(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol. 149「今年刺さった楽曲・アーティスト」からの転載です)

大晦日が担当日になりました。やっぱり今年を振り返らないといけないですかね。毎年恒例となりつつある〈OTOTOYスタッフズ・チョイス〉(2021もやります! 年明け公開予定!! 前回はこちら)と被るなあと思いつつも、スタッフズ・チョイスはアルバム中心にして、このプレイリスト・コラムは、刺さった楽曲、躍進やフレッシュさが印象的だったアーティスト、なるべくライヴを実際にみて確信できた邦楽、でいくことにしましょう。悩みに悩んで10曲を。

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今年前半の好印象はLaura day romanceフレディーマーズ、年間を通じてコンスタントなリリースが目立ちそのどれもが良かったのがBearwear (THEティバとのスプリットEPも超良い)、そして終盤に打ちのめされたのがdowntでした。downtはようやく12月にライヴをみたのですがヤバいです。3ピースで端正な音の構成、でも音がデカくて演奏が良くて音が良い。ヴォーカルが埋もれていない。来年ライヴをみるチャンスがあったら、ぜったいにみてください!

クレナズムも良いリリースが続きました。私の今年の「真夏のピークが去った」ソングは “積乱雲の下で” で決まり。12月にライヴをみました。勝手にもっとオルタナな感じなのかと思ってたら、意外にも一貫してスケールの大きさを志向するライヴでびっくり。そこか! っていう。来年の活躍も期待大です。

そして待ちに待った家主のフル・アルバム。昨年の田中ヤコブのソロ・アルバムに続き、傑作が詰まりまくっています。今回1曲を選ぶのに一番苦労したのがこれでした。2月の田中ヤコブ+家主のライヴは配信で、だったので、来年こそは会場でみるぞ!

今年は、Little Glee Monsterに高井息吹(作詞作曲)・君島大空(編曲)が楽曲提供をしたり、adieu (上白石萌歌)のミニ・アルバムに楽曲提供者として君島大空、カネコアヤノ、塩入冬湖、古舘佑太郎らが加わったりと、そのあたりで世代が進んだのを強く感じました。君島大空が作・プロデュースしたRYUTistの「水硝子」も大変素晴らしかったです。そんななかから古舘佑太郎・作詞作曲、adieuの美しさあふれる楽曲、“愛って” を。

個人的に聴いたなかで今年いちばん良いと思った歌メロは、yamaの “一寸の赤” だったかもしれません。巧みな作りで、良メロで、yamaのヴォーカリゼーションと相まって、個人の嗜好に刺さりまくりです。作詞作曲は、にお (におP)。

ついでにここで楽曲プレイリストからいったん外れると、マイ・ベストMVは銀杏BOYZの “GOD SAVE THE わーるど” かな。のんさんの目(と、おでこ)は、別格ですね。

また今年、何度かライヴをみて印象的だったのがNaNoMoRaLです。これまでもその楽曲の良質さとエモーショナルなライヴは一部では良く言われていたのですが、この夏あたりから、ライヴが本当に良いです。11月の〈ギュウ農フェス秋のSP2021〉ではSTUDIO COASTのメイン・ステージに登場。フロアを完全に掌握していて、ちょっと目頭が熱くなりました。こちらも機会があれば、ぜひご覧になることをおすすめします!

最後に。私は記事制作に直接かかわることはあまりないのですが、今年は、THEティバNo Buses、そして、SACOYANSのインタヴュー・制作のお手伝いをしました。あ、SACOYANSはかなりガッツリですね(笑)。最後に3つの記事へのリンクをはっておきますので、よろしければぜひ。というわけで昨年に引き続き忘れてならないのが、SACOYANSのセカンド・アルバムです。SACOYANSはSACOYANさんの産休・育休のため現在お休み中。来年はなんらかのかたちで良いお知らせができると嬉しいなと思っています。

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1年間、OTOTOYで、読んで、見て、聴いて、購入していただき、ほんとうにありがとうございました。

2022年もOTOTOYをよろしくお願いいたします!

(プレイリストのSpotify版はこちらです)