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1995年05月07日からの日記

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(OTOTOY編集後記からの転載です)

数日前の夜、これはうっかり窓を開けたまま寝たりすると風邪ひくやつだ、そして今どき風邪をひくととても暮らしにくそうだよな……とか思っていたのですが、今日になってようやく「夏」って感じのねっとりさ(空気)がやってきましたね。懐かしいひとに会ったような、あんまり会いたくない人がやってきたような、微妙(笑)。毎年夏には個人的その夏の1枚! 的なアルバムがあるものです。7月が終わった時点での私の今年のそんなアルバム候補の筆頭は、シバノソウの『あこがれ』でした。たぶん7月にいちばん聴いた1枚。このアルバムに刻まれているように、夏というものには人それぞれに切なさや美しさや焦燥や歓喜や刹那があったりなかったりします。でも、今年の夏はおそらく誰にとっても皆等しく「特別な夏」になるのでしょう。なんかもう振り返る気満々な文章になってますが、実はまだ8月がまるっとあるわけで。これからどんな「その夏の出来事」を望めばいいんだろう。追記:とりあえず今晩は月がとても綺麗でした。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈なにかの否定でもなく肯定でもない「数年後に会いましょう」〉、Billie Eilishの “my future” です。

幻のままにならないことを願いながら

(OTOTOY編集後記からの転載です)

え?もう編集後記の日?ていうか月曜日? この4連休で週の感覚が完全に破壊されました。で、そもそもなんで4連休だったのかというと……という話は、私どこかに書きましたね。そうです、先週のOTOTOY週替りプレイリスト&コラム、〈OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.74〉です。OTOTOY編集者が持ち回りで「45秒試聴×10曲+コラム」を選び・綴るこのコーナー。私はローテーションには入っておらず、こういうとき(お休みとか)に出てくる役回りで、2回目の登場です。今回は4連休の原因である幻のオリンピック・パラリンピックにちなんで、来日公演が延期/中止になったアーティストの曲です。なるべく「ちなむ」ようにタイトルや曲の内容も考えて選んでみました。ビリー・アイリッシュの9月公演の延期も今日正式に発表されましたね。選んだ曲がなにげに良い曲ばかりで、延期/中止の無念さが増すばかりのプレイリストです。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈ずぶ濡れの僕らにさしこむ一条の光〉、君島大空の “火傷に雨”、〈導入で驚かされながらも、バンドサウンドが鳴り響きながらも、揺るぎないタグチハナ〉、addの “名のない日” の2曲です。

延期(中止)になったもの

(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.74「延期(中止)になったもの」からの転載です)

今日、2020年7月24日は「スポーツの日」で祝日です。「体育の日」の名前が今年から変わり、今年に限り(のはずだったのに) 10月から7月に変更されました。もちろん〈東京2020オリンピック・パラリンピック〉のためです。ほんとうなら今晩8時からオリンピックの開会式。サッカーとソフトボールは今週水曜日からはじまり、今日も朝からアーチェリーとボートの競技が。そして明日から本格的に競技が開始‥‥のはずが、ご存じのとおり(いまのところ)来年に延期へ。結果的になんだかよくわからない連休2日目の金曜日です。

今年はオリンピック・パラリンピックだけではなく多くのことが延期や中止になりました。そこで今週のプレイリストは、来日公演が延期/中止になったアーティストの曲を。個人的にはAmerican Footballと(ここには入れていないけど) DIIVとBen Wattは行きたかったなあ。Bruno Majorも楽しみだったのに。My Chemical Romanceは悩ましかったやつです(東京単独公演があれば……)。そしてBillie Eilish! チケット当たってたのに!! などなどと、まずは9曲。もちろんこれ以外にも来日が叶わなかったアーティストは多数います。こんなにも多様なアーティストたちが常日頃来日していたんだ、なんて私たちは幸せだったのかと、今回調べていて、あらためて思いました。

来日勢だけではなく日本のアーティストたちの公演も数限りなく延期/中止になりました。プレイリストの最後の1曲は、そんな時期に観たたくさんの配信ライヴのなかで最も感銘をうけたカネコアヤノの曲を。7月5日の〈LIVEWIRE〉こけら落としライヴの完成度も素晴らしかったのですが、なにより、3月15日の生配信ライヴの「状況に対する静かなる怒り」のようなものに満ちた歌は、強く印象に残っています。

