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1995年05月07日からの日記

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総合格闘技戦

昨日・今日とインタラクション2003。ほんと人が多い。参加者数400人超、だとか。このご時世に、大したもんだ。会場立地の良さもあるのだろうけど、所謂「勝ち組」なのかねぇ。

盛況なのは確かだが、一方(それ故?)、一種のピークアウト感というか、バブル感も強い。世間的にも、「イマイチ」「ビミョー」「浅い」等の声がチラホラ。このイマイチ感は一体何なのだろうかと、つらつら考えてみる。

インタラクションは、学際的、あるいは、総合技術的な分野である。つまり、本来てんで異なるバックボーンを持った人々(研究)がそれぞれの仕事を持ち込む場である。そして、WISSとかインタラクションは、それらの異なる分野を繋ぐ共通言語として、ある種の『見た目』を積極的・消極的に選択した場なのではないか。もし、『見た目』と言ってしまっては身も蓋もない、というのであれば、『sample implementationの鮮やかさ』、と言い換えても良いだろう。つまりは、ソフトウェア and/or ハードウェアの確乎たる実装技術であり、システムデザインのセンスである。

共通言語が『見た目』であることに不満な人、あるいは、共通言語を越えて踏み込まないことに不満な人は、「浅い」と言うのだろう。

また最近の発表には、本来ならば存在して然るべきバックボーン無しに、過去の発表にある『見た目』(の派手さ・奇抜さ)だけを目指して(模倣して)いる研究が多々あるように見えた。それを嗅ぎ取った人は、「イマイチ」「ビミョー」と言うのだろう。

『見た目』を共通言語とすることの是非は、この際、どうでもいい。不満なら、より良いものがあると思うのなら、そういう場を新たに作れば良いだけだ。

では、『見た目』を共通言語とすることが成功しているのかというと、これは、一応成功した、と言って良いのではないか。ただしこれは、現在、かなり危うくなっている。例えば日立デザイン本部的な発表や、例えば多摩美的な発表に対しては、諸刃の剣であろう。

有効な共通言語の確立は、総合格闘技のルール設定と同様、最適解などは見つからないという意味でも、常に進化し続けるものだという意味でも、永遠の課題だ。

さてここで自問す。「お前のバックボーンは何か?」


ということで、去年のWISSのときに感じたモヤモヤ(非公開ドキュメント云々)も含めて、言語化してみました。

実はこの「総合格闘技戦」の譬えが出たのは、木曜日の会議後、白井くんらと飲みに行った席での話だった。暦本さんは猪木だ、とか。外連(けれん)の部分だけに目を奪われていては間違う、みたいな。

ついでにメモ代わりに買いておくと、このとき行ったお店は、ホイリゲ古瀬戸。何のあても無く、ふらっと歩いてふらっと入ったにしては、かなり正解。ワインも料理も、まあまあ(←誉めている)。座ったのはまさにこのこのページの写真にあるテーブルで、ど真ん中の柱(?)が邪魔だったんだけど、でもこの陶柱、8人掛のテーブルが団体でも相席でも(柱のせいで相席感が少ない)有効に使えるという意味で、店にとっては賢い仕組みなのかも。さて、果たしてこの陶柱は、『鮮やか』だろうか?

J


J. MASCIS + THE FOG
Free So Free Tour 2003
新宿リキッドルーム
2003年2月25日(火)

最短タイトル記録(笑)。

今日はエレベーターで7階まで。それにしても、Billy CorganとJ Mascis.多かれ少なかれの原罪(というより業か)をKurt Cobainに持って行って貰ったと言われている(かどうかは知らない) 2人を、続けて観ようとは。

前座は、田淵ひさ子入りの「bloodthirsty butchers」。Manicsのときの「くるり+アヒト・イナザワ」に続いて、元NUMBER GIRLメンバーを順番に観るツアー状態。んで、何ちゅうか、田淵ひさ子の右前腕の動き萌え。よく分からんけど、いいんだよなー、なんか。

