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2009年08月31日以降,communisense.comにて,WordPressを使って書かれているもの

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OTOTOY Weekly 新譜紹介、10・11・12月分

(OTOTOY Weeklyの新譜紹介から10・11・12月分を順次転載)

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10月第1週

Murmur Mirror『Smash the Mirror』

「宅録系インディ音楽ユニット」を名乗るMurmur Mirrorの1st EP。ヴォーカルのchisakiとコンポーザーのumz (sugardropのベースでもある) の二人組。ドリーミー、歪み、キラキラ、ローファイ、シューゲイズ…… 過去をフラットに消化し自ら歩む様はとても今風。T.4はかつてスウェディッシュポップと渋谷系が共鳴していた頃を思い出させる。T.1のベース/ギター/ドラムの音色とヴォーカルの声質の組合せは最適解では。ライヴもやるのであれば絶対に観たいユニットだ。

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10月第2週

Meg Bonus『18PERSONAL』

2005年生まれの現在19歳、野本慶 (vo,g,key,etc) と工藤八雲 (drs) からなる2人組ユニット、Meg BonusのデビューEP。すべての楽曲の作詞・作曲・編曲および主な演奏を野本慶が行い、工藤八雲はドラムを担当。2024年5月1日にデモ音源が完成。そのデモ音源の完成と共にユニットを結成。完成したデモをSoundCloudに公開したことをきっかけに、レーベル担当者が「一聴惚れ」し、まったくの無名ながらリリースが決定したとのこと。一聴してのユニークさ、やりたいことに満ちた煌めきは確実に心に引っ掛ける。ぜひ聴いてみてください。

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10月第3週

HOME『HOME EP2』

その名の通り、沖縄在住HOMEの2nd EP。メンバー3人がいい感じでばらばらの違うベクトルを持っているのがHOMEの魅力だが、それが時に束になりまた拡散しを繰り返すなかで魅せる移ろいが、とても心地よい。11月には大阪と東京でリリパあります。ぜひ体験を。

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10月第4週

ラブリーサマーちゃん「「Garden of Remembrance」劇中曲」

ラブサマちゃん久しぶりのリリースは、山田尚子監督オリジナルアニメの劇中歌。“Garden of Remembrance” は展開の豊かさ、スケールの大きさ、なによりその優しさに心打たれる。

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11月第1週

The Cure『Songs Of A Lost World』

良いアルバム。アルバムタイトルにせよ曲タイトルにせよ、名が体を表している。いわゆる「重たく終わる」アルバムのラスト曲だけが詰まっているかのよう。このアルバムとちゃんと向き合わないといけないんだろうなと思いながら何度か聴いたが、まだ結論は見いだせず。おそらくそこにあるのは終末ではなく時間の重みなのではないか。私見だがロック・ミュージックとともに長い時間人生を歩んだ自覚があるひとは一度は聴いたほうがいい。

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11月第2週

SACOYANS『SUN』

先行の「サモトラケのニケ」配信のときにここに書いたことに満ちている。つまり、めちゃくちゃうるさくて、ぜんぜんうるさくない。すごく歪んでいるのに、すごくクリア。キラキラの絶妙な半歩手前に留まり、ギターの綺羅びやかなストロークやアルペジオが際立つ、全9曲。1st・2ndから引き継がれるSACOYANの歌詞と歌メロの卓抜さ、唯一無二のSACOYANのヴォーカルの魅力、ギターの喧しさと綺羅びやかさ、メロディアスでパワフルなベースとドラムはそのままに、もともとのSACOYANの魅力だったザラつきや不安定さが、だからこそ軽やかで清々しい。リード曲が「サモトラケのニケ」であるように、理想としての美、勝利の誇り、不完全の肯定、SACOYANSの3rdはそんなアルバムになったと思う。

〈BiKN Shibuya 2024〉にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

昨年行ってあまりのイベントとしての良さに深く深く感じ入り、その後、首謀者である藤澤さんのインタヴューをするに至った〈BiKN Shibuya〉。このインタヴューをやるときも即効性ではなく未来に読まれることを、次や次の次のBiKNのときに読まれて欲しいと思っていたのですが、まさか1年後にやるとは! 恐るべし。このインタヴューが年間チャート88位に入る末広がりの朝、会場に向かいました。今年は計38組が出演、うち海外・アジアのアーティストが20組です。

