2020/06/08 (月) @ 20:00
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
twitterをみているとアーティストの皆さんもじわっと活動をはじめられているようで、○ヶ月ぶりのスタジオ! みたいなツイートを見かけては、じわっと幸せを感じています。でも本当なら今週はAMERICAN FOOTBALLのライヴだったんだよなあ‥‥観たかったなあ、アメフト(あと4月のDIIVも!)。その一方で、アメフトの日程が丸かぶりで絶望したayutthayaのレコ発と両方に行けるチャンスがこれで復活かも。まだ可能性なので喜びはまだじわっとに抑えておこう。そんなayutthayaの3rd EPからの先行配信曲 “ドラマ” をプレイリストに追加しました。ポップネスとロックンロールとの塩梅良しの本当に最高な1曲です。ぜひお聴きください!
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、その〈ヴォーカル、ベース、ギター、ドラム、すべてのポップネスとロックンロールに拍手を!〉、ayutthayaの “ドラマ ” と、〈ヨーロッパを中心に海外でも評価されるHANDSOMEBOY TECHNIQUE初の日本語詞曲〉、HANDSOMEBOY TECHNIQUEの “抱きしめた(feat. 曽我部恵一) ” です。いや、ayutthaya、ほんといいですね。EPのリリースが待ち遠しいです。
2020/06/01 (月) @ 20:00
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
月曜日です。今日は6月のはじまりでもあり、緊急事態宣言が全国で解除された後の新しい週のはじまりでもあります。月曜日は憂鬱と相場がきまっているのですが、電車に乗らないでよい、会社に行かないでもよい、テレワークな月曜日を今回経験された皆さん、そんな月曜日の憂鬱度はどうでしたか? 変わらないよという人、ぜんぜんマシだよという人、それぞれでしょうか。月曜日というのは、これまでの日常がまたはじまる日です。でも今日からはじまったのは、これまでとは違う日常。皆さんの新しい日常がすこしでも良き日々になりますように。月曜日の憂鬱といえば、バングルスの “Manic Monday”。今回プレイリストに入れたのはグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが外出自粛期間中に毎週発表していたカバーシリーズからのリリースです。そして “Manic Monday” は昨年公開されたプリンスによるデモ・ヴァージョンも最高なので、そちらもぜひ。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、その〈今週は電車に乗って会社に行った月曜日? それともテレワークの月曜日?〉、Billie Joe Armstrongの “Manic Monday ” と、〈宅録系SSW、笹川真生の“生身”に満ちた最新デジタルリリース〉、笹川真生の “悪魔 ” です。笹真の “悪魔” が素晴らしすぎる。まじ最高。
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2020/05/25 (月) @ 19:30
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
やっぱり挨拶は「あけましておめでとう」なの?という軽口がSNSで散見される本日ですが、めでたいかのかどうか、まったくわかりません。これからは、いわゆる「新しい生活様式」を前提に生きていくことになります。これらの「新しい当たり前」は決して素人の思いつきや雰囲気で決められるのではなく、きちんとした根拠に基づいて決められるべきでしょう。とはいえそれは、与えられたものをただ受けいれることとイコールではありません。そこに人々の創意工夫があってこその新しさであり、そうだからこそ「当たり前」として定着するでしょう。これからのOTOTOYも、音楽と共にある生活の新しい当たり前をつくっていきたいと思っています。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、〈2001年生まれのSSW、Karin.の最新epから。声を、出そう〉、Karin.の “はないちもんめ ” 、そして先週の推薦曲は、〈ロックの衝動の表現にはこういう方法もあるんだな〉、CHAIの “Ready Cheeky Pretty ” でした。
2020/05/11 (月) @ 20:00
(OTOTOY編集後記 からの転載+αです)
「おこもり」なGW、これもひとつのきっかけかも。みなさんは何か新しい音楽と出会うことができましたか?