一旦休憩。

外でCD売ってて、買うとサインくれるとか言ってたので大大大期待して見に行ったら、こっちのサインだった。『90年代のダメ・アイコン、伝説の一筆書き「J」サイン』(© 一瀬くん)が貰えるんだったら、CDダブろうが何だろうが買ったのに、無念…

今日はフロアの隅の方で観る。Freak SceneThe Wagon で、暴れまくる前方の客を、微笑ましく見る私、みたいな。しかし、Freak Scene で燥いでるお前、お前は一体、何才なんだ?(笑)

+ the Fogの曲とDinosaurの曲を、交互に演ってるような印象。やっぱ、一回終わってしまった人、というのは正しいのだろうか、爆音は爆音なんだけど、何やら、ほのぼの感が漂う。

ドラムは良いドラマーなんだろうけど、ちょっと違うかも。っていうか、一度でいいから、Jがドラム叩いて、Jがギター弾いて、Jが唄うライブを観てみたい。嗚呼、観てみたい。< それは無理(笑)

ライブとしては、まぁまぁ、かな。今年1Qの予定は(多分)この日で終了。さて、次は誰だろう…


Set List ("Thumb.net BBS",投稿No.498辺りから引用)

  1. The Lung
  2. Freedom
  3. Out There
  4. Tell The Truth
  5. If Thats How Its Gotta Be
  6. Little Fury Things
  7. Set Us Free
  8. Sameday
  9. Ammaring
  10. Just Like Heaven
  11. Repulsion
  12. Get Me
  13. Everybody Lets Me Down
  14. Freak Scene
  15. Sludgefeast

[Encore]

  1. Thumb
  2. The Wagon

インターネットは何を掬うか?

夕方、taro-chanと密談。いくら現在把握読者数1桁台の日記 :-) とはいえ、密談の内容は、ここには書けない。ほげほげ的に筋が良いかどうかはともかく、個人的にはかなり面白い話だと思うのだが… アプローチとして、形態を、今ある形をてきとーになぞるに留めておいてとにかく始めてしまうのが良いのか、あるいは、既存形態には無い落とし所を探る方が良いのか、さてどっちだろう。う〜む。

しかし、いかんな、"Xxxxxxxxxx Xxxx"に続いて、またbgが一つ増えてしまいそうだ。

それはともかく、最近、かなり琴線に触れたのはZDNet Newsのこの論評、『地球はインターネットによって救われる?』 (原文: "The Internet might just save the planet") だ。なんというか、「そうだろうなぁ」と思っていたことが、さも当たり前のことのように書かれていることが、その理由。「当たり前」ということは、すなわち、そこをstarting pointとすることが出来る、ということだから。(ま、その文脈では、"the Green Revolution"とかは、どーでもいいんだけど… :-p)

という訳で、久しぶりに謎の日記(==個人用メモ)だ。でも、本当は書きたい、嗚呼、言いたい(笑)。

耳からアトピー

iPodWALKMAN以来の革命である。WALKMANが音楽を持ち歩くことを可能にしたとすれば、iPodは自らの音楽コレクションそのものを持ち歩くことを可能にした。

唐突ですまん。が、言ってることはマジだ。

iPodについて語りたいことは沢山ある。例えば、持ってるCDが(たぶん)1000枚弱の自分にとっての5Gモデルと20Gモデルの本質的違いとは、とか、Zipf則との戦い(あるいは戯れ)、とか。そーゆーことは何時かちゃんと書こうと思いつつ、何時まで経っても書けない自分だ。で、やっぱり今日もその話ではなく…

で、

iPodは偉大だが、MP3フォーマットは全然偉大ではない。人間に耐えることを強いるために技術を使うことは最もいけないことだ。という信念をもってしても、せめて192Kbpsでエンコードする位の抵抗しか出来ない。偉大だけど、悲しい。

自分は昔、3ヶ月間毎日コンビニ弁当だけ喰い続けて、アトピーになったことがある。コンビニが無添加云々などと言っていなかった頃のことだ。

192KbpsのMP3フォーマットの音楽をMDR-EX70SL(W)などというヘッドフォン(すんげー音悪いでやんの。後継出たけど、どーすっかなぁ)で聴き続ける日々。こんなものを聴いていて良いのか、ふと不安になる。

俺の心は耳からアトピーになっていくのではないかと…

We want ZWAN!


