言うのは、ありがちで陳腐な行為ですが、HOMEは3人がてんでバラバラの3点に杭を打ち、そこから脚を長く伸ばした3脚の上に彼らの音楽があります。「4隅を抑える」とかではないので、不安定で歪で総花ではなく選択的で、でも断然と意志がある。3人を「才能あふれるDJ・トラックメーカー」「ドリームポップ・シューゲイズを彷彿とさせるギター」「歌うまボーイ」とか称すると、表面的には合ってるのに何一つ伝わらないし、バンドの説明として正しくすらないのがおもしろい。HOME、カッコいいです。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈SSW、スズキケントのバンドプロジェクトが1st EPをリリース。声もギターの音色も染み入る秋の夜〉、スズキケント&クレイジーブギウギバンドの “忘れてしまうこと”、Laura day romanceの “Amber blue”、Velvet Sighsの “Down” の3曲です。

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〈BiKN Shibuya 2024〉にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

昨年行ってあまりのイベントとしての良さに深く深く感じ入り、その後、首謀者である藤澤さんのインタヴューをするに至った〈BiKN Shibuya〉。このインタヴューをやるときも即効性ではなく未来に読まれることを、次や次の次のBiKNのときに読まれて欲しいと思っていたのですが、まさか1年後にやるとは! 恐るべし。このインタヴューが年間チャート88位に入る末広がりの朝、会場に向かいました。今年は計38組が出演、うち海外・アジアのアーティストが20組です。

花墙 FancyWall (中国)、COMMON PEOPLE LIKE YOU (タイ)、ikkubaru (インドネシア)、動物園釘子戶 Zoo Gazer (中国)、Mei Semones (アメリカ)、甜約翰 Sweet John (台灣)、缺省 Default (中国)、I Mean Us (台灣)、…… どれもこれもそれぞれの良さがありました。

そんななかでのベスト3。🥉 Arches (香港)、嬉しい出会い。メランコリックさとべヴィーさとを円満に解決する様はインディーロックの鑑であるともいえる。大収穫。🥈 Sobs (シンガポール)、期待通り。とにかく曲が良い、頭一つ抜けて良いです。こういうライヴをシンガポール、シンガポール、インドネシア、日本の混成チームでさらっと (でもないか) やるのが凄い。ドラム・サポートは17歳とベルリンの壁、エイプリルブルーの宮澤さんでした、かっこよかったです。そしてこの日のマイ・ベスト、🥇 Yellow Fang (タイ)、ライヴがむちゃくちゃ良い。ライヴ始まりが女性3声のアカペラとか反則。4ピースで1人がパーカッション&コーラスという編成。ライヴ中にたびたび垣間見えるサイケデリックっぽさがすごく効いてました。文句なしで優勝。

それにしても、〈SYNCHRONICITY〉等々もそうですが、なぜ私はこのO-界隈でやるイベントでは常にO-nestへの階段に苦しめられることになるのだろうか。O-EASTにずっといるような趣向になりたいものです (嘘)。今回、階段が理由でO-Crestを外したのは内緒です。

会場で若干3名くらいに「今年も藤澤さんインタヴュー、待ってます」と言われましたが、どうしましょう……

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ゆったりと音楽を聴く夜にぴったり。もうすっかり秋だなあ、という1曲。あっという間に年末なんだろうな……〉、petalheadの “Kakera”、chef’sの “プルミエール”、Gateballersの “Universe”、リュベンスの “ほがらかな呪い” の4曲です。

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Hammer Head SharkのワンマンをKATAでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

土曜日、恵比寿LIQUIDROOM 2階のKATAで行われたHammerのワンマン。入場口は隣のTime Out Cafe & Dinerで、そこがバー・カウンターと物販のスペースになっていました。いわゆる日本の「ライヴハウス」は世界的には独特な存在です。今回のTime Out Cafe & Dinerのように入ったところがカフェやバーのスペースで、その奥になんとなくライヴ・スペースがあるのが、ちょっと北米っぽいな、とか思ってしまいました (Time OutからKATAへはドアひとつ挟んでいるのでそこはだいぶ違うが)。そう、土曜日のHammerのワンマンは、今月上旬に〈Next Music from Tokyo vol 16〉出演で行ってきたカナダ・ツアーの、いわば「凱旋」イベントでした。「ただいま」と「おかえり」に充ちた愛ある空間で行われたパフォーマンスは申し分なし。ライヴ1曲目の開始10秒でその日が最高であることを確信し、ライヴが進むごとにその確信を上を行く、そんなライヴがごくまれにあります。この日のHammerはまさにそれでした。大切な日に最高のライヴをする。当たり前のようで当たり前じゃない。この土曜日に同日開催だった数多のイベントを (該当する方たちには本当に申し訳ない)、なんなら自社企画を (いいのか笑)、すっ飛ばして行って悔いのない夜でした。ありがとう。そんなHammerのインタヴュー、こちらもぜひご覧いただけると嬉しいです。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈うるさくてうるさくない、歪んでいてクリア。アルバムは最高に決まってる。そんな先行配信曲〉、SACOYANSの “サモトラケのニケ”、ゆうらん船の “Carry Me To Heaven”、PAS TASTAの “My Mutant Ride (feat. 柴田聡子 & TAKU INOUE)” の3曲です。

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