この状況に対する答はまだないです。でも、わたしたちが思慮と工夫を重ね、すこしずつ動いていくしかありません。どのようなかたちであれ、またライヴとともにある日々に向かって。

(プレイリストのSpotify版はこちらです)

エール

(OTOTOY編集後記からの転載です)

8月から人数を限定しながら観客を入れての営業再開を予定していたライヴハウスもいくつかあるなか、検査陽性者数が増加に転じ、また戸惑いがひろがりつつあります。そんななか、ライヴハウス下北沢近松・代表、〈下北沢にて〉実行委員長、そしてTHEラブ人間のツネ・モリサワさんにインタヴューをおこないました。具体的な感染対策や、やはり「野外」が希望というお話、そして“新しい”ビール🍺のことなど(早く飲んでみたい!)、モリサワさんならではの複眼的視点からのお話がきけたのではないかと思います。よろしければぜひご一読を。

この記事は〈下北沢にて〉が主宰するライヴハウス18店舗を支援するクラウドファンディング〈シモキタエール〉への応援の気持ちも密かにこめつつ、だったのですが、こちらのクラウドファンディングは土曜日に無事目標額を達成し終了したとのことです。なにより、ではありますが、すべてはこれから。これからもOTOTOYはさまざまなかたちで音楽と音楽にかかわる方々にエールを送っていこうと思っています。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈ベッドルーム・ポップの先にごく薄く覗くグランジの霞がたまらなく魅力的〉、renforshortの “fuck, i luv my friends”、〈“ディスタンシング”な昨今、すぐそばに寄り添うようなヴォーカルが懐かしく、愛おしい〉、I’mの “サマータイムラブ”、〈福岡出身の女性シンガーCalli Stephus、週末CITY PLAY BOYZが全面バックアップのEPから〉、Calli Stephusの “NEW BEST FRIENDS” の3曲です。

I’m、良いですね。アーティスト名が「I’m」。このインターネット時代に、それはまた大変な(笑)。トラックタイトルが「サマータイムラブ」。あまり検索性改善の助けにはならないような、と思ったら、そんなには無いんですね。でも、なんだかんだといってこの曲に巡り会える。それも良い、ですね。ちなみにうちは検索、けっこういけます(笑)。→ https://ototoy.jp/find/?q=I%27m

……とか書いたらご本人からレスいただきました。恐縮です。

renforshortは先週のMoscow Apartmentに続いて、またトロントの18歳。なんなのトロント…

フューチャー

(OTOTOY編集後記からの転載です)

相変わらず「被り」問題が切ない配信ライヴ。アーカイヴの有無が事前に分かると嬉しいのですが、そうするとアーカイヴ有りのものがリアルタイム視聴ではなく後回しになってしまうという、矛盾。悩ましい。先週は高井息吹 with 君島大空とシバノソウの配信ライヴがとても良かったです。そして黒子首を見逃した。痛恨。

プレイリストに推薦したMoscow Apartment、2nd EPの『Better Daughter』がめっちゃ良いです。カナダ・トロントのインディー・フォーク・ロック・デュオ。17才と18才ということであってるの?(まじか)。歌詞をちゃんと聴かないといけないやつですね。残念ながらOTOTOYにはないです。ぜひまずはサブスクで、そしてお気に召したらbandcampでいかがでしょうか。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈ex-空気公団の窪田渡が作詞・作曲・編曲・演奏・ミックス、さらにヴォーカルまでひとりで行ったソロ第1作から〉、窪田渡の “薔薇と炭酸”、〈カナダ・トロントのインディー・フォーク・ロック・デュオ、Moscow Apartmentの2nd EPから〉、Moscow Apartment “18” の2曲です。

マスクをする意味

(OTOTOY編集後記からの転載+αです)

マスクを着用することの意味が、半年前からはもちろん、この1〜2ヶ月で大きく変わりました。もともと日本で健康な人がやたらと街中で着けていたマスクは、自らをなにか(花粉や視線)から守るためのものでした。その一方で最近の研究や先月のWHOの発表は、発症前や無症候を含む一見健康な感染者が他人に感染させることを防ぐという意味をマスクに付け加えました(従来から“咳エチケット”におけるマスクの意味はそうでしたが。ところでこういう謎の日本語ほんとになんとかならないのだろうか)。つまり多くのマスクは、自分のためにするものから他人のためにするものに変わったのです。こうなったとたん一部のビジネス等のシーンで言われていたような「マスクをしたままでは失礼」といった“謎マナー”も吹き飛んでしまうのです(もちろん本来の公衆衛生上の理由は大きいが)。マスクをする/しないという行為は見かけ上なにひとつ変わらない。なのにいつの間にかその意味が変わってしまう。見えない変化もこわいですが、見える不変はもっとこわい。そんなことは他にもたくさんあるのでしょう。こわい。