ZWAN
JAPAN TOUR 2003
新宿リキッドルーム
2003年2月6日(木)

こんな雰囲気のいいライブは稀かもしれない。幸せな空気に包まれた時間だった。

開演時間直前に会場に着いたため、まるで入場資格審査のような7Fリキッドルームまでの階段を一気に登る。はぁ。ぢぢぃなのはもとより、本当はリキッドの床、嫌いなんだけど、先週の反省からフロア前方、カーネル外縁に行く。

開演… 音が悪くて、なに演ってるか全く分からん(笑)。

冒頭からBillyの笑顔が目立つ。こんな至近距離でBilly Corganを見るのは勿論初めてだが、こんな機嫌のいい奴だったんだろうか? あと、Paz可愛いっす。あのPazの笑顔と、ある種、妙な人気(日本だけ?)は、frontmanを宿命づけられたBillyにとってもプラスだろうなぁ、とか思う。

(何の曲か忘れたけど)演奏中に突然、全ての照明が落ちる。10秒… 20秒… 30秒… と真っ暗な中で演奏が続き、ようやく照明が復活する。明るくなった瞬間のメンバー全員の笑い顔を見たとき、本当に幸せな気持になった。安っぽいかもしれないが、でも、上っ面な"We love you"ごっこより、遥かにリアルな一体感がそこにあった。

まぁ、とにかく音が悪くて何だったのか良く分からんのだが(後ろに行くと違ったのか?)、Pop色が強く聞こえるCDとは異なり、Rock魂爆発! 的な印象のライブだった。

ラス曲前にBillyが、「FUJI ROCKでまた日本に戻って来たいので、主催者に"We want ZWAN!"ってメールしてね」とかいうMCをかまし、大"We want ZWAN!"コール大会(一部の客は"We are ZWAN"って言ってたが、それは違うだろう。お前は一体誰だ :-)。そして最後は、Billyがステージの端から端まで客と握手をして終了。素晴らしい…

こんな小さな箱でBilly Corganを観ることは二度とないかも、という思いに増幅されていたことは事実だが、それにしても、とても、幸せな時間を感じたライブだった。

Manicsといい、今年は端からイイ感じだ。次はJ! へへ。


Set List (hirock氏のページより引用)

  1. Lyric
  2. Declarations of Faith
  3. El Sol
  4. For Your Love
  5. Settle Down
  6. Endless Summer
  7. Of a Broken Heart
  8. Jesus, I
  9. God’s Gonna Set this World on Fire
  10. Love Lies in Ruin
  11. Honestly
  12. Friends as Lovers

[Encore1]

  1. Mary Star of the Sea

[Encore2]

  1. Ride a Black Swan
  2. Spilled Milk

EVERYTHING MUST GO

今年初ライブ。今年はちょっとマメに書いてみようかと… (と、いま思っただけかもしんない :-)


MANIC STREET PREACHERS
GREATEST HITS TOUR
東京ベイN.K.ホール
2003年1月26日(日)

買ったチケットは2階席(この時点でもう気持が負けてる(笑))。場所は2階席の最前列。周囲の客層が特異。フロアで観るほどもう若くないわよね、でもチケットは絶対買うけど、という客層。端的に言えば、ぢぢいとばばあ。ま、私よか全然若いんだろうけど(-_-;;;

前座は「くるり」。前座だというのに、相変わらず良い音出してるなぁ…

そしてManics登場。1曲目、いきなり"Motorcycle Emptiness"…

音が小さいなぁ。最後の方は結構大きめの音になってたんだから、最初から、あんぐらいデカい音でやればいいのに。

それにしても、何なんだろね、このバンドは。10年経っても、メンバーが1人欠けていても、何も変わらない。Jamesは相変わらず超人だし、バンドの演奏も相変わらずスカポンタン。