花墙 FancyWall (中国)、COMMON PEOPLE LIKE YOU (タイ)、ikkubaru (インドネシア)、動物園釘子戶 Zoo Gazer (中国)、Mei Semones (アメリカ)、甜約翰 Sweet John (台灣)、缺省 Default (中国)、I Mean Us (台灣)、…… どれもこれもそれぞれの良さがありました。

そんななかでのベスト3。🥉 Arches (香港)、嬉しい出会い。メランコリックさとべヴィーさとを円満に解決する様はインディーロックの鑑であるともいえる。大収穫。🥈 Sobs (シンガポール)、期待通り。とにかく曲が良い、頭一つ抜けて良いです。こういうライヴをシンガポール、シンガポール、インドネシア、日本の混成チームでさらっと (でもないか) やるのが凄い。ドラム・サポートは17歳とベルリンの壁、エイプリルブルーの宮澤さんでした、かっこよかったです。そしてこの日のマイ・ベスト、🥇 Yellow Fang (タイ)、ライヴがむちゃくちゃ良い。ライヴ始まりが女性3声のアカペラとか反則。4ピースで1人がパーカッション&コーラスという編成。ライヴ中にたびたび垣間見えるサイケデリックっぽさがすごく効いてました。文句なしで優勝。

それにしても、〈SYNCHRONICITY〉等々もそうですが、なぜ私はこのO-界隈でやるイベントでは常にO-nestへの階段に苦しめられることになるのだろうか。O-EASTにずっといるような趣向になりたいものです (嘘)。今回、階段が理由でO-Crestを外したのは内緒です。

会場で若干3名くらいに「今年も藤澤さんインタヴュー、待ってます」と言われましたが、どうしましょう……

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ゆったりと音楽を聴く夜にぴったり。もうすっかり秋だなあ、という1曲。あっという間に年末なんだろうな……〉、petalheadの “Kakera”、chef’sの “プルミエール”、Gateballersの “Universe”、リュベンスの “ほがらかな呪い” の4曲です。

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Hammer Head SharkのワンマンをKATAでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

土曜日、恵比寿LIQUIDROOM 2階のKATAで行われたHammerのワンマン。入場口は隣のTime Out Cafe & Dinerで、そこがバー・カウンターと物販のスペースになっていました。いわゆる日本の「ライヴハウス」は世界的には独特な存在です。今回のTime Out Cafe & Dinerのように入ったところがカフェやバーのスペースで、その奥になんとなくライヴ・スペースがあるのが、ちょっと北米っぽいな、とか思ってしまいました (Time OutからKATAへはドアひとつ挟んでいるのでそこはだいぶ違うが)。そう、土曜日のHammerのワンマンは、今月上旬に〈Next Music from Tokyo vol 16〉出演で行ってきたカナダ・ツアーの、いわば「凱旋」イベントでした。「ただいま」と「おかえり」に充ちた愛ある空間で行われたパフォーマンスは申し分なし。ライヴ1曲目の開始10秒でその日が最高であることを確信し、ライヴが進むごとにその確信を上を行く、そんなライヴがごくまれにあります。この日のHammerはまさにそれでした。大切な日に最高のライヴをする。当たり前のようで当たり前じゃない。この土曜日に同日開催だった数多のイベントを (該当する方たちには本当に申し訳ない)、なんなら自社企画を (いいのか笑)、すっ飛ばして行って悔いのない夜でした。ありがとう。そんなHammerのインタヴュー、こちらもぜひご覧いただけると嬉しいです。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈うるさくてうるさくない、歪んでいてクリア。アルバムは最高に決まってる。そんな先行配信曲〉、SACOYANSの “サモトラケのニケ”、ゆうらん船の “Carry Me To Heaven”、PAS TASTAの “My Mutant Ride (feat. 柴田聡子 & TAKU INOUE)” の3曲です。

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橋本絵莉子をO-EASTでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

