カテゴリー: diary の記事一覧

1995年05月07日からの日記

Please, Please, Please

(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol. 290「Please, Please, Please」からの転載です)

Oasisの再結成が発表されてから2週間とすこし経ちました。UKでのライヴのチケットも発売され、日本から購入できたひとも多数いるようです。私の知り合いにもすでに3人ほどいます。よくある再結成例とOasisが異なるのは、バンド自体の大きさもさることながら、ノエルもリアムも現役でヘッドライナー級で在り続けていることでしょう。観たいよなあ。

この夏のもうひとつの (個人的) ビッグニュースといえば、来年1月の〈rockin’on sonic〉ヘッドライナーとしてのPulpの出演発表でした。Pulpのライヴ、一度もみたことないんですよね。伝説とも言われる95年のグラストンベリーの動画は何度も何度も何度もみました。ついに観られるのか!

再結成組に対してずっと活動を続けているバンドもいます。たとえばバンド・メンバーを失うという困難も経ながら一貫して活動を続けているManic Street Preachers。ManicsはCLUB CITTA’での初来日公演から昨年のSuedeとのWヘッドラインツアーまで何度もライヴに行っています。来年また〈rockin’on sonic〉で観られるのでしょう。そういう付き合いかたができるアーティストも大切ですよね。

これまでは「再結成しないかな (←無理)」というバンドの代名詞がOasisでした。さてOasis再結成後にそのポジションにつくのは誰か。とりあえず今回のプレイリストには、The White StripesとThe Smithsを入れました。どちらも「2人の関係」が難しそうですね。そういえば私がOasisのことを書いたSNSポストへの返信にSMAPを挙げたひとがいました。それもあったか。

でも、願えば叶うかもしれないし、願うひとがいなければ叶うわけもない。願いは口にしよう。
So please, please, please, let me …

(プレイリストのSpotify版はこちらです)

素晴らしき土日月

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週の後記に書いたように土曜日がsidenerdsのリリパでした。その続きです。

日曜日・昼、〈ERA presents 3chords〉の1番手が。上手え……外音が綺麗で気持ちよい。一般論として個人的には得体の知れなさが垣間見えるような綻びがあるほうが好みなんですが、そんなこと考えててすみませんと謝りたくなるくらいの安定感でした。2番手がayutthaya。昼のayutthaya (?) と思ってたけど、やはりレアらしいです。おたみおさんがBlurのTシャツ着、わざとですよね (笑)。ラストがomeme tenten

日曜日・夜はHammer Head Shark企画、JIGDRESSとのツーマンでした。彼女達は自らの道を見つけ、まだ誰もいない場所に踏み出しつつあるようです。10月に〈Next Music from Tokyo vol 16〉でカナダ・ツアー、そして恵比寿KATAで自主企画ワンマンのHammer、楽しみです。

月曜日、雪国のレーベルPothos Recordsのイベントで、しろつめ備忘録MANGA HOUSE雪国。素晴らしい土日月の締めくくりでした。雪国がMCで僕たちは先に進むということを言っていましたが、ほんとうにみなさん、ぜひ、遠慮なく、先に進んでいってください。方向を同じくする仲間を見つけてもよし、自分たちだけで歩むもよし。着いていきますし、いろいろなかたちで応援していきます。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈18日にリリースを控えるFUJIの新EPからの先行配信。デビュー時から一貫して変わらない志の高さとポップの肯定〉、FUJIの “- W A S T E D -”、スカートの “君に会いに行こう feat. 井上花月”、NaNoMoRaLの “だま” の3曲です。

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sidenerdsのリリパをMarbleでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

1番手が、おそロシア革命。ようやく生で観れました。この時点でこの日が最高なことが確定。尾道からたどりついてくれてありがとう。続くhardnutsもAcleもかっこいい。イベント企画者の思考のクリアさが出演バンドたちの煌めきに直結していました。全員、誤魔化しが微塵もない。そして改めてsidenerdsの素晴らしさよ。音源もライヴもあんなにカッコいいとはなにごとかっていう。先週聴けなかった “透明な石炭” も聴けました。最高のリリパ、良いイベント。無事に開催できたことも含めて、おめでとうございます。そしてありがとうございます。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈A‐インディ・シーンの人気バンドSubsonic Eye (シンガポール) が10月リリースのBedchamber (インドネシア) とのスプリットEPから先行配信〉、Subsonic Eyeの “Not Linear”、MoritaSaki in the poolの “MIRROR’S EDGE”、I Mean Usの “Call Ken” の3曲です。

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SHIBUYA CLUB QUATTROの〈Deepening, Evolution, Value / 深化 , 進化 , 真価〉に行った

(OTOTOY編集後記からの転載です)