そう、本質的には何も変わっていない。Richeyが居なくなったから、バンドが背負っているものが増えたから、だから"EVERYTHING MUST GO"が作れて、全英チャートNo.1バンドになった訳では、決してない。

複雑な気持ちを抱きつつ、(フロアの様子も含めて)ライブを観る。GREATEST HITS TOURだということもあるのだろうけど、冷静に見れば、これは温泉営業バンドだ。ただしそれは、とても、とても美しい…

ぽっかりと空いた下手の空間。

何々を糧に… とかいうのが如何に嘘っぱちであるか良く分かる。諸々のものを背負って歩いていくからこそ前に進めるんだ、ということが。

ラストは"A Design For Life"から"You Love Us". 日本では、やっぱこの順番なんだろうね。日本人である自分にとって、唄うべき曲("A Design For Life")は何なのだろう? などとも考えながら、小さな声で唄う。

とてもいいライブだったよ。欲を言えば、"La Tristesse …"が聴きたかったかな。いや、ほんとに良かったんだ。この文章を読んでも、そうは聞こえないかもしれないけど。

いいライブだったんだ。

唯一問題があったとすれば、それは、2階席のチケットを買ってしまった自分だけだ。

EVERYTHING MUST GO…


Set List (Sony Music公式ページより引用)

  1. Motorcycle Emptiness
  2. You Stole The Sun From My Heart
  3. The Masses Against The Classes
  4. There By The Grace Of God
  5. Motown Junk
  6. Theme From M.A.S.H. (Suicide Is Painless)
  7. Kevin Carter
  8. Slash ‘N’ Burn
  9. Tsunami
  10. Life Becaming A Landslide
  11. She Is Suffering
  12. Ocean Spray
  13. Stay Beautiful
  14. Little Baby Nothing
  15. Faster
  16. From Despair To Where
  17. Roses In The Hospital
  18. The Everlasting
  19. Everything Must Go
  20. If You Tolerate This Your Children Will Be Next
  21. A Design For Life
  22. You Love Us (Heavenly)

Independence is a game

お家のFreeBSDマシンには NTT JTEX ベースの LATEX 2.09 しかインストールされていない。週末どうしても LATEX 2ε を使う必要があるんだけど、今週末は会社のマシンが使えない。

という訳で、良い機会だったのでThinkPad X24にWin32版 pTEX / pLATEX 2ε を入れてみることにした。買ったまま積んであった奥村さんの『[改訂版]LATEX 2ε 美文書作成入門』は第3刷だったので、付属CD-ROMは使わず、奥村さんのページを参考にしてインストールしてみる。(例によって)デフォールトではないディレクトリにインストールしようとしたため、Ghostscript (とdvioutの[gsx]指定部分)で多少の手作業が必要になるが、あとはほとんど何の問題もなくインストール終了。使用感も非常にサクサクで快適。dvioutのUIがちょっと謎なのと、X24だとやっぱり画面が狭いのが難点なくらい。こんなことなら、もっと、とっととやっとくべきだったなぁ。

福田くんによるとMac OS Xでも快適 TEX 環境らしいし、いや素晴らしい。20世紀の遺物(笑)とはいえ、これぞあるべき姿である。

何かを選択することが、(本来独立であるべき)他の事柄における選択肢を狭めることがあってはならない。こんな当たり前のことが、なぜこんなに蔑ろにされているんだろうか。

別にMicrosoftだけが悪い訳ではない(一番悪いのは確かだが :-)。『垂直』だろうが『水平』だろうが、利用者側から見た「囲い込まれ」は、ある種の「安楽」こそあれ、何の得も無いことは、もう皆気付いているだろう。

SMEのレーベルゲートCDの理念は素晴らしい。少なくとも、CDS 200なクソ連中とは大違いなのは確かだ。その理念は支持したい。でも、私からMacでrippingするという選択を奪わないで欲しい。iPodで聴くという選択を奪わないで欲しい。私はCLIEで音楽なんて聴きたくない。