チャットとは確実に異なり、チャットとは確実に地続きで、正統なロックンロールで、常に何かが奇妙で、つまり橋本絵莉子以外の何者でもありませんでした。誕生日のツアー・ファイナルとなったのは偶然だそうです。箱が空いていたのがこの日だったと (おめでとうございます!)。ライヴを観るのは2022年以来、2022年のドラムは恒岡章でした。この日のドラムはチャットモンチー・乙女団でもあった北野愛子。メンバー紹介では2人とも紹介されました (涙)。セトリの真ん中あたりで何も言わずにチャットの曲 “どなる、でんわ、どしゃぶり” をやる、橋本絵莉子。2年前には、六本木は危険、特にここ (EX THEATER ROPPONGI) らへんは危ない、気をつけて早く帰ったほういいとMCで言い、今年は、渋谷は危険、特にここ (O-EAST) らへんは危ない、気をつけて早く帰ったほういいとMCで言う、橋本絵莉子。唯一無二。

ところで。“私はパイロット” の歌詞にも出てくる「かわいいおばあちゃん (おじいちゃん)」というフレーズ。これは誰が発明したのだろうか。類似の概念は数百年・千数百年前からありそうですが、日本語における「かわいい」のこういう使いかたはここ数十年のことのような気がします。私が最初に目にしたのは、たぶん岡崎京子だったと思います。どの作品だったかな、分からないや。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈曲に込められたリスペクトと美しさが心を打つ。志磨遼平の自叙伝『ぼくだけはブルー』も必読です〉、ドレスコーズの “ハッピー・トゥゲザー”、 宇宙まおの “Picnic (with COL)”、Wang Dang Doodle & ようせいハム子の “とっととおウチにかえりなさい!” の3曲です。

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びっくり×3

(OTOTOY編集後記からの転載です)

例えばテック系ニュースの界隈には「驚き屋」と言われるひとびとがいます。新製品・新サービス・新技術が出るたびに「すごい!これは画期的!」と言い募ってはビューを稼ぐタイプのひとびと。音楽メディアも気をつけていないといつの間にか驚き屋さん化してしまったりするので、自省を忘れずにいたいです。とはいえ実際に驚くようなことも起こるわけで、先週は3つありました、音楽ネタじゃなくて。ジョン・ホップフィールドとジェフリー・ヒントンのノーベル物理学賞受賞、デミス・ハサビスとジョン・ジャンパーのノーベル化学賞受賞、SpaceXのスターシップ・スーパーヘビーの「chopsticks catch」です。どれも最初は「まじか…」くらいしか言葉が出ないやつ。その後あふれるように出てくる言葉は、ここはスペース違いなので別のところで。そして音楽の良い知らせはぜひここ〈先週のオトトイ〉や〈OTOTOY Weekly〉をチェックしてください!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈4年ぶりの2ndアルバムをリリース! いったんの休息の後、より自由に・多彩になった作品はとても魅力的〉、Tomato Ketchup Boysの “Secret Order”、ヒメウズの “the girl”、petalheadの “Springs to Life” の3曲です。

そして他の編集部員が推薦した、Meg Bonusの『18PERSONAL』も忘れずに。“冬(、、)!” がプレイリストに入りましたが、“mist” もなかなか。

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羊文学を東京ガーデンシアターでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

羊文学TOUR 2024のファイナルは東京ガーデンシアター2デイズ (2日目は追加公演)。自分は4月の横アリ以来。横アリのときにも思ったのだが、おそらく羊文学は通常のロックバンドの「大きくなりかた」とは少し違うルートを選んで歩いているのだろう。なにがどうと言語化はできないが、曲、音作り、ステージング等々、少しずつ何かしらが奇妙だ (悪いという意味ではなく逆に新鮮で面白い)。レーベルの先輩となるSuchmosの知見が直接活かされているのか傍目からすぐには分からない。King Gnuが形式知に近いかたちの新しい教科書の一冊である可能性は高いだろう。種々様々な客層を掘り起こした結果の横アリやガーデンシアター2デイズなので、入退場するひとたちの景色は、それはそれは見ていて面白い。私自身は、塩塚モエカが「ここからこっちは知らない曲 (笑)“」と言って観客席の半分以上を指し示した “涙の行方” (インディーズ時代の2nd EPに収録) に涙したタイプですが、これからどうなっていくのかとても楽しみだし、今でもちゃんと大好きです。発表された今年のクリスマス・ライヴ〈まほうがつかえる〉の開催日が12月10日で少なからぬひとが嘆く「悲劇の日程被り」となり、予定は未定ですが、ぜひ次もまた。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈古いリズムボックスから小さく始まった宅録プロジェクト、アルバム『SANGO ALBUM』から〉、リ・ファンデの “それより影”、Sundae May Clubの “チャーミー”、4s4ki, rinahamuの “頑張り屋さんだから愛して” の3曲です。

