(OTOTOY編集後記からの転載です)

昨年行ってあまりのイベントとしての良さに深く深く感じ入り、その後、首謀者である藤澤さんのインタヴューをするに至った〈BiKN Shibuya〉。このインタヴューをやるときも即効性ではなく未来に読まれることを、次や次の次のBiKNのときに読まれて欲しいと思っていたのですが、まさか1年後にやるとは! 恐るべし。このインタヴューが年間チャート88位に入る末広がりの朝、会場に向かいました。今年は計38組が出演、うち海外・アジアのアーティストが20組です。

花墙 FancyWall (中国)、COMMON PEOPLE LIKE YOU (タイ)、ikkubaru (インドネシア)、動物園釘子戶 Zoo Gazer (中国)、Mei Semones (アメリカ)、甜約翰 Sweet John (台灣)、缺省 Default (中国)、I Mean Us (台灣)、…… どれもこれもそれぞれの良さがありました。

そんななかでのベスト3。🥉 Arches (香港)、嬉しい出会い。メランコリックさとべヴィーさとを円満に解決する様はインディーロックの鑑であるともいえる。大収穫。🥈 Sobs (シンガポール)、期待通り。とにかく曲が良い、頭一つ抜けて良いです。こういうライヴをシンガポール、シンガポール、インドネシア、日本の混成チームでさらっと (でもないか) やるのが凄い。ドラム・サポートは17歳とベルリンの壁、エイプリルブルーの宮澤さんでした、かっこよかったです。そしてこの日のマイ・ベスト、🥇 Yellow Fang (タイ)、ライヴがむちゃくちゃ良い。ライヴ始まりが女性3声のアカペラとか反則。4ピースで1人がパーカッション&コーラスという編成。ライヴ中にたびたび垣間見えるサイケデリックっぽさがすごく効いてました。文句なしで優勝。

それにしても、〈SYNCHRONICITY〉等々もそうですが、なぜ私はこのO-界隈でやるイベントでは常にO-nestへの階段に苦しめられることになるのだろうか。O-EASTにずっといるような趣向になりたいものです (嘘)。今回、階段が理由でO-Crestを外したのは内緒です。

会場で若干3名くらいに「今年も藤澤さんインタヴュー、待ってます」と言われましたが、どうしましょう……

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ゆったりと音楽を聴く夜にぴったり。もうすっかり秋だなあ、という1曲。あっという間に年末なんだろうな……〉、petalheadの “Kakera”、chef’sの “プルミエール”、Gateballersの “Universe”、リュベンスの “ほがらかな呪い” の4曲です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!