勿論、提供者の存在を無視し、利用者だけが繁栄する世界などもあり得ないことも理解している。自分も妥協すべき点はあるだろう。

着地点がどんな所になるのか、今はまだ分からない。それまでは、なんつーか、こう、些細な戦いをし続けることが大切なのかな、と。で、Win32 TEX 環境だと(脈絡不明 :-)。

P.S.
HTMLで『 LATEX 』を表現するのは、かなり気色悪いことが分かった。もうしないよ。:-)

年末年始TV鑑賞

長いようで短く短いようで長い今年(?)の年末年始だ。今年はますますTVを観なくなったけど、録り溜まってるビデオをなんかは観たりなぞ…

  • 小田和正。伊豆で見掛けた時は、てっきり去年の再放送かと思ってたら、新録だったとは。去年も思ったが、あれは照れ隠しなのか、それとも地の性格なのか。まぁしかし、なんだ。小田和正 < 椎名林檎,松任谷由実 ≦ 小田和正,松任谷由実 ≦ 椎名林檎、ってことかい(この順序は決して優劣とか唄の巧い下手では全くない。歌い手としての器の大きさ? 破綻の度合い? 違う。言葉が見つからないな)。
  • 年末年始ではないけど、『アルジャーノンに花束を』。素晴らしい。さすが、岡田惠和。ドラマを所詮はドラマだと突き放しつつも見事に成立させる、あの対し方は何なのだろう。あと、やっぱし、菅野美穂。スゴすぎ。菅野美穂が狂言回しだからこそ、安心して何でも出来てるんじゃないかと思うのは、私の思い込みだろうか。まあ、原作命の人にとっては許容出来ない代物だろうけど、それは多分違う。改作とは、原作への敬意があり、かつ、改作者の「作品」であることこそが大切なのだから。
  • 『秋刀魚の味』。俳優個人個人はともかく、製作側に「敬意」が無い例の典型だ。
  • 年末年始でもTVですらもないけど、去年といえば、やっぱ『夏への扉』だなぁ。激しく続きが待たれる。
  • 紅白。中島みゆき、う〜む。個人的No.1は、夏川りみとバックの2人と、ついでにその唄を聴いて眼がウルウルな仲間由紀恵。部分部分を取り出すと、紅白にもまだ充分意味があるんだなぁ、などと思う。
  • 『ボンバイエ』。まだ観てない…

さて、あと1日だ。

2002 FIFA World Cup™ (たぶんその3)

強く印象に残ったこと2つは書いたので、もう心残りはないぞっと。なので、あとは箇条書き。

  • 前に行ったのは’94アメリカ大会,Stanford Stadiumで観たRussia vs. Cameroonだったのか。八田さんからチケット譲って貰って。あれから8年…
  • 埼スタは良いスタジアムだね。それでもSUWONには、まったく敵わない。
  • そんなSUWONで、あのスペ・アイが観られたなんて… (;o;)
  • せっかくSUWONに行ったのに、ワールドカップカルビしか行けず、しかも、あんまし旨くなかった。まぁ、碧蹄カルビが無闇矢鱈と旨かったからイイけど… (そもそも値段が違うが)
  • そういえば、かえるくん、今頃どうしているんだろう…
  • 「良い」スタジアムは、埼玉・神戸・韓国という、いわゆる後先考えない所にしか作られなかったのは、やっぱ、そういう定めのものなのだろうか? (神戸のは合理的なのかもしんないけど)
  • それにしても宮城… 負のオーラに満ちた時空って、ほんとにあるんだね。あれは、邪気に満ちていたとしか言いようがない。
  • しかし日本側、日本が決T行くと本心では思っていなかったんだろうなぁ。想定してたら、験のいい新潟とかカシマとか静岡とか、いくらでも考え様があったと思うのだけれども。
  • てな訳で、結局、日本の『勝利』は観ていないのだった。しくしく。
  • 日本の運営サイドって、いかにスムーズに人間を最寄り駅とスタジアムの間移動させるかしか考えていないんだよね。こう言っては大変申し訳ないが、ボランティアの人々も、その先棒を担がされていた部分が大きい。
  • 万が一もう一度ワールドカップが日本で開催されるとして、そのとき、日本にも異なる価値観が存在しているだろうか?
  • そしてその日は来るのだろうか?