わたしは、新しいというわけではないのですが、連休後半、ひたすら私立恵比寿中学(エビ中)を観て・聴いていました。どうしてそんなことになったかは長くなるのでここでは略(自分のfacebookには書いた )。
つまみぐい的には昔から聴いてはいたのですが、今回ここ2〜3年の楽曲やライヴ映像にあらためて触れ、あまりの良さ・凄さにひれ伏さんばかりの勢いでハマりました。文章(批評)もいろいろと発掘したかったのですが、なかなか難しいですね。音源や映像を遡ることの容易さにくらべて、いまのインターネットにおいて情報を的確にたぐり寄せることの難しさを実感させられました(これはよい「課題」)。エビ中、メンバーの皆さん本当にそれぞれに魅力的ですが、観まくり聴きまくりの結果、安本彩花さんに惚れました。新推し爆誕です。よろしくお願いします。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、〈また会える日を待っています〉、Hump Backの “また会う日まで ” と、〈陽光と幸福、そしてそれが幻想かもしれない切なさとが同居する〉、AWOLNATION ft. Rivers Cuomo of Weezerの “Pacific Coast Highway In The Movies ” です。
後者は一見ウェスト・コーストでハッピーハッピーな曲かと思いきや陽光の下の陰鬱さが隠しようのない曲調、よく聴くと思いっきり暗い歌詞。
YouTubeで曲のPV を見たあとに、Aaron自ら語る解説 (Behind the Track) をみると、つまり、映画等で描かれるPacific Coast Highway (カリフォルニア州道1号線のLA部分?)は嘘っぱちで実際に来るとみんながっかりする、それは人が人生において期待しているものと実際に自らの手にあるものとのギャップと同じだ、とか言っている。これ、切ないやつだ。
ぜんぜん関係ないがBehind the Trackビデオに映るAaronのスピーカー、FOCALのTrio6 Beだなあ。こんなにコンパクトに置いてもOKなのか。欲しい……
2020/04/27 (月) @ 19:00
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
編集後記、はじめる前は「その週に行って良かったライブの話でも書けば」ということだったのに、はじめてみたら、まさかこんな日々がくるとは。今週プレイリストに推薦したのは新生・赤い公園のファースト・アルバムから “曙”。アルバムから1曲選ぶのがとても難しく “夜の公園” と最後まで悩んでこちらを。
その赤い公園、去年は4回観ることができたのですが(1月の立川バベル自主企画、9月のBAYCAMPとtricot爆祭、11月のワンマン)、観るたびに彼女たちのモードや観て感じることが変わっていきました。1月は石野理子の「バンドマンの目」に驚き、9月はある種の「狂気」を感じ(しかもその狂気がステージの上も下も皆んなを幸福にしている)、そして11月は、これはストーリーの途上も途上なんだということを思い知らされた。この続きを観ないわけにはいかない。先のことなんかわからないからこそ、「必ず、また会おう。」
P.S.
この「必ず、また会おう。」は、初夏ツアーの開催見合わせ発表時の米咲さんの手書きメッセージの最後の一文です。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、〈新生・赤い公園の新しい「幅」を感じられる一曲〉、赤い公園の “曙 ” です。
2020/04/20 (月) @ 19:00
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
『Save Our Place 』のために新しく「投げ銭」の機能を開発しました。Save Our Placeの音源を購入するとき、販売価格以上の支払いをすることでより多くの支援をライヴハウス等施設に送ることができます。
そして実はなんとこの「投げ銭」、すでに購入済のタイトルについても、後から追加で、そして何度でも(!)「投げ銭」だけ することができるのです。やり方も簡単。購入済みタイトルのページにいき価格が【価格¥0 (Re)】であることを確認の上カートに入れ、投げ銭額を設定、決済してください。音源部分の価格は0円の扱いで投げ銭分の金額だけ決済されます。投げ銭をし忘れた、やっぱりもっとしたいという方、ぜひ追加での投げ銭はいかがでしょうか。
ちなみにこの機能、OTOTOYをよく使われている方はご存知の “ハイレゾ/ロスレスの音源はフォーマット(FLACやALACやWAV等)を変えて何度でも無料で再ダウンロード可能” という仕組みを利用しています。「投げ銭」ができるのは現在はSave Our Placeの音源だけですが、この再ダウンロード機能は全タイトル共通(ごく一部のレーベルで回数制限があります)。こちらもぜひご利用いただければ。
P.S.
