(その2からの続き)
その2までの長文を書いたあと,車中,ベビメタをかけて聴いたりした訳だが,もやもやと感じていることを書き出してしまうと,余計なことを考えずに,心安らか・大変穏やかに音楽を聴けることがわかった.これはまさにGTD(Getting Things Done)と同じ原理である.
ということで,まだ書き出し切れていない頭の中の「落ち穂」を拾っていく.以下順不同脈絡なし.
…………
むかしのMISIAのライブとかで,上手いドラマー数あれど,クリックありであのグルーブが出せるのは青山純さんだけじゃね,とか個人的に思ってたんだけど(あと別の意味での例外はユキヒロさん,か)…… BABYMETALの,あの完全シーケンス前提のライブでドラムスをいま叩いているのは,そう,青山英樹さん.青山家おそるべし.
武道館1日目(RED NIGHT)の曲間が,本当にあのブルーレイ通りの感じの,「紙芝居(曲間等の映像)」なし(MCもなし)で行われたのだとすると,3人の運動量の,激しさ・インターバルの少なさ・時間の長さ(1時間オーバー)は,他のスポーツや肉体表現系で何か他に例あるっけ? という気さえするレベルだ.
とはいえ実は3人はそれなりに入れ替わりで消えている時間がある.ということで,どう考えて一番大変なのはドラムス.大丈夫なのかあれ(特にインターバルの無さ).青山家おそるべし(同上)
今後,ベビメタが開けた音楽的な穴に群がる者達は沢山出てくるだろう.英欧はより高いレベルで押してこようとする.日本からはたぶんもう無理.アメリカは音楽的により,CARTOON NETWORKやNICKELODEON的にそれっぽいのが来そうな気がする(←個人的妄想)
BABYMETAL関連でひとつ文句を言いたいことがあるとすれば,「夢の中でロン毛のお兄さんが教えてくれた」とか言いつつ,実際に教えてくれたのはロン毛のオッサンであろう.そこで嘘はよくない(笑)
映像とかを順にみていくと,明らかに「設定(ギミック,でもいいよ)」が本人たちのアーティスト的成長に追いつかれ・追い抜かれそうになっているようにみえる.大人たち(ロン毛を含む)は当然「ちょうどそうなるように調節してるんだよ」と言うのだろうが,傍目からはそうとは信じられない様相を呈している.
グループアイドル集団の「卒業」というのは,個々人のアーティスト性の成長が設定を上回ること,年齢的な成長(加齢),全体としての新陳代謝,という3つの問題を一気に解決するシステムだ(†9).その手が(たぶん)使えない以上,どうするんだろう? と他人事ながら心配になる.単なる年齢的な問題であれば,先輩Perfumeの「様子をみる」こともできるだろうけど,BABYMETALの場合は,アーティスト的成長に相応しいギミックを提供できなくなるおそれの方が強そうだったり.でもそこは,海外に出てしまっているので逆に楽なのかもしれない.欧米アーティストであれば「先輩」がいくらもいるだろう.
Perfumeといえば……
武道館でも正直感じたのは,Perfume好きだけど,でもどうしてここまで成功したのか分からないといえば自分には全く分からない.関係者自身は分かってるのかなあ.まあそれが言語化できてるからこそ,BABYMETALがあんな最速で突っ走れてるんだろうな,とか勝手に思いはする.
— Toshihiro Takada (@takadat) October 11, 2015
だよな,ほんとに.
そしてステージで自分の生の声を叩きつけているSU-さんをみて,Perfumeは,いま何を思うのか.
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以上,(現時点で)幕張は当たったけどドームがまだ当たってない私の頭の中のモヤモヤをお届けしました.
なげーよw
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- †9
- 近代的女性芸能という意味では宝塚歌劇団に端を発するような気がするが,宝塚といわゆる世の「寿退社システム」とは,どちらが先だったんろう?