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2009年08月31日以降,communisense.comにて,WordPressを使って書かれているもの

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SONICMANIA 2022 & SUMMER SONIC 2022 (東京1日目)

SONICMANIAとSUMMER SONIC東京1日目に行った。今回はメモを細切れにtwitterとfacebookにポストしたので、それをまとめてみる。写真は面倒なので貼らない。


SONICMANIA 2022 (2022.08.19)

来たで。

Today’s TはScreamadelica。たぶん94年にUSで買ったやつ。このとき。「当時もの」と書いたけど厳密には当時じゃないな。US購入のXLなので無駄にデカい。あと布地がローテクなので暑い。

KASABIANから。途中で抜けてCorneliusに移動。してたら友人とすれ違う。なかなかな確率。

Cornelius、あんなライブやられたら身じろぎもせずに観るしかないわ。しかも急遽? 3人で。ヤバす。

からの、SPARKS。客層若いのになんであんなに温かくもりあがってるの。よくわからん笑。楽しいからいいんだけど笑。

電グル、気合い入ってね? と思いつつも、後ろを通り抜け、本日の俺的メインイベント、PRIMAL SCREAM present Screamadelica Liveへ。マウンテンでここまで前に来たの初めてかも。

Primal Scream / Screamadilca Live。歴史の教科書に書いてあるような「多幸感」。しかし21世紀の人類は特別な薬物も無し(アルコールとカフェインくらい)で「Come Together」を堪能できるようになったんだな。これは進化なんだろうか? とか。

TESTSETを3曲くらいみる。

明日もあるので帰りたいんだけど、THE SPELLBOUNDのサウンドチェックが凶悪な音を出している……ので、みた。

夜が明けていた。ソニマニ終了。


SUMMER SONIC 2022 TOKYO Day1 + AREA DIP 2022 in MIDNIGHT SONIC (2022.08.20)

THE LINDA LINDASは、あきらめた。無念。

で、到着。beabadoobee はじまる!!!

こういうケースで「可愛い」を使うのは失礼では派なんだが、それを越えて、beabadoobee、カワイイがすぎる。21世紀のリトマス試験紙はやはり(才能や環境ももちろんだが)アティテュードなのだな、と意を強くするとか。

Rina Sawayama はじまる。サポートの2人、かっけーなあ。そして、black, yellow, white のグラデーションよ。

Måneskin ! Måneskin !! Måneskin !!! 呼んでくれてありがとう。来てくれてありがとう。観せてくれてありがとう! 会場の空気感でもう涙腺にきた。次くるときはヘッドライナー間違いないやつ。このあとの2アクト、ヤバいっすね。

King Gnu。常田のラス曲前MC、Rina SawayamaやMåneskinは煽れるのに俺らはそうはいかないんだよ、ってやつだな。

そしてThe 1975。最前ブロック、ほぼセンター近く、後方柵前。だいたいベスト。

The 1975。3年前はワールドツアーを経てレディングのヘッドライナー直前、コンディション最高。今年はコロナ明け初戦? 直前にセットを25分伸ばす交渉をされたりと、ナーバスな状況。前回はヘッドに至らず、今年は堂々のヘッドライナーと、条件もモードも異なる。3年前のようなヒリヒリしたライブはもう観られない。もちろん今日のは今日で良いライブでした。

つまり、今日のようなマネスキンのライブは恐らくもう観られないだろうということだ。来て良かったわ。

マリンエリアのいつも最後にソフトクリーム買ってたお店なくなっちゃったな。

MIDNIGHT SONICへ。Phum Viphurit、いいなー。ていうかこれひょっとして、全世界の女子にモテるやつ? ノスタルジックでありながらちゃんと20年代の音像になってるとか、概ね理解できるのだが要所要所で理解不能なところがあるとか(なんらかの土着起源?)、いろいろ興味深い。観客がちゃんとレスポンスしていて素敵。

さてもうそろそろ限界なので帰ります。SE SO NEONはごめんまたいつか。

明日来ないので、これでマイ・サマソニ終わり。楽しかったです。ひとつだけベストを選ぶなら、Måneskin ! ロックだ。


以下、傍論と総論。

Screamadelica Liveで歴史の教科書に書いてあるような多幸感を浴びながら、世界塔の再現ライブがやられる世界線はあり得たんだろうか? とか余計なことを考えてしまう私である。集中しろ笑。

3歩進んでしまうとマス・マーケットに受け容れられなくなるので、2歩下がって1歩先のプロダクトを作ることはよくある。ただ、不思議なもので、(3歩先にいける才能や能力があるにもかかわらず)2歩下がるのがとても下手な人たちがいる。その原因のひとつは、2歩下がることを、そして下がらされる原因を馬鹿にしているからなんだろうけど、それは卵が先か鶏が先かでもあるからなあ。……と何日の何時頃に思ったかは秘密です。