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レコ発日和

(OTOTOY編集後記からの転載です)

土曜日、路地の4thアルバム『わかりあえないことから』のレコ発。曲もいいし演奏も歌もいいし魅力的なライヴでした。そして対バンで一番手だった砂の壁。はじめて観たのですが良かったです。ステージ上でみんな楽しそうなのがなにより素敵。バンドをやることの良さみたいなものが伝わってきました。

日曜日、熊本のShikiの3rdアルバム『Island』のレコ発東京編。東京のライヴは3年ぶりだそうです。バンドは3人組のままながらライヴは2人体制になって初めてみるライヴでもありました。ステージ上でサンプリングしながらライヴを進めたりと、いろいろ試行錯誤中で楽しそう。残るレコ発は11月に大阪、そして地元熊本でワンマンです。行けるかたはぜひ!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈1st EP『Smash the Mirror』の1曲目! このギターの音色とこのヴォーカルの声質の組合せは最適解〉、Murmur Mirrorの “Candy Complex”、ルルルルズの “myakumyaku”、Kacoの “レシピ” の3曲です。

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OTOTOY Weekly 新譜紹介、7・8・9月分

(OTOTOY Weeklyの新譜紹介から7・8・9月分を転載)

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7月第5週

高井息吹『金星の声』

その人からふつふつと音楽が湧き出る、もっと言えばその人が音楽そのものであるような、そんなアーティストたちがいる。私の好きなアーティストでその代表格が高井息吹だ。歌とピアノによる昨年のEP『PIANO』、君島大空や新井和輝らと作り上げた2020年の『kaléidoscope』と、制作体制によりその都度表情が変わる彼女の作品だが、今作はアコースティックなバックとアンビエントな電子音の融合に包まれた作品となった。しかし高井息吹の歌の強さは変わらない。

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8月第1週

HOME「Tell Me」

沖縄在住の3人組、HOMEのニュー・シングル。歌詞は日本語、英語、韓国語の3ヶ国語が溶けるように混ざりあい、曲調も2024年のインディーポップとはこれだとばかりに他領域との境界を曖昧に冒していく。HOMEの大きな魅力のひとつがメンバー3人の「バラバラさ」だと思うのだが、その強みが存分に生かされた1曲。カップリングは既発曲、言わずもがなの名曲 “Plastic Romance”。

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8月第2週

Shiki『Island』

熊本在住、女性ヴォーカル・ドラムレス・バンドShikiが約3年ぶりにリリースした3rdアルバム。前作2021年の以降のアクティビティが余すことなく記録された、Shikiの特徴のひとつでもある幅広さと、存在感を示し続けるAkariのヴォーカルが魅力的な作品。気になったかたは2020年のShikiへのインヴュー記事もぜひ。

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8月第3週

超右腕「インユーテロ (Live at 渋谷Spotify O-nest 2024.2.11)」

岡山在住の4人組バンド、超右腕(スーパーウワンと読む)。今年2月に渋谷O-nestで行われたライヴの音源を5月から毎月配信中。こちらはその第4段。通常音源でも存分にキャッチーとエモーショナルと胸キュンが共存する彼女たちの楽曲だが、ライヴになるとその数倍感情が掻き立てられる。最高!

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9月第1週

MoritaSaki in the pool「MIRROR’S EDGE」

1stフル・アルバムのリリースを18日に控えたMoritaSaki in the poolがアルバムから先行配信。切なくて甘いシューゲイズ・ポップ。浮遊するツイン・ヴォーカルが唄う良メロと耳に残るギターのフレーズが後を引く。アルバムが楽しみです。

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9月第2週

Heavenstamp『Make Lemonade』

インディー・ロック・デュオ、Heavenstampの3年ぶり5枚めとなるフルアルバム。コロナ禍以降、ユニットの体制変更以降のリリース・シングル曲もすべて収録され、最新のHeavenstampを存分に味わえる、要素の幅広さとそこに貫かれるポップに充ちたアルバム。

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9月第3週

FUJI『欠伸をした神様』

「J-POPのアップデート」を掲げるソロ・プロジェクト、FUJIの最新AL。デビュー時から一貫して変わらない志の高さとポップの肯定。必要とあらば友人ミュージシャンの手も借り妥協を排して制作された今作は、圧倒的な強度と美しさと唯一さに結実した。傑作。

