揺らぎの3rdフル・アルバム『In Your Languages』のリリースパーティー。断固たる意思としか言いようがない美しいライヴ。ゲストのTHE NOVEMBERSの小林さんMCでの揺らぎの紹介やシューゲイザー解釈で言われたことそのものであると同時に、シューゲイザーがどうしたとかを遥か彼方に追いやる彼女たち自身の強さの塊がそこに。ステージ後方の投影されるVJ映像が終始? 台灣 (おそらく) の映像で美しかったです。台灣だけどすこし寒そうな光景も新鮮というか。そしてゲスト、WWWで観る (聴く) THE NOVEMBERSはヤバかった。揺らぎのリリースツアーはこの後、香港、名・阪と続きます。
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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈MBS制作ドラマのエンディング曲。yonigeならではのメロディ、静謐だが溢れ出る情感、壮大な音像がさらに進化した。3月には日比谷野音です〉、yonigeの “Without you”、The Otalsの “このまま、海まで”、Hoach5000の “ON” の3曲です。
2日め、日本で1万人の観客を前に演奏するManic Street Preachersを観られる幸せから、The Lemon Twigs〜Death Cab for Cutie〜CIGARETTES AFTER SEXという主催の良心と良心の客が互いの信頼を交わす時間を経て、大トリはWeezer。初日の序盤は大きいほうのステージの埋まりが半分くらいかという見た目でしたが、Weezerではまさに「快適な満員」に。会場の諸々の快適さはネットに書かれている、行った皆々の感想のとおりです。音が良かったのもポイント高い。「Coachella的」なものの対極ともいえる場がこんな風にできてしまったのが、とても面白かったです。良いイベントでした。ありがとうございました。
2024年といえばHammer Head Sharkも欠かせません。ライヴが良いのは以前からですが、今年はさらに一段高みに。ながいひゆの切迫感と血の通う温かさが綯い交ぜとなった心を鷲掴みにされるヴォーカル、ときに歌い・ときに叫び・ときに囁く藤本栄太のリードギター、メロディアスで (ながいが評するように) 筆で描いたような心地よい足跡をかたちづくる後藤旭のベース、バンドのダイナミズムとグルーヴを体現する福間晴彦のドラム、すべてが格別です。そしてもうひとつ心に残るのが、2024年は明確にそこに、優しさや温かさや愛が表現されるようになったことです。昨年はインタヴューとライヴ・レポートをやりました。今年も活動が楽しみです。
ponderosa may bloom、とにかく曲が良い、歌唱パフォーマンスも良い、そしてライヴが良いです。大仰な言いかたをすると、ロック/ポップ/アイドル歌謡、三者の対立と闘争を調和と神性へと導く新たな提案。一見アイドルの体をしていて、もちろんちゃんとアイドルなんですけど、同時に正体不明のナニモノかが生まれつつあります。ライヴでの “遊色効果” 大サビ・落ちサビの御妃桜夕→桜庭莉々華のリレーは2024年の東京で聴くべきもの十指に入るのでは、とさえ思います。昨年はデビュー・ライヴのレポートを書きました。