正論は正しい。その一方で、各種対策については破るべき側の”規制”だと自らジャッジし、無知ゆえか自身の判断ゆえかは知らないが、このゾーンが無くならないように、これを守るために、多くの人々が為してきたこの2年余の行動へのリスペクトに欠ける言動を見せられる。視点は複数あり、人は完璧ではない。よい見本でもあった。

海外アーティスト・サイドにいったいどんな説明をしていたんだ? という疑問ももっともだが、一方で、ステージ上で何を言うか何をするかどう振る舞うかをアーティストに「指図する」ことなどは不可能、というのもまた事実だ。表現は充分にその程度に重い。

当初はbeabadoobeeとThe 1975さえ見られれば、と思っていたが、結果としては、とにかくMåneskinにつきた。

2022年にMåneskinを日本に呼んで一番デカいスタジアム会場でライブをさせる。もうこれだけでCREATIVEMAN様を褒め称えるべき。いい仕事とはまさにこのこと。世界が、ロックの、ロック・ショウの未来を彼らに見る意味を否応なしに実感させられました。ていうか今年のサマソニはロックでは? Rina Sawayamaからして「ロック」だった。マネスキン目指してガンガン客が集まってくる。アリーナすべて入場制限。観客たちの集中力、レスポンス、ともに抜群。ちゃんと客側にもこのライブを見せる意味が伝わっていたと思わせる現場でした。

この2年間余、こうした場の存在を守るためにそれぞれの立場で活動してきた人たち、そして今年これを成立させるべく動いてくれた人たち、すべてに感謝したいです。ありがとうございました。


small talk

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週、アメリカの「雑談」文化が話題になっていた。小沢健二の2年前のインスタ投稿が掘り返されたりも。

個人的には随分と昔に現地で実体験した文化だが、日本でこれを自主的に実践した時期が一度だけある。それは2011年3月、14日あたりから1週間か10日間くらい。

あるときスーパーで、節電で止まっているエスカレーターの脇で(おそらくアルバイトの)若い男の子が「お詫び」を繰り返す役をしていた。その彼に思わず「おつかれさまです。ありがとう」と声をかけると、驚くくらい表情が明るくなった。それをきっかけに「これは “あれ” をやるときだ」と思い、アメリカでの “あれ” を思い出しながら、行列の前後のひと、お店の店員さん、なんとはなしにそこにいるひとに話しかけるようにした。それは当時あった有形無形のストレスを和らげる役割をかなり果たしたと思う。と同時に、アメリカ人は常日頃からこれが必要となるようなストレスとともに生活しているんだろうか? と思ったりも。そして幾日かが過ぎ、世間が徐々に日常を取り戻していくにつれ、いつの間にかそれをすることもなくなった。

きっかけは自ら感じたストレスからだったが、日本で日本語で雑談をするのは実はそれほど難しいことではない。自分にとってはアメリカで英語でそれをするほうがよっぽど大変。だってそれこそ「being funny in a foreign language」だから。

そんなわけで今週末はソニマニ&サマソニです!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈2019年、最初のバンドセット・ライヴでも演奏された楽曲がついに音源化!〉、君島大空の “19℃”、他、Homecomingsの “Shadow Boxer”、Living Ritaの “UTOPIA”、Cape of good hopeの “ICECREAM” の4曲、そして他のひとも推薦していた、Death Cab for Cutieの “Foxglove Through The Clearcut” です。

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ファミえんにいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

3月の (OTOTOYの)「私立恵比寿中学 総力大特集」のときに「OTOTOY EDITOR’S CHOICE」で書いたとおり、エビ中・コロナ期にわかファンである私は “ファミえん未体験” だったのですが、この週末、ついに行ってきました〈エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022〉。楽しかったです!!! 山中湖に来るのも2015年のラブシャ以来。7年ぶりかよ!

ところで、私は〈ファミえんラジオ2020〉が大好きなんです。若干の説明をするとこれは、開催延期(後に中止)となってしまった2020年夏のファミえんの日、開催予定時間に、予定していたセットリストの通りライヴ音源を流すというYouTube Live企画でした。アーカイヴが残っていていまでもみることができます。グループの体制は9人へと変わりましたが、映像はなく音だけですが、それでも、いまなおこれが最良のエビ中入門用コンテンツでは? とさえ思います。それくらいセットリストも音源も素晴らしい。そしてなによりコメント欄が最高。議論をよぶこともあるコンテンツとファンダムの在りかたについて、これが理想のかたちのひとつかもとか、みるたびに考えさせられます。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈親しみ+心地よさ+すこしのもどかしさ+ほのかに見える未来=良い曲〉、torontoの “たしかなきもち”、他、I Saw You Yesterdayの “Dye It Gray”、黒子首の “かくれん坊”、JAWNYの “strawberry chainsaw” の4曲です。