渋谷クアトロのキレキレ・イベントに。4階と5階を使い、4階ではDJ/フロアライヴ/ポップアップが展開されるという、渋トロでは初めてみるようなイベントでした。噂の最新形態Cruyffをようやく観る。4人をフロア隅に配するフロアライヴで最高でした。Waaterはいつぶりかも分からないくらい、しかも5人いるし。Waaterは5人に尽きます。もっと活動してほしいです。SATOHから、新譜良いですよね……なyuzuhaを経て、最後はラブリーサマーちゃん。間違いないです。ラブサマちゃん人気はグローバル、というファンとの触れ合いの光景を横目にしながら会場を後にしました。渋谷クラブクアトロ、間違いなくこれからも面白いでしょう。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈懐かしさと未来への視線とが同居しているような彼らの1st EPから〉、Highvvaterの “high”、MANGA HOUSEの “赤い月”、Valleyの “Let It Rain” の3曲です。

そしてこれはもう絶対に、sidenerdsの『toumei na sekitan』も。他の編集部員は “透明な石炭” を推薦したのですが、私は “混ざる” が好きかな。

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Albums still matter

(OTOTOY編集後記からの転載です)

プリンスが第57回グラミー賞の「最優秀アルバム賞」のプレゼンターとして登壇し、そのスピーチで「Albums still matter. (アルバムはいまでも大切なものだ)」と語ったのが、2015年でした。それから9年が経ち、日本でもついにサブスクリプション・サービスで音楽を聴くことが主流となり、アーティストのプロモーションも単曲のリリースが中心となっています。そんな音楽をとりまく環境においても、昨年のひとひらの『つくる』、今年に入ってからは雪国の『pothos』、そして先週末のANORAK!の『Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it』と、若いバンド/アーティストたちが素晴らしいアルバムをリリースしています。アルバムを大事に思うひとはまだいるよ、それもとても若いひとたちに、とプリンスに伝えたい。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈5月から毎月1曲ずつ配信中のライヴ音源、第4段! 最高以外のなにものでもない〉、超右腕の “インユーテロ (Live at 渋谷Spotify O-nest 2024.2.11)”、Lady Gaga, Bruno Marsの “Die With A Smile”、Paul Russellの “Homecoming” の3曲です。

そして他の編集部員に先に挙げられてしまったのですが、もちろん、ANORAK!のアルバム『Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it』も。

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乙女絵画をクアトロでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

最近企画の切れ味が良すぎる渋谷クアトロ、この日はiVy/downt/乙女絵画/khaki。ようやく見れたiVy、良き。downtは噂の “13月” なしセトリ (個人的にリリース以降初かも) でした。新曲からの攻め攻め “underdrive” が印象的。そしてこの日は乙女絵画に尽きます。札幌在住、初東京ライヴとのこと。かっこいい。誤解を恐れずに言うと「もの凄く良い意味で “何をしたいか分からない”」と感じました。もちろん良い意味で。彼らのなかに確固としてあるいは茫洋としてはあるものをにわかには把握はできない、が、出音の良さと強さは強烈に伝わってくる、そんな時間でした。また観られる日を心から楽しみに。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈幅広い楽曲を集めた約2年ぶりのアルバム『わかりあえないことから』から〉、路地の “プレミアム”、HOMEの “Tell Me”、松木美定の “牙の輝き”、the slow filmsの “夢の中で” の4曲です。

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NaNoMoRaLバンドセットを下北沢シャングリラでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先々週ですが、NaNoMoRaLのメンバー、雨宮未來の生誕イベ関東編、モーモールルギャバンとのツーマンがありました。NaNoMoRaLの初バンドセット・ライヴから2年、ついにバンドセットが完全に化けました! 雨宮未來、梶原パセリちゃんの2人を含めたいつものメンバー (Ba. 春尾ヨシダ、Gt. ヒダカトオル) が充分こなれたであろうことに加えて、この日、初の組み合わせとなったドラムのタイチサンダー (ex. 爆弾ジョニー) がドハマリで無茶苦茶良かったです。実はこれまでクオリティ面ではバンドセットより2人セットのほうが高いと個人的に思っていて、それは単純に年に数回しかやらないことと年に数十回以上やっていることの差だという理解だったのですが (もちろんエモ度とかは別パラメータ)、ついにこれは逆転したか! という衝撃の夜でした。ヴォーカルの強度も2人ともますます上がっているし、あれはどこに行っても存分に戦えるやつ。今後ますます期待大、そしていろんなみなさん、ぜひ呼んでみてください、間違いないです。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈EPはいつ出るんだろう、待ち遠しい。今年はsidenerdsの年です〉、sidenerdsの “☆。.:*・゜”、TOSHの “LET IT GO”、Bearwear, 長瀬有花の “Find Out”、高井息吹の “プラタナス” の4曲です。

