まずはこの衝撃を皆様へ(といっても一部領域を趣味とする人じゃないとわからないが)
「・・・・・・・・・」(←ドッツトーキョーと読むらしい)の「ねぇ」.シューゲイザー・アイドルだとかその手のことは公式には何も謳っていないようだ.
シューゲイザーとかノイズギターのファンがこれを聴くと,ヘビーメタル・ファンが最初にBABYMETALを聴いたときのと同じ気持ちが味わえるのだろうか.衝撃とか蹂躙され感とか? でもやっぱりその強度やクオリティは全然違うと思う.本人たちにせよ後ろの大人たちにせよ(YouTubeの関連動画でライブ動画がでてくるので推して知ってください,みたいな)
では仮にクオリティや強度をとことん突き詰めていけば,このジャンルもまた誰かがアリになるのか? 理屈ではあり得るのだろうが,それはやっぱり無理なんじゃないかと思う.
(ちなみに音源が無いのだけど最新曲はFor Tracy Hydeの管梓氏作らしく,そこでは一段階上がったものが聴けると思うのだが.残念ながら聴く機会がない.とても聴きたいのだけど.音源ー!)
無理か無理じゃないかは知らないが,いずれにせよ「階段」はここにはない.それで思いだすのは,O.D.A.さんのWASTE OF POPS 80s-90s(このブログ/日記も古いよな)のこの文章.リーガルリリー,そして参照としてのガチャリック・スピン.
以下引用.
アイドルと同世代の女の子がゴツゴツした剥き出しの音塊を無闇に放出していたり、ガチガチの馬鹿テクバンドがアイドル的な演出までガンガンにやっていたり、そしてそういうバンドすらまだまだ伸ばしていかなきゃいけない状況にあるわけで、そんな中に「アイドルだけどバンドやってます!頑張ってます!」程度の代物が入っていってちょっと普通のアイドルと違う客層を取り込もうとしたところで、そこには考えているような客層はいないし、そもそも居場所すらない。
BABYMETALは勿論この後半部分に相当するものではない.ぱっと見それにみえ実はプロフェッショナリズムの極地.それがゆえの今現在.
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というわけで結論として,リーガルリリー,ヤバいです(なんだよその展開w)
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リーガルリリー.昨年度末日,武道館かSHELTERかという究極の選択wの末,ワンマン観てきた.男子学生・女子学生や高校生(制服もちらほら)という正統なファン.アイドル的に追っかけているだろう男子.この手のものの「早耳」が生き甲斐のオッサン達.有象無象.業界関係者.それら諸々のぎゅうぎゅう詰めパンパン.爆発前夜にありがちな光景.
ライブは,そしてYouTubeの過去の映像と較べた2017年3月末時点での伸びっぷりは,想像以上.参りました.
1年ちょっと前まで,とある分野の次の覇権を握るのはSHISHAMOだと思ってた.しかしSHISHAMOは少し別のところへ行ってしまったようだ.考えてみれば,もとから宮崎朝子氏はいわゆるバンド的なものやライブハウス的価値観からは距離を置くタイプだったのかも(それは十分に感じ取れていたはずだった).
リーガルリリー.衝動起点かプロフェッショナリズム起点かでいえば前者.これからどれだけの力強さをみせてくれるんだろう.あそこを埋めるのは果たして彼女ら達なのだろうか.期待しかない.