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9月第4週

TANUKICHAN『Circles』

US・オークランドのSSW、ハンナ・ヴァン・ルーンによるプロジェクト、TANUKICHAN (タヌキチャン)。前作までプロデュースを手掛けたトロ・イ・モワことチャズ・ベアーから離れ、Carpark RecordsからEPをリリース。US・サンフランシスコ出身の新星シューゲイズ、Wispをゲストに迎えた “It Gets Easier” も話題に。ドリーミー、シューゲイズ、グランジ等々、過去を呑み込み消化した現在進行系のオルタナティヴ。日本国内リリースでは “NPC” も追加収録されています。

つながっている

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週、歯医者でBGMにTylaが流れていた。なんか遥か昔にSadeがよくBGMで流れていたのに似てるなと思った。流行り廃りは幾重にも折り重なりながら進む。

「巨人の肩の上に立つ (wikipedia)」という表現がある。もともとは学問などにおいて偉大な先人の成果をもとにしながら、さらに発展させて次の成果を得ることを言う。先週SNSで私が先輩たちの肩を使った話を書いた。私の (到底巨人とは言えない) 肩を使ってくれたひとも幾分はいただろう。音楽の話ではなく技術の話なのでここにそれは書かない。いや、OTOTOYは音楽と文章と技術でできていると個人的には思っているので3分の1は合ってるのだけど。いずれにせよ自分の話なので、略。

「巨人の肩の上」の比喩は文化や創作的表現においても同様の意味を成す。ほぼ誰しもが先人たちの肩の上からすこしでも遠くを見ようとしている (右足と左足が違うひとの肩にあるのがよくある手)。ポピュラー音楽の文脈だとそれが「パクり」だ「オマージュ」だと下卑た物言いになりがちなのは「商業」であるが故だろうか。SadeからTyla、その間に何人の巨人が立っているのだろう。まあ「つながっている」なんて思ったのは私だけかもしれないが。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈「公園で遊ぶ女の子たちのMVが作りたくて曲を作ってもらいました」とのことなのでこっちのMVが本体?〉、Loop girlsの “Loop girls (feat. 根本凪 & ウ山あまね)”、TANUKICHANの “Low”、つきみの “とうきょうハイヒール” の3曲です。

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観に行きたい

(OTOTOY編集後記からの転載です)

オアシスねたを誰も拾っていなかったので久しぶりに〈OTOTOY EDITOR’S CHOICE〉を書きました (この日記コピー)。再結成が決まったバンド、再結成していたけどついに来年来日するバンド、解散してもおかしくないことがたくさんあったのにずっと活動を続けているバンド、そしてこれからも「再結成しないかなあ」「無理でしょ」と言われ続けるだろうバンドたちの曲を。兄弟・夫婦・同志 (?)、一度壊れてしまっても後に関係修復が可能なのは兄弟だった、というのは確かにそうかもしれない、などと書いていて思いました。

ところで。イギリスでのオアシスのチケット販売はTicketmaster UKが担っていました。その受付画面のスクショを貼っているひとが (日本から買おうとしているひとも含めて) SNSに多数いましたが、そこには「YOU ARE NOW IN THE QUEUE 数字 PEOPLE AHEAD OF YOU」みたいな文字が。日本人でもどこかで見覚えがある画面…… そう、2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式チケット販売サイトでも使われていた「Queue-it」という順番待ちシステムです。当時は「ネットで行列かよ」と悪しざまに言うひとも散見されましたが、今回も、3万人以上が自分の前に並んでいても最終的には買える等、よく機能していたようです。日本公演もあるとかないとか噂が飛び交っていますが、もしあるとしたら日本ではどうやって売るんでしょうね。そういえば「ついに来日するバンド」などを観に行くべく来年のチケットを買おうとしたら、支払いがコンビニ限定だったのでタブを閉じてしまいました。ぜったい支払い期限忘れるんだよな。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈“まかちく”、2枚めとなるオリジナル・アルバムが今週水曜日にリリース! こちらは表題曲の先行配信。好きです。〉、macaroomと知久寿焼の “hyougaki”、Nagakumoの “スウィート・スペース”、Sundae May Clubの “しとろんの週末” の3曲です。

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