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1995年05月07日からの日記

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未来を語る

「未来を予測する最善の方法は,未来を発明することである.」
(”The best way to predict the future is to invent it.”)
— Alan Kay in 1971

という言葉もまた優れた発明である.が,

「未来を提言する最善の方法は,過去を懐かしむことである.」

という手法もまた,別の意味で”優れた”発明かもしれない.

  • 「昔は良かった」(「俺達の若い頃は良かった」も可)という発言は比較的共感を得られ易い.
  • しかし,本当に昔に帰ることも昔の暮らしに戻ることも事実上不可能であるため,「昔に戻れば(問題は解決され)良くなるのだ」という主張の当否は実証不可能である.
  • したがって,昔は良かったということで未来を語ることは,非常に効率的かつ効果的であり,その実効性は極小だが,商売(あるいは暇潰し)という意味においては極上の代物である.

『2007年問題』の到来が間近に迫り,また,情報通信革命がいよいよ本格的なステージに突入しようとする(ほんとか :-)昨今,今後あの手やその手の方々からこの極めて優れた手法を用いた商売(やら暇潰しやら自分探し)が,ワンサカと湧いて出てきそうな気がする今日この頃,気をつけていないとウッカリうなずいちゃいそうだからなぁ.

注意注意.

人柄重要

大和田さんに教えて貰った日経エレクトロニクス(2006年2月13日号)のGoogleの特集を読む.(この記事に関する私の主題は別にあるのだけど,それはまたいつか.)

ふと思ったんだけど,例のGoogleの採用に関する「一緒に働くことになる職場の全員が了承しないと採用されない」「いくら優秀でも,人間性に問題があると判断した場合には採用しない」という方針は,Googleを将来の就職先として意識する気持がほんの少しでもある人間に対して,Googleへの批判的な発言を抑制する装置としては働きはしないのだろうか?

つまり,若い頭の良い奴らからの批判的意見を抑える道具として.

日本的メンタリティだと多少あるような気がするけど,アメリカ的にはどうなんだろう?

ま,ワザとじゃない(それだけが目的じゃない)とは思うけど,Google恐るべしだからなぁ(笑).

MUSIC STATION見逃した…

がぁぁぁぁ,MUSIC STATIONにcocco出てたのか.見逃した…

しかし,出てたことをYouTubeで知るという.何かが決定的に間違ってる…

はてな

インタラクションへの行き帰りの電車の中で「ウェブ進化論」を読む.

確かに “分かり易い”.新書だものな.あるべき姿が現出しているに過ぎない.いずれにせよ250頁,740円だ.とにかく買って読め,話はそれからだ,というのは極めて正しい.

この本とそれと向き合う私,という話は別に書くとして,サイドストーリーを1つ.

この本がとても分かり易く書かれているおかげで,私も以前からモヤモヤと感じていたことが1つ,とても簡単に言い表せるようになった.

それは,はてなに対して私が抱く,何とも言えない気持ち悪さ,もっと言ってしまえば,不快さ,についてである.

結局それは,彼(ら?)の「君も不特定多数無限大を信頼するよね?」という強迫的な物言いや行動に対する気持悪さであり不快さである,と説明できる.

さらに言えば,その物言いや行動はナイーブだからなのか,天然なのか,確信犯なのか,原理主義的テロリズムなのか,はたまた悪意を持った故意犯なのか,なぜそうなのかも分からないが故の嫌らしさでもある.

さて.近藤本でも買うか.

インタラクション2006

昨日今日とインタラクション2006

色んな意味で考えさせられたのは Drumix.研究としても,研究へのアプローチを考えるという意味でも.

しかしながら会議全体を見て最終的に頭に浮かぶのは「進化の袋小路」という言葉か.果たして彼らは進化系統樹の絶滅側枝なのか.それとも…

Ccと同報

話をしていて「同報」という言葉が出てきたときは危険信号だ.”Cc”だったら,まだ危険性は低い.経験則の一つ.

情報通信技術の発達により,messagingのコストは低下する.なので情報を共有しましょう,などと言う人がいる.E-mailもあるし,グループウェアもあるし,などと…

例えば,仮に,私が,ある事柄について,自分の直属上司(A)とその上司(B)とそのまた上司(C)と,更にCが抱えるスタッフ部門の数名(DとE)に電子メールを送ることになったとしよう.しかしよく考えてみると,これは,その行為自体が間違っているか,あるいは,そのモジュール(レイヤ)構造が間違っているかのどちらかだ.

Message passingのコストとモジュール構造の設計との間には関係があって然るべき.Message passingのコストが変ったのであれば,モジュールやレイヤの設計も検討し直すべきだろう.上のような行為が常日頃から横行する組織は,一見風通しの良いように見えて,実はmessagingのコストの変化に対応できていない,死にかかった組織である(可能性が高い).当然そこで行なわれていることは,無理があるか,無駄に終るか,である.