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downtのリリースツアーをFEVERでみた、そしてお家でFUJI ROCK

(OTOTOY編集後記からの転載です)

downt最新EPの東名阪リリースツアー・ファイナル、新代田FEVERにいきました。出演はpaionia、uri gagarn、そしてdownt。唯一無二のuri gagarnとpaionia。間違いようもなく、抜群に良かったです。そしてこの2組を従えてのdowntも圧巻でした。いままでみたなかで一番良かったというか、いままでで一番、富樫さんとロバートさんが笑顔で楽しそうにライヴしてました。良いイベントをありがとうございます。

downtはここから週末はFUJI ROCKへと。わたしもお家で配信FUJI ROCK。THE NOVEMBERS、Snail Mail、Arlo Parks、Dinosaur Jr.、Cornelius、SUPERORGANISM、JAPANESE BREAKFAST、Elephant Gym、Black Country, New Road、ずっと真夜中でいいのに。、そして、MOGWAI !!! 音楽フェスティバルがいかに大切で素晴らしいものかは、Elephant GymのTellさんが日本語MCで、ジャストのサイズで言い尽くしてくれました。ほんとうにありがとう。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈まさに駆け回る子犬が目に浮かぶ、今週リリースのアルバムからの先行配信曲。〉、Jan fluの “Doggg runnn”、他、the pulloversの “なんでもないルーティーン”、No Busesの “I’m With You”、yamaの “くびったけ” の4曲です。

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Holly Humberstoneの来日公演をCLUB QUATTROでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ついに「来日公演」です。振り返ってみると最後に行ったのは2020年2月のJAY SOM、その前が2019年12月のStella Donnellyと(どちらも同じQUATTRO)、2年半ぶりの海外アーティストのライヴでした。またひとつ「状況」が戻りました(そしてBA.5も同時にやってくるという)。ライヴはほんとうに良かったです。ステージにはHolly Humberstoneひとり。トラックをメインとして、パッドとルーパーを駆使し、ギターかシンセかキーボードかのどれかを弾きながら歌う。タイトでパワーのある低音。“Thank you!” “Arigatogozaimasu!” を連発し、1曲ずつ曲の背景を簡潔・明確に説明しながら唄っていく。客の反応…… 会場は「洋楽」が戻ってきた感に満ちていました。2年半ぶりに聞く“アリガトゴザイマス” の愛おしいこと。“アリガトゴザイマス” がこんなに尊かったことを忘れていました。気づいたのだけど、私、完全に「来日公演免疫」がなくなってますね。このままの状態でサマソニに行ったら終始泣き崩れていそうです。やばいわ。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈型と自由とを兼ね備えたバンドサウンド、その上で踊るおーたけ@じぇーむずのヴォーカルが心地好い〉、一寸先闇バンドの “ルーズ”、他、さとうもかの “魔法”、Billie Eilishの “The 30th” の3曲です。

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Let’s Knife

(OTOTOY編集後記からの転載です)

土曜日、オトトイの学校・特別編として「女性アーティストの表現」をテーマに、野中モモ×岡村詩野、スペシャル・ゲストに少年ナイフNaoko、というトーク・セッションがありました。トーク中さらっとNaokoさんが「レディングとかロラパルーザとかプリマベーラに出たとき」と仰ったのですが、あらためて、凄すぎでしょ、と。この3つすべてに出演したことある日本のバンドって他にいるのでしょうか。

そんな偉大なる少年ナイフですが、私は、サンフランシスコのライヴハウス (Slim’s)で少年ナイフのライヴをみたことがあるのが、その手の自慢のうちのひとつです。なんの関係もないくせに誇り思っちゃうような、完売・大盛り上がりのライヴでした。“Antonio Baka Guy” で一斉に「ばかがぁぁぁぁぁぁぁい」と叫ぶアメリカ人たちの愛おしさは忘れられません。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈宮崎朝子のハッピーな発表後(おめでとうございます!)、初のリリースがこちら(歌詞を聴いてくださいね)。ほんとに好きです。〉、SHISHAMOの “ハッピーエンド”、他、Chilli Beans.の “L.I.B”、好芻の “Blue boat”、メレの “東京” の4曲です。

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NaNoMoRaL初のバンドセット・ライヴをUNITでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

バンドメンバーにヒダカトオル、RONZI、マーヤ、春尾ヨシダを迎えたNaNoMoRaL初のバンドセット・ライヴをみました。なにより驚いたのは雨宮さんの “フロントマン” としての堂々とした佇まいでした。パセリさんは “嬉しそう” に尽きます。私は春尾ヨシダさんのベースに惚れました。ライヴレポートを書きましたので、ぜひお読みいただければ。