いちおう書いておくと、投げ銭関係全実装は全俺。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、〈きらめく陽光・やさしい陽炎が似合う1曲。外で遊びたいなー、ほんとに〉、堀込泰行の “Sunday in the park + STUTS ” です。
2020/04/13 (月) @ 19:00
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
OTOTOYのオススメ曲が詰まったSpotifyプレイリスト「OTOTOY NEW RECOMMEND 」。今週私が追加推薦したのは、黒子首のデビューEP『夢を諦めたい』からリードトラックの “Champon”。バンド名は「ほくろっくび」と読みます。CDは昨年リリース済でしたが、先週から配信もはじまりました。ぜひプレイリストからアルバムに移動して聴いてみてください。
ポイントは何といってもヴォーカル堀胃あげはさんの圧倒的な声の存在感。ライヴでは特にその印象が強くなるのですが、堀胃さんの声の「楽器」としての鳴りが図抜けて魅力的です。そしてその存在感に負けずリアルな躍動を奏でるリズム隊も。このデビューEP、OTOTOYではロスレスで、さらに特別にデジタルブックレット(歌詞カード)付きでダウンロード販売中。まずはSpotifyで、これは!と思われたらOTOTOYで、いかがでしょう(こちらから )。ところで今日13日、すでにティザーが公開されている “Champon” のMVが…… 今晩チェックしてみてくださいね。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、〈圧倒的な声の存在感。リアルな躍動を奏でるリズム隊。魂の奥底が踊る〉、黒子首の “Champon ” です。
2020/04/06 (月) @ 20:00
(OTOTOY編集後記 からの転載です)
OTOTOYで『Save Our Place 』というプロジェクトをはじめました。これは、アーティストの皆さんがリリースする音源やライブ収録音源を音楽ファンの皆さんに購入していただき、その収益を(アーティストにではなく)ライブハウスやクラブなどの施設に送る、という取り組みです。
平常時から、お金というものは回ってこそ、そして音楽は人と人とのあいだで分かち合えてこそのものだと思います。そしていま、その一部の流れが滞りつつあります。幸いなことにOTOTOYがしているようなインターネットとウェブサービスを介した音楽のやりとりは、“stay home, keep distance (家にいよう、距離をとろう)”を守っていても行うことができます。であればその仕組を使い、かつて皆がクラブやライブハウスに集い、音楽が鳴り響く時間と空間を分かち合い、その結果として動いていたお金の流れを多少なりとも再現できるのはないか。そういう発想からこのプロジェクトがはじまりました。
もちろんこれが一番良い仕組みだというつもりも、他のやり方を否定するつもりも毛頭ありません。私どもOTOTOYが我々なりに考えた我々ができるひとつの手立てです。いろんな手段があって良いと思うのです。そのひとつとなれれば幸いです。さて、やることはまだまだあるぞー!
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、〈どこの国の言葉でもないユカリサ語を唄う3つの声〉、ユカリサの “musuitai ” です。
2020/03/30 (月) @ 19:30
(OTOTOY編集後記 からの転載)
世情が揺れている。このようなとき、アーティスト自らの表現と聴き手の心情とがかっちりとハマる瞬間がある。昨日でいえばひとつはフジテレビの「Love music 特別編」で眉村ちあきが歌った “大丈夫”。歌をうたう喜び、ライヴがしたいという気持ち、もっと歌いたいという気持ちが塊となって伝わってくる熱演だった。
もうひとつは昨日配信が開始されたFINLANDSの “まどか ”。塩入冬湖のnote によれば、制作そのものは今の状況云々以前、昨年の京都アニメーションの事件のニュースをきっかけに作りはじめられたものとのこと。が、今のこの状況のど真ん中を穿つような詞と曲の鋭度。この凄さがこのタイミングで出ることこそアーティストがアーティストたる所以なのだろう。
たまたまだがこの2曲は共通の印象を持つ。それは数十年以上連綿と続く日本の音楽の歴史でもある。歌われ続けてきたこの音楽たちがその場を失うことの無いよう、我々も、我々ができることをいま計画しています。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMEND への推薦曲は、その〈世情へのピースの嵌まり方がハンパじゃない1曲〉、FINLANDSの “まどか ” と、〈一度聴いたらもう愛していたのさ〉、インナージャーニーの “クリームソーダ ” 、そして先週の推薦曲は、〈乾いていて少し湿っている丁度よい湿度のロックンロール〉、Jurassic Boysの “Blue Night Picture ” でした。
2020/03/16 (月) @ 19:00
(OTOTOY編集後記 からの転載)
かつてロックが大衆音楽の主流となって以来、いま初めてロックが主流ではない時代を迎えつつある。そんな時代にロックンロールをどう奏でるかのひとつの回答が、Jurassic Boys なのかもしれない。彼らの音楽から感じとるものは人それぞれだ。カッコいい、シブい、懐かしい、……。よく言われる〈佐野元春〉のように自分のよく知るミュージシャンを思い出すこともあるだろう。その受けとめかたの間口の広さこそがロックの歴史でもある。今回、昨年ライブを観て以来ずっと話を聞いてみたいと思っていたJurassic Boysのインタヴュー を実現することができた。彼らは何を思ってロックを鳴らしているのか? そのひとつの回答が、「ライヴを観た人や音源を聴いた人に『俺らが最高の気分でやっている』っていうのが伝わればいい」であり、「そして『Jurassic Boysの音楽を聴いてたら最高の気持ちになってきた』と思ってもらいたい」だった。こんな最高の答えがあるだろうか。ぜひインタヴュー記事を読んで、そして彼らの音楽を聴いていただければと。