そこで再度経験則.なぜか,「同報しといて」「同報します」とかいう言葉が飛び交っているプロジェクトやWGは危険が危ない.あくまでも経験則なので,根拠も無ければ,『同報』という妙な日本語に慣れ親しんでいる実在する個人や団体とは一切関係ありません.:-)

patronage

逮捕されたねぇ.死人が一人出てから逮捕劇,というのは様式美なのだろうか.R.I.P.

微妙に昨日一昨日の続きで,東京地検特捜部(と馬鹿).

小飼氏のblogエントリより.

その結果言えるのは、彼らもまた一公務員であり、「世論」の強い影響を免れない、ということだ。極論してしまえば、世論が検察を動かすのだ、とも言える。

地検特捜部も常に誰かを納得させることを要求されているのだろう.どんな人や組織も活動のためにはリソース(budget)や世の中の支援が必要であり,そのためにはそれが要求される.そして,話をすべき相手がエリートとエスタブリッシュメントだけだった古き良き時代を懐かしみ,嘆息しているのかもしれない.

陰謀論や陰謀史観は楽しい,考えているとウキウキする… などと言ってると,どこぞのスクツに集う厨房扱いされるのがせいぜいだ.

だが,個人や組織が大きな仕事を成し遂げようとする場合,なにがしかのpatronageは必ず必要となる.物質的なものにせよ,精神的なものにせよ.implicitなものにせよ,explicitなものにせよ.

そのpatronが誰でありどういうスキームが形成されているのか,それを我が身に照らしながら,つらつらと考えるのは,そう悪いことでもない.

最後にMyブクマ代わりの関連エントリ(by 梅田望夫)をもう一つ挙げて,締め.
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/000247.html

気治国家

逮捕すらされていないのに「堀江」呼ばわりかよ.田原総一朗もロクでも無いもんだ.71年も生きててそれかよ,みたいな.

こんな品性下劣な内容を発信する企業なんか,どこぞのIT企業に買収されてしまえ! つーか.(あれ?)

オウム事件<em>捜査</em>以降の日本はどこか完全にオカシイが,この,暗黒面に落ちた部分と喰うためには致し方ないなという部分とのモザイクさ加減は,かなりタチが悪い.

参考文献にもう一度目を通すなぞして,暗澹たる未来を慮る.

年頭の所感(嘘)

情報通信技術の発達は社会を狭くする.その結果,昔は,9割の頭がいい人と1割の馬鹿と付き合っていれば良かったが,今は,9割の馬鹿と1割の頭がいい人を相手にせざるを得ない方向にまっしぐら,である.しかもその馬鹿はコミュニケーションコストの低下につれ2乗で増加する.という訳で,成功するためには馬鹿語重要.でもそれは諸刃の剣.


と,10年前ならこれで終りで良かったのだが,今は馬鹿が増えているらしいのでここで終ってはいけない.

「頭がいい」とは,頭脳明晰なことではない.
「馬鹿」とは,頭がわるいことではない.

「頭がいい人」は,自分の頭で考える人.
「馬鹿」は,自分の頭の範囲でのみ考える人.

今,世の中でうまく回していけてる人は,馬鹿とのコミュニケーションのスキルをどこかで習得した人だ.でもあまりそれに長けていても,不意に(少数派の)頭がいい人が目の前に現れ,終ったりする.恥ずかしげもなくbilingualであることこそが肝心.

大切なのは,志と愛.それでいいのだ.


ということが養老孟司の本(←読んでない)には書いてあるんじゃないかと,勝手に想像するテスト.

故人情報保護

父が亡くなった。

そのことについては、ここではさておくとして、噂には聞いたことがある葬儀後の諸々の営業攻勢が、とにかく酷いらしい。(営業が来るのは実家なので、私が直接受けた訳ではない)

今時そんなことはあるまい、と思っていたが、どうやらこの業界ではまだ、個人情報保護法が施行されていないらしい。それとも個人情報を保護する法律はあっても、故人情報を保護する法律なぞは無い、ということなのか。

実家にいたら、少し遊んでやれるのになぁ。

しかし、27条(利用停止等)を使って個別に叩いたところで、情報を売ってる大元を潰さないと意味がないのだが、そこをどうやればいいのかがイマイチ分からん。

個人データの取得手段そのものは個人データに含まれるんだろうか? 含まれるなら開示請求すればいいだけなのだが。

取得手段が開示の対象にならないとすると、「その取得手段が17条(適正な取得)違反ではないことを明らかにせよ。それが明らかにできないのであれば、主務大臣に苦情を上げるともに、民事刑事いずれにおいても法的手段に訴えざるを得ない」とか言って教えて頂く :-b しかないのだろうか。

横道。それにしても、香典返し屋や墓石屋や墓苑屋の主務大臣ってどこになるんだ? デパートとかは経済産業省か。墓苑屋は厚生労働省っぽいけど、宗教法人が絡むと文部科学省(文化庁)になるのか??? 横道終り。

いずれにせよ、虫の居所次第では思いっ切り遊んでやるから、覚悟してろよお前ら、取扱事業者側で手間取らされた分を有効に活用してやる、みたいな。

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