そして先週といえば、忘れてならないのはTHE 1975の新曲です。この2年で必要に迫られて(?)インディ・フォークが主たるアプローチ化してしまったこの状況下において提示される、彼らならではの一段の高み感。サマソニが楽しみだーーー。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ユニークなリズムトラックの構成、そして美しいギターと歌メロ〉、Sisters In The Velvetの “In 10 Pages”、他、valkneeの “DESTROY!”、asmiの “earth meal”、ヒグチアイの “ランチタイムラバー” の4曲です。

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原稿依頼

(OTOTOY編集後記からの転載です)

実はREVIEWSの連載がはじまったときから思っていたのです。管さん(管梓 a.k.a. 夏bot / For Tracy Hyde、エイプリルブルー、他)に原稿を頼みたいなと。管さんならではの視点は確実に存在するし、ご本人のキャリアからして書ける方であることは間違いないだろうし。こういうのはメールで依頼とかではなく直接お話をして感触を得たいものですが、なかなかその機会がなく……が、ついにチャンスが巡ってきました。5月のcolormalワンマン@TOKIO TOKYOの終演後です。お話をしたところ幸いなことに速攻で快諾を得て、先週の掲載に至りました。テーマは「アジアのシューゲイズ」です。これまで新譜よりだったREVIEWS企画の幅をすこし広げました。良いテーマ、良い選盤をありがとうございます。まだご覧になっていないかたはぜひお読みいただければ。素敵な文章を書いてくださった管さんに感謝。そして何気に絶好の機会を与えてくれたcolormalにも感謝を。出会いや思わぬ機会があるライヴは、良いライヴ、良いアーティストの証です。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈C子あまねの1st EP『Japan』、バラエティ豊かな収録曲の中からバラードのこれを。〉、C子あまねの “ロックバンドは恥ずかしい”、他、macaroomの “mugen”、YAYYAYの “催眠”、renforshortの “Julian, king of manhattan” の4曲です。

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小沢健二 So kakkoii 宇宙 Showsを東京ガーデンシアターでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

とても、とても良いショウでした。だからこそ、自分にとってのこれまでのベストは8年前のZeppツアー (魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ)だな、とあらためて思いました。あれはgreat gigだった。個人的に「離脱」にはマイナスの印象が残りました。世界は斯くも突然に裂け目が生じ得る。それは理解できます。クリエイトする側にとって己の裂け目をつくる力を再確認することの必要性も理解できます。でも受け手からすれば “見えざる手” が増えたともいえる。僻んでいないで生成する側にまわれ、と。それがメッセージであるならば、もっともすぎるので返す言葉もありません。終演後は6年前と同じことを思いました。これを非日常・非生活にすべきではない。これこそが日常であり生活であるべきだ。今年はより強くそう思いました。ネガティヴな感想に聞こえるかもしれないですが、とても、とても良いショウでした。本当です。このライヴをもって、自分が持っていた2020年からのチケットそのまま有効・延期公演がすべて終わったはず。この週末はどこも人出で賑わっていました。その意味でも、一区切りなのかもしれません。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈話題沸騰絶賛嵐、downtの新作EPから〉、downtの “I couldn’t have done this without you.”、他、suya suya junctionの “girl”、Group2の “Syndrome”、liesl-maeの “The Trip” の4曲です。

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「正史」

(OTOTOY編集後記からの転載です)

アルバム『SOFTLY』のリリースにあわせて山下達郎のインタビューなどを多く目にします。それらを読んでいると、生存者バイアスというか、勝者によって史書が書かれるさまを目の当たりにしているな、と感じます。これは批判ではありません。歴史とはそういうものだし、また音楽とはという観点においても、山下自身が商業音楽とは闘争(勝ち負け)であると言う以上、他人がそれにどうこう言う筋合いはありません。

一方で先週よく目にした敗者といえば、IEです。人びとのIEに対する語り口をみていると、文化圏レベル/コミュニティレベル/個人の価値観レベル等々で、その人(たち)が判官贔屓の人か打落水狗の人かが見えてきます。そういうことは人との接しかたにおいてとても重要なので、よくよく覚えておこうっと、とか思ったりします。(もちろんこれもどちらが良いというものではありません。)

「判官贔屓」はもともと源義経に対する心情のことで、その「史実」の基礎となっているのは『吾妻鏡』であり、『吾妻鏡』は北条得宗家の視点から書かれた勝者の史書です。「日本のポピュラー・ミュージック正史」に印される、美しき敗者は誰になるのでしょう? 興味深い。

(初出のfacebookへの投稿はこちら)

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈センチメンタルなギターと普遍的な歌メロが心に残る〉、しんきろうのまちの “六月”、他、naomi paris tokyoの “Sad Vacation”、kojikojiの “true to true”、The Bethsの “Silence Is Golden” の4曲です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

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