これってすごい重要な話だと思ってるんだけど,読んでみたらなんか浅い話だった.ちなみに最近の子供の将来の夢は「科学者」多いですよ.あれはやっぱしノーベル賞受賞の影響なのかなあ.

という訳で,“YouTuberが将来の夢”にマジレス.

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なにかというと,動画(映像)リテラシーをもうちっと真面目に考えた方がいいんじゃないか,と.日本語の「リテラシー」なので,読み書き,つまり,観ることと作ること.

まず作る方.動画を作る力.すなわち,時間軸の論理構造を構成/編集する力.

これまでは文章の論理構造を構成する力が能力の王様だった.でもそれは単に使えるメディアが「紙」しかなかったからに過ぎない.メディアとしての動画/映像がこれほど使えるものになった以上,その王者の座は揺らぐだろう.時間軸+画面構成の構造を駆使するような本来の映像の力は,恐らく今後は重要な武器になる.

次に観る方.動画を観る力.ぶっちゃけて例えれば「Kickstarterの動画に騙されない」スキル(重要!w).そして,動画/映像をcriticalに観る技術.

今までは,映像を作るのは主に映画作家やテレビ局等々であり,(問題も多々あったであろうが)ある程度の信頼を前提とできた.しかし今や映像は玉石混淆有象無象の山である.観る力なしでは相当酷い目にあう.

その「強さ」の一方で動画には最大かつ不可避の欠点がある.それは1分の動画を観るには1分かかること.でも,だから動画は使えないではなく,だからこそ力量がモノを言う,なんじゃないかと.

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少し前からTastemade Japanの動画がfacebookのタイムラインに出てくるようになった(もちろん自分で「いいね!」したからだけど).料理(調理過程)動画で1つが30秒〜1分くらい.これの破壊力が非常に高く,あらためてそんなことをつらつらと思っていたりした.(Tastemade,アメリカンな料理のくせに旨そうだし,作ってみたくなるんだよな.でもアメリカンなのでひたすら「オーブンで焼く」ばっかりだけどw ちなみに,多分,だが,日本サイドで制作している動画もあって,それらはちょっとだけ出来が劣る.それが見て分かる(ような気がする)のが面白い.にしてもどうしてcookpadは…以下略(同意見多数))

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かつて日本では,漫画が総合芸術の実質的な頂点に君臨していた(個人の感想です).限りない才能達がそこを目指し,参入していった.そしてそこで築き上げられた表現・手段・技術等々をひとたび「武器」として使用すると,それは非常に大きな力を発揮した(e.g. 小林よしのり)

ちなみに動画やYouTubeとは関係ない普遍的かつ教訓的な事実は,『パイオニアは得てしてレベルが低い(クオリティはあまり問題ではない)』ということだ.いまのYouTuber達が面白いこと言ってるかとかそういうレベルの高低は本質ではない.重要なのは,彼/彼女らは配信動画という新しい道具の使い方をいち早く身につけ実行していること,そして,YouTubeやニコニコ動画といった強大なテクノロジーとプラットフォームの上に乗り,その分下駄を履いていること.

才能達が向かう先は今や相当にバラけている.「動画」はどうなるのかな.

という訳で結論としては,そういう力を学ぶには,どうしたら/どこへ行ったらいいですか? 教えてください.みたいな.

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P.S.

Tastemade Japan,instagram, twitter, facebook等で展開しているようなんだけど,その使い分けポリシーが素人にはよく分からない.謎だ.