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OTOTOYの編集後記、月曜日にいきなり書こうとすると前の週になに気にしてたか思いだすのたいへんなので、前々回からfacebookに公開下書きを書くようにしてみた。これがすごくよい。で、今回分も下書きをしたら、めずらしく反応があったので、それらを参考に改変したのが↑のバージョン。改変するとぼやけるのは実力不足ですね。まだまだだな。

という訳で以下がオリジナル?版です。ていうかこれだと長いんだよな(笑)。

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マスクを着用することの意味が、半年前からはもちろん、この1〜2ヶ月で大きく変わりました。もともと日本で健康な人がやたらと街中で着けていたマスクは、自らをなにか(花粉や視線)から守るためのものでした。その一方で最近の研究や先月のWHOの発表は、発症前や無症候を含む一見健康な感染者が他人に感染させることを防ぐという意味をマスクに付け加えました(従来から“咳エチケット”におけるマスクの意味はそうでしたが。ところでこういう謎の日本語ほんとになんとかならないのだろうか)。つまり多くのマスクは、自分のためにするものから他人のためにするものに変わったのです。これまで「自分ごと」だったマスクをするしないが今は「他人に移すことを気にしているか否か」になりました。後者は敢えて強めに言いかえれば「加害の意思」の有無です。こうなるともはやマスクなしで街中に出るわけにはいきません。もちろん自分ごとから他人への態度への変化には良い面もあり、例えば一部のビジネス等のシーンで言われていたような「マスクをしたままでは失礼」といった“謎マナー”は吹き飛びました(もちろん本来の公衆衛生上の理由は大きいが)。マスクをする/しないという行為は見かけ上なにひとつ変わらない。なのにいつの間にかその意味が変わってしまう。見えない変化もこわいですが、見える不変はもっとこわい。そんなことは他にもたくさんあるのでしょう。こわい。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈バンド結成20周年10作目での新境地。研ぎ澄まされたサウンドを〉、おとぎ話の “AGE”、〈CHAIが歌う人生や生活はなんでこんなにしみるんだろう〉、 CHAI “keep on rocking” の2曲です。

CHAIはやっぱりいい。SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVALのライブ。こうきたか。かっこいい…

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ということで週末観た配信ライブ。

SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVAL。羊文学、いきなりイントロ最高。笹川真生、いいわー、バンド・アンサンブル良かったです。Shiki、すごいスケールが大きくなってる…。tricot、さすがです。CHAI、前述。TENDOUJI、セトリ「急に変えないでよ」っていうのはあれ素だったのかな(笑)。そして、ステレオガール!!!、かっけー。

四星球の「動け四星球」ツアー初日@アスティ徳島。四星球はやっぱり四星球だ。ほんとに心底、伊達じゃない。1回目のクラーク博士と僕の頭で泣きそうになったわ。でもちょっとメタ記述すぎたかなという感も実はある。クラーク博士と僕であのまま行ってしまうのが観たかったという気持ちがやはりどこかに。かつてKjが四星球に最近「カッコよくなってちゃってるから危ない」と言ってたけど、最近「危ない」くらいに頭が回り過ぎてる説は、ある。

ラスボスは、カネコアヤノ @ LIVEWIRE。最高。かっこいい。最高。それ以外に何が言えるんだろう。すごいロングセットをみたような気分に。実際のライブでも、こういう、それこそ息をするのを忘れるくらいの集中力で観るライブっていうのがあるんだよ。の件をまた改めて思った。この話はとある理由でげんなりしてたのだけど、四星球が「視点」をくれたので来週書こう。

我々は我々の領分で

(OTOTOY編集後記からの転載+αです)