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再発・再配信とマスタリング

(OTOTOY編集後記からの転載です)

小沢健二本人の『LIFE』に関するこのポストが興味深いです。


このポストと推測による補足も加えて考えると、『LIFE』には以下7つくらいのマスタリング・バージョンがありそうです。
① オリジナルのアナログ・マスターテープ (アナログマスターだったのか)
② 30年前のCD用マスタリング、DDP (Disc Description Protocol) で書き出したもの (小沢本人が当時、「涙を飲んで承諾しつつ、納得したもの」)
③ 30年前のアナログ盤用マスタリング (ここには記述がないが存在したはず)
④ これまでの配信・ストリーミング用データ、上の②のCD用マスターのデータから変換・書き出されたもの
⑤ 今回の配信・ストリーミング用データ、オリジナルのアナログ・マスターテープからダイレクトにマスタリング (配信とストリーミングが同じものなのか別ものなのかは不明)
⑥ 今回のハイレゾ配信用データ (詳細記述なし)
⑦ 今回の再発アナログ盤用データ、オリジナルのアナログ・マスターテープからマスタリングしたという記述が、別途、ユニバーサルミュージックから出ている
はたして⑤・⑥・⑦の違いはどれくらいのものなのでしょうか。

別件になりますが、昨年夏からRITTOR BASE主催・会場として行われているP-MODELのアルバム聴き比べイベントは、オリジナルのアナログ盤からCD、ハイレゾ配信音源等々を良い音響環境で実際に聴き比べるという、とても貴重な機会になっています (OTOTOYも協賛させていただいております)。このイベントでの聴き比べは、知識として知っていることを大いに上回る実感が得られる、すこぶる面白い体験でした。こういったマスタリングの違いなどを仕組みの解説と実際の音のペアで経験する機会がもっとあってもよいのではないかと、今回の『LIFE』再配信を機会にあらためて思いました。

というわけで、ハイレゾ『LIFE』、「買いたい方は今のうちに」だそうです(笑)。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈1stから大きく進化した2ndアルバム、いよいよ来月リリース!〉、ANORAK!の “Summertime”、藤本ひかりの “スローモーションブルー” の2曲です。

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新宿LIQUIDROOMのアーカイヴ展〈LIQUID START〉に行った

(OTOTOY編集後記からの転載です)

恵比寿リキッドルームの2F、ギャラリーKATAで開催されていた〈LIQUID START—新宿LIQUIDROOM SINCE 1994—〉に行きました。せっかくなので行った感想も交えつつニュース記事にしたりも。そこに書いた通り、新宿リキッドといえば「あの階段」と「あの床」です。「階段」は会場内で上映されていた映像に記録されていましたが、個人的には「あんなに狭かったけ?」という印象。記憶はあてにならないですね。一方の「床」は記録も展示もしようがないのですが、リキッドの跡地は新宿FACEとして今も営業中です。あの床、補強工事をしたという噂は当時からあったのだけど、実際いまはどうなっているのか。FACEに何百人か集まって皆で跳ねてみると分かるのでしょうか……

この日記のみでのpostscript
この日記に残ってるやつだと、ZWANのフライヤーはありました。J. MASCIS + THE FOGのは見当たりませんでした。どちらも2003年なので新宿リキッドの最終年ですね。それより前はライブ行ったことはこの日記には書いてないからなあ。ざんねん。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈フィリピン出身、現在LAベース、フジロック2日目にRED MARQUEEで〉、Eyedressの “Drivin’”、ニャンちゅうオールスターズの “ココロウチュウ feat. imase,『ユイカ』”、路地の “湿度”、Ålborgの “Same Page!” の4曲です。

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ANORAK!のワンマンを​WWWでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

月曜日なので正確には今週ですが記憶に新しいやつを。ANORAK!のワンマンです。ライヴ前半はファースト・アルバムをほぼ収録曲順に、そして後半は一転、8月にセカンド・フルアルバムをリリースするとMCで発表した後にその収録曲全曲をプレイ。昨年リリースされた「Pure Magic pt.2」にその萌芽がみられたように、2ndは打ち込みやオートチューンが多用されるなど1stとはモードが異なる模様。そこからのライヴの変態 (metamorphosisのほう) っぷりは驚きであり、魅力満点でした。ファンが音源を聴く前にワンマン・ライヴであれをやるのはとても勇気があるし、それがちゃんとカッコいいのが最高。いいライヴでした。セカンド・アルバムのリリース、楽しみです。そしてアジア・USツアーの成功を祈って!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈イナイチ、3年ぶりのリリースとなる3曲入りEPから〉、171の “”、お風呂と街灯の “コレについて”、ルルルルズの “dpi” の3曲です。

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