(そもそもはFacebookの増井さんのところでの話だったのだけど,人のポストにつけたコメントは後から見つけるのがかなりつらいので自分とこにコピる→日記にも転載する)
こちらの画像は中華民国時代に使用されていた中学校教科書に掲載されていた「中華疆界変遷図」というもの。これには朝貢国も入りますし、中共が現在も、これをそのまま「回復」すべき版図と思ってないとは思いますけど参考まで @sakanaQoo pic.twitter.com/owcM9koCSq
— 黒色中国 (@bci_) July 24, 2015
1945年より前の中華民国の「中華疆界変遷図」なるものらしいですが,赤線で囲ってあるのは朝貢国も入れての過去最大版図ということのよう(凡例の1文字目が読めない."?時國界",萬?).
個人的に意外だったのは樺太と北ボルネオ.
ということでWikipedia頼りで調べてみると,どちらも朝貢したことがあるみたいです.そこら辺はちゃん何らかの根拠に基づいてるのかもしれないな,とか思った.
1264年 – 蒙古帝国(のちの元)が3000人の軍勢を樺太に派兵し、住民の「骨嵬」を朝貢させる。
—樺太 – Wikipedia
ブルネイの朝貢については971年に当時の宋に対して行った記録が残っている。当時のブルネイの情勢は、南宋代の書物『諸蕃志』に「渤泥国」として記録されている。
—ブルネイの歴史 – Wikipedia
ちなみにもう少しググってたらこんなん(台湾は「日本の生命線」 ── 「台湾問題」の向こう側にある「もの」)でました.こちらにある「1953年度北京政府発行国定教科書『現代中国簡史』に基づく」情報だと,北ボルネオは旧版図に入らないようにも読める.
でも何で日本は入っていないんだろ? 朝貢はしてるし,(正統性は怪しいのだろうけど)足利義満が日本国王に冊封されてるぞ.単に地図作成当時の力関係からなのか.実はそれほど原理的な(理屈がある)ものではないのだろうか.不思議だ.