直接会いに来ず電話ですませるとは失礼だ、手書きの手紙ではなくワープロ(!?)打ちとはけしからん等々の謎“マナー”があります。傍からみるとおかしな話ですが言ってる本人は大真面目だったり。その信念はその人の経験等で裏付けされているのでしょうか。さて世の中は配信ライヴが花盛り。「無観客ライブ」には目の前に観客がいません。拍手や声援といった観客からの反応もありません。でも配信の先には観客がいて、その人たちはコメントやスタンプやアイテムを返しています。そういった「反応」に観客からの気持ちを真に感じられるかどうかは、受け取る人の映像配信サービスに関する経験とリテラシーに依存するのでしょう(古くはニコ生の“弾幕”から今の現在の動画配信まで)。だからこそ、配信の「反応」から観客の気持ちを感じられないのはその人に感じ取る能力がないからだと切り捨てるのではなく、感じ取れない人には感じ取れるように、すでに感じ取れる人にはより大きく伝える、そんな仕組みやテクノロジーが必要だと思っています。話は変わり(?)ますが… オンライン・ストアがインストア・イベント(レコ発)をやって何がわるい? わるくなんてないよね。ということではじめます、OTOTOY ONLINE IN-STORE。7月1日から。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈昨年6月のライヴでの共演を期に生まれた至極のカヴァー。音源のファイル交換により制作された1曲〉、君島大空と塩塚モエカの “サーカスナイト”、〈堀井あげはの魂を揺さぶるヴォーカルと心躍るリズム隊とのアンサンブルを〉、 黒子首 “チーム子ども” の2曲です。

黒子首の待ちに待ち焦がれた2nd EPがついに出ました。質・量ともに最高のライヴをみせる彼女たち、1st EPが出たとき、なんで5曲しか入ってないの!!! というもはや理不尽な憤り(笑)を感じさえもしていましたが、ようやくです。その中から、T1. 戻ろう、T2. チーム子ども、T3. 前日譚、の3曲で悩みに悩み、やはりここは素直にリードトラックを、ということで “チーム子ども”。EP、ぜひ聴いてほしいです。

選ぶ・選ばれるプラットフォーム

(OTOTOY編集後記からの転載+αです)

週末は配信ライヴをたくさん観ました。SUMMER SONIC 2020 ARCHIVE FESTIVALのTHE 1975。SUPERSONIC 2020に向けた美しきストーリーは見えています。あとは実現できるか。祈りたい。オンラインやついフェスのtoddle、THE HOPKINS、myeahns、みきなつみ、木下百花。みんな良かったです。私立恵比寿中学。ニワカですが心揺さぶられました。そして彼女たちはアスリートなんだな、とも。ダントツは曽我部さん。初日のサニーデイ・サービス、二日目のソロ、とんでもなく格好良く、熱いステージでした。

面白かったのはオンラインやついフェスの「タイムテーブル」の表現でした。通常であれば“会場(ステージ)”に相当するところに“配信プラットフォーム”が並んでいる。(想像でしかないけど)さまざまな事情によりフェスとしてプラットフォームを統一することは難しい、それをいわば逆手に取ってあのように表現するのはひとつの「発明」かも。そしてその表現は、個々のヴェニューにそれぞれの特徴があるように個々のプラットフォームにも特徴があり、その特徴とは主催者や観客から“選ばれる”ものだということを可視化しています。実際に今回いろいろな配信プラットフォームを“まわって”みて、その雰囲気の違いをたくさん感じました。選ぶもの・選ばれるもの。我々も選ぶ側そして選ばれる側として日々精進しないといけませんね。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈儚く美しい夏の匂いがするシバノソウのアルバムから、For Tracy HydeのMav.が参加するドリーミーなこの曲を〉、シバノソウの “water”、〈80年代の名曲をカバーするプロジェクトTokimeki Recordsの新作は、Wink!〉、Tokimeki Records “愛が止まらない ~Turn It Into Love~ (feat. ひかり)”、そして、〈白人である彼女の父親が自分の肌についてトラブルをおこさないことを「感謝」するかたちで平等を歌う〉、Gregory Porter “Mister Holland” です。

シバノソウさんの1stフルアルバム『あこがれ』が、とてもよい。1曲目からどストレートで最高。4曲目でちょっと涙腺緩んだ。T1. “泳いでく”、T3. “あの夏の少女”、T4. “water” でさんざん悩んで、結局 “water” に。この曲はFor Tracy HydeのMav.さんが作曲とギターで参加(ベースはアルバム全曲で)。わたしMav.さんの曲ほんとに好きだ、ということを再認識させられました(FTHの “ライトリーク” も名曲です!)。

