棚卸しがてら,2年前に書きかけたPerfumeネタでも再利用してみますか.文章の時制を書き換えたりして…

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ひとつだけはっきりと言えるのは,YouTubeやニコニコ動画がなければ私はあのときPerfumeのCDは買わなかっただろう,ということ.いやひょっとしたら,今でも買っていないのかもしれない.

それは2007年8月.それまで断片的に見聞きし頭の中にぼんやりとあったいくつものパーツ,例えば,ロボ声,ヴォコーダー,AutoTune,ハウス,エレクトロ,テクノ歌謡,AC,NHK,アイマス,サマソニ,… それらがあるとき,見事にひとつのものとして繋がった.きっかけは,「アイドルはひとつの運動である—ニコニコ動画のPerfumeサマソニ音源によせて – ニート☆ポップ」を引用・紹介した誰かのネット文章(だったはず).

(正確に言えば,「アイマス」だけは最後の最後まで何のことだか分からなかった.まさか,Perfumeとは本来なんの関係も繋がりもないゲームだったとは.分かんねーよ,そんなの :-)

ちょうど夏休み時期だったこともあり,見まくりましたよ.YouTubeとニコ動.

そしてもうこれは買うしかない!!! ということで,YouTube/ニコ動を見て聴けると判断した曲とCDタイトルの突き合わせをネットでよくよく調べた上で(こういうことがすぐに分かるのが素晴らしい),「Complete Best」と「ファン・サーヴィス [sweet]」を買えば十分であることを把握し,カチカチ → Amazonからの荷物を待つ! → 着いた!!! ということに.

まあ実際に音だけ聞いてみると,やっぱちょっと,リニアモーターガール以前は体が受け付けませんでした(笑).許容の範囲が狭くて申し訳ない.いや,どれも一部サビメロとかは好きなんだけどね.全体の曲としてはどうも… 本当にすまん(誰に謝ってんだ :-).

ということで,iTunesでプレイリストを作成.考えた結果,

  1. コンピューターシティ
  2. エレクトロ・ワールド
  3. Twinkle Snow Powdery Snow
  4. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
  5. チョコレイト・ディスコ

で決定(これだけかよ!).

(実際には,エレクトロ・ワールドがアルバムVer.だとイントロが邪魔なので,エレクトロ・ワールドのシングルを追加購入.本当はDVDのPVから音声トラックだけ持ってくれば足りるんだけどね.でもちゃんとシングルを買う,偉い私 :-)

いやもう素晴らしい.特に2曲目から4曲目の繋がりは無敵.まさに黒い三連星,ジェットストリームアタック.

特にエレクトロ・ワールドは,いつどこで聞いても目頭が熱くなるんだよな.もちろん曲が素晴らしいからなんだが,加えて例のスペースシャワーTVの動画を見過ぎた後遺症でもある.
YouTube – 掟ポルシェとPerfume 畳二畳のエレクトロ・ワールド

正直,ポリリズムは駄曲に入ると思うんだが,SEVENTH HEAVENが素晴らしいので結果OK.あとは,Baby cruising Love/マカロニ以降,出る曲出る曲,もちろん全て許容範囲内です.全部買ってます.当然です.素晴らし過ぎます.という訳で,このプレイリスト6曲目にポリリズム,7曲目にSEVENTH HEAVEN,… 以降全て追加され今日に至る,みたいな.

本人の言い分はいろいろあるだろうが,明らかにPerfumeのストーリーは,中田ヤスタカの成長物語でもある.

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それにしても,いつの間にやらニコ動は削除祭りの後なんですね.なにやってんだか,×××.しょうがないのでYouTubeで再建策,ん? 再検索.ま,とりあえずこんなもんか.

YouTube – Perfume 10分でわかるデビューからのチャートアクション
YouTube – 道夏大陸 Perfume 編 1/2 ?20分でわかるPerfume
YouTube – 道夏大陸 Perfume 編 2/2 ?20分でわかるPerfume
YouTube – Perfume – SEVENTH HEAVEN(MAD)
YouTube – Perfumeの客の振りを再現。背中から見た感じネ

YouTube – Perfume vs Beastie Boys – Macaroni (2008) ?STEREO?
YouTube – Macaronin’ (stereo ver.)

別にニコ動のMADや(数え切れないほどの)ブログ感想記事のおかげでPerfumeが売れたなんてことを言うつもりはない.

しかしPerfumeのストーリーは,彼女達とスタッフとPerfumeを見たことにより手が動いてしまう有象無象の人々との,3人対30人対30,000人の戦いから成る協働作業でもある.これが成功するのか,他者に理解されるのか,汎用の手法となり得るのか.この,コミュニティの成長物語は,今まさに試されている真っ最中だ.

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そんな戯言はどうでもいい.この奇跡のように素敵な空間は本当に存在するのかな.存在すればいいのにな.いつまでもこの空間がありますように.

スタンドとアリーナの間のスペースに映る彼女たちの大きな陰が踊るのを見ながら,ずっとそう思っていた.