1996/02/10 (土)
まーだインターネットなんつってるんですかぁ? これからはオンラインサービスっすよ。やっぱ、時代はNiftyっすね。というのは嘘か本当かはおいとくとして :-) いい加減、前近代的環境にはオサラバすべきだと思い、取り敢えず、評判が良さそうで雰囲気が合いそうなNifTermを導入。
しかし偉大っすね。これが年間900円で使えるんだから。いろいろな意味で必要にしてかつ充分。
でもまぁ、考えてみりゃ、(t)rnやMHは900円どころかタダなんだなぁ。もし、今更、rnやMHに「使うなら金払え」と言われたら素直に払うだろうか? なきゃ生きていけないことは事実なので、きっと払うのだろうけど。
いかん、話の展望もないままrnやMHを持ち出してしまったのは失敗だったか。ソフトウェアに対する対価って何なんでしょうねぇ? とか言い出すと、ますます話がまとまらんぞ。どうしよう :-)
年間900円払うだけの価値は充分あるソフトウェアが存在するということ。開けてみるまで中身は分からず開けてみればカスの3万円のソフトウェアもまた存在するということ。そんくらいしか言うことはないぞ、と。
しかし、シェアウェアって儲かるのかなぁ。お金欲しいなぁ。
でも、UNIXベースじゃお話になんないだろうしなぁ。やっぱMS-Windowsっすよ。95っすよ。Visual C++っすよ。って、いまさら、ぢぢぃの手習いじゃしょうがねえよな。:-)
という訳でひとつ思い付いたぞ。JavaでシャレたMailerを書くのだ、POP喋らせて(出来んのか、そんなこと?)。カスタマイズもJavaで出来るようにするのだ。slocalみたいなフィルタもJavaで書けるようにすれば良いのだな。うん、いいぞいいぞ。
それにしても最近は、ヘッダレベルでのフィルタリングでもそろそろ破綻しつつあるので、ちゃんと中身を理解するような「賢い」フィルタも欲しいとこだよな。
つー訳で、時代は「Javaで自然言語処理で大金持ち」である。わはははは。(大バカ :-)
1996/02/05 (月)
古い六法全書しか持ってないぞ。刑法って(口語)改正されたんだっけか? 一般常識欠如してて、すまぬ。
第一七五条【わいせつ文書頒布等】猥褻ノ文書、図画其他ノ物ヲ頒布若クハ販売シ又ハ公然之ヲ陳列シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ二百五十万円以下ノ罰金若クハ科料ニ処ス販売ノ目的ヲ以テ之ヲ所持シタル者亦同シ
しかしなぜ「百七十五条」ではなくて「一七五条」なのだ。謎。
唯一の希望は、この件がどうなったかをちゃんとフォローアップしてほしいということ。2月2日の報道時点では、A氏が逮捕、B氏は任意で事情聴取、そしてA氏宅・B氏宅とC社が家宅捜索を受けた、ということくらいしか分からんもん。
で、その後どうなるか。素直に「改悛の情」とかを示せば、起訴猶予になるんでしょうか? 「当局」にしてみりゃ、新聞に「逮捕!」って見出しが載るだけで目的は果たせる訳だし。起訴して正式裁判して、
- 「猥褻」
- 猥褻の定義… これは歴史がありますな。
- 「図画」
- あれって図画? 単なるビット列だよな、なんてのは流石に通らんか :-)
- 「公然」
- 公然ねぇ、公然といえば公然か。でも単にWebブラウザで見られることを「公然」と言ってよいほど、WWWは一般化してしまったのかぁ。そいつぁすげえや。
- 「陳列」
- 陳列? 陳列かなぁ… でも、人が勝手に自分ん家(サーバ)に入ってきてデータ取ってっただけだぜ。家(サーバ)に鍵かければOKなのか? とか主張するには、ISPのディスクに乗ってたっつー点がちょっと痛いな。
とかいう話をきちんとして欲しいなぁ。って、当の本人の方々のことは何も考えてませんね、私。(すいませんっす)
もとより「記者クラブ資料CUT&PASTE業」の方々には全然期待できないから、誰かまっとうな「ジャーナリスト」(括弧付けてみたりしち :-)さんにこの辺の問題をきちんとフォローアップしてもらいたい、今日この頃。
しかし、<img src="...">
で日本国外のディスク上の「猥褻図画」を張り込んだらどうなるんでしょうか? 誰か、実際にやってみて、逮捕されてみて、起訴されてみて、裁判してみて、判決確定させてみて、判例作ってください。(あ、自分ではやらないでしょう。安全地帯でウダウダ言ってるだけの卑怯者ですから。:-b)
CDAではその手のことはどう定義されてるんだっけか。あ〜、英語読む気はしないっすぅ。
でわね。
1996/02/04 (日)
みなさま、あけましておめでとうございます。見出しにこーゆーのを使うのは良くないことでしょうか、なんて。あ、いやいや、1ヶ月間ものごぶさたでした。
なんか1月はバタバタしてたなぁ。プロシンで発表して、Multimedia Japan 96のcamera ready (1.5MもあるPSファイルなのでクリックしないように :-)デッチあげて、APNGでシンガポール行ってきて、原稿書いて、原稿書いて、んで、あとは、おもしれ〜おっさんだなぁ、とか書けないこと色々、つーか。
シンガポールはムシ暑くてよかったです。あんくらい暑くて、あんくらい湿気があるのが一番体に合うような気がする。寒いのはキライじゃ。
でも、いまさらですが、東アジアというのは圧倒的に中華文化圏なのですね。いったい日本はどうすればよいのでせうか。シンガポールで英さんやNarayanさんと話したように、日本はもうどのみち駄目なのでせうか。今月号のNAVIで田中康夫氏か浅田彰氏のどっちか(多分、田中康夫氏)が、「中華文化圏を飛び越え3億人のEnglish Speakerを持つインドと手を組むくらいのタクティクスが何たらかんたら」とか発言してましたが、そんな単純な話なのでしょうか。例えばインドと手を組むにしても、あの階級文化(?)とどう付き合えばいいのか私には分かりません。インドといえば話はそれますが、家の同じ階段の1階にインド出身のポスドクの人が住んでます。階段を通ると、そこはいつもカレー、ではなくて香辛料のいい匂いがします。とてもおいしそうです。
あとは、逮捕! とか、おめでとうパーチー、とか、色々とネタはあるけど、取り敢えず後回し。
ひとつ、何故か結構ショックだったのは、SoftQuad Inc.の社長のYuri Rubinsky氏が亡くなったこと。面識がある訳ではまったくないのだけれども、去年の12月の4th International WWW Conf.のClosing Sessionでの彼のスピーチがあまりにも印象的だったんで、ショックだったのでした。実際、あのスピーチを聴いた人は、みな、そう思ってるんじゃないかなぁ。それほどパワフルで面白くて的