2002 FIFA World Cup™ (たぶんその2)

今年も終わろうとしているのに、いまだにトルシエ・バッシングに勤しむ皆さま、お元気でしょうか? って、実際には、ぜんぜん観ても読んでもいないので実態は知らないんだけど。

トルシエが好きか嫌いか何てことはどーでもいいし、そのサッカーが、その采配(って似合わない言葉)が、なんてのも、価値観や評価軸の違い以外のものを見たためしが無いので、さらにどーでもよい。評論家・コメンテイター・作家・ライターが馬鹿で商売第一なのはトルシエの存在とは独立事象なので、それもこの際どーでもよい。でも一つだけ大切なのは、トルシエの言っていたことを全部聞けば[読めば]、その一貫性であるとか(ある種の)論理性は極めて明らかなものだった、ということだ。あれを読んでいれば、いわゆる「誹謗中傷」の大部分は説得力的に負け、だったことが良く分かる。


今年のワールドカップへの過程で極めて印象的かつ貴重だったのは、トルシエや選手へのインタビューのほぼ全文がWeb上で読めたことだ。残念ながらイサイズ・スポーツにあった記録は最早残骸すら残っていないが、スポナビではまだトルシエ会見アーカイブが読めるし、選手のコメントも僅かながら残っている。

これを読んでしまったら、テレビで20秒程度引用される会見模様や、新聞に抜粋される会見文が如何にデタラメで恣意的なものが良く分かる。そのことには以前から薄々気付いてはいたが、これ程までに酷いものだったとは。

ついでに言うと、ロシア戦の後だったか、ミックス・ゾーンでのインタビューの様子をテレビで長々と流していたが(初めて見た)、いつもあんな馬鹿なインタビュア共にあんな馬鹿な質問されてんのかと思うと、不憫で不憫で…

今回起きたのは、その「原材料」と「完成商品」が同じテーブルの上に並べられることによって、マスコミは何をしているのかが白日の下に晒された、ということだった。

実はこれはワールドカップ・インタビューに限ったことではなく、最近は日々、同様の晒し刑が行われている。新聞各紙のWebサイトを見ていれば、その記事の多くが通信社の配信記事を単に張り付けているだけだということが分かるし、その他の記事も、企業・公的機関のプレスリリースとその際の口頭説明(質疑内容)を単に切り張りしただけだということが読み取れる。また長野でK嬢がやっていることも、県庁・県議会から直接出される情報とTV・新聞等の報道の「差異」を懇切丁寧に解説する、という手法で同様のことを行っているのだろう。

今回のワールドカップ報道では、『韓国・誤審』関連等で、マスコミの欺瞞性あるいは大衆との解離が明らかに云々… という話がネット上で話題になったが、個人的にはこの、「原材料」丸出し、の方がインパクトのある出来事だったと感じている。PC Watchが生まれて6年、ついに新聞にトドメをさした後の世界について考える日が近づいてきたかと思うと、感慨深いかも。


とはいえ… やはり大きな問題は、イサイズ・スポーツのインタビュー記事はもう読めない、というこの事実だ。この点は解決すべき課題である。

しかし、イサイズ・スポーツの旧コンテンツは一体どうするつもりなんだろう? 今後あれで商売する気が無いのであれば、抱え込んでないで、どこかに放出すればいいのに。(いや、実は、私のところには、たまたまほぼ全データがキャッシュに残っちゃっているのでいつでも読めるんだけどさ〜 :-b)

ついでに、トルシエの全インタビュー、どこかまとめて本にして出版してくんないかなぁ。分量的にどれくらいになるのか想像付かないけど、そのまんまでも6,800円くらいまでなら買うぞ。全質問者の名前と当時の所属を付けてくれるなら、9,800円出す。英日・仏日チェックを全部かけて、通訳上の誤解とか齟齬とかに注釈入れてくれるなら、20,000円出す(ほんとかよ :-)。色んな意味で記念碑的だと思うぞ。たぶんゴーン本より遥かに大きな意味がある、マジで。

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