Gregory Porterは8月リリース予定のアルバムからの先行曲。軽快でグルーヴィーなメロディとサウンドと、皮相的な怒りとは異なる表現の歌詞。そこらへんはユニバーサルのこのページの解説

ポーター式の抗議とは、「ミスター・ホランド」のように、世俗的なものでもあり、家庭的なものでもある。この曲でポーターは(皮肉にも)自分の恋人の白人の父親が黒人の肌のことでトラブルを起こさないことに感謝をしている。ポーターが説明する。「もしかしたら15歳の時に好きな女の子の家に行ったとたんにドアの前に誰かが来て『ニガー、この家から出て行かないなら…』ってはじまることもあるということを示唆している。最近はそういうエネルギーが 復活してきていると思うんだ。息子のためにそういうことを考えている」。

「結局のところ、『ミスター・ホランド』は平等についての曲なんだ」とポーターは続ける。「お互いを尊重し合い、若者が普通のティーンエイジャーと同じように扱われたいという願望が込められている。普通に扱われていることへの感謝の歌なんだ。暗示された言葉にならない経験が、この曲の微妙な抗議になっている。スティーヴィー(・ワンダー)とマーヴィン(・ゲイ)は、社会的な歌でグルーヴ感を出す方法を教えてくれたんだ、だから、ありがとうミスター・ホランド」

がわかりやすいと思います。このタイミングでこの楽曲がリリースできてしまうアーティストのすばらしさに敬意を表しての推薦です。

正解なんてない

(OTOTOY編集後記からの転載です)

配信ライヴが花盛りですが、試聴が(先に様子をみることが)できるかできないかとか、アーカイヴが残るか残らないかとか、そもそもいつやっているの(気づくのが大変!)とか、時間がかぶったらどうするのとか、新しい悩み方が増えていって、とても悩ましい。これが嬉しい悩みなのか本来不要な悩みなのか、それも悩ましい。悩ましい日々。

さて今週プレイリストに入れたKestrels (カナダ・ハリファックスのバンドとのこと)の “Grey and Blue (ft. J Mascis)” は友人に教えてもらった曲です。その友人は「マイブラとTFCが合体してJマスシスがソロ弾いてる(弾いてます)みたいな」と紹介していたのですが、自分的には「もしThe Posiesの “Solar Sister” のあのギターソロをJマスシスが弾いたら」的な夢かとおもいました。 音源でもライヴ配信でも、ギター、やっぱりいいですね。そしていつか実空間でガーンと鳴るギターが聴きたい。待ち遠しい。でも、ナイーヴに「早く」と言ってよいのかよくないのか、正直それも悩ましい日々。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、その〈もしThe Posiesの曲でJ Mascisがソロを弾いたらという夢想を実現するかのような1曲〉、Kestrelsの “Grey and Blue (ft. J Mascis)” と、〈PARKGOLFのサウンド・プロデュースで、心も身体も弾む〉、ぷにぷに電機, PARKGOLFの “透明人間・オン・ザ・ビーチ” です。Kestrelsは上のとおり。そして、ぷにぷに電機さん。「動きはじめる」時勢に相応しいバウンシーさ。ぴったりです。

じわっと

(OTOTOY編集後記からの転載です)

twitterをみているとアーティストの皆さんもじわっと活動をはじめられているようで、○ヶ月ぶりのスタジオ! みたいなツイートを見かけては、じわっと幸せを感じています。でも本当なら今週はAMERICAN FOOTBALLのライヴだったんだよなあ‥‥観たかったなあ、アメフト(あと4月のDIIVも!)。その一方で、アメフトの日程が丸かぶりで絶望したayutthayaのレコ発と両方に行けるチャンスがこれで復活かも。まだ可能性なので喜びはまだじわっとに抑えておこう。そんなayutthayaの3rd EPからの先行配信曲 “ドラマ” をプレイリストに追加しました。ポップネスとロックンロールとの塩梅良しの本当に最高な1曲です。ぜひお聴きください!

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、その〈ヴォーカル、ベース、ギター、ドラム、すべてのポップネスとロックンロールに拍手を!〉、ayutthayaの “ドラマ” と、〈ヨーロッパを中心に海外でも評価されるHANDSOMEBOY TECHNIQUE初の日本語詞曲〉、HANDSOMEBOY TECHNIQUEの “抱きしめた(feat. 曽我部恵一)” です。いや、ayutthaya、ほんといいですね。EPのリリースが待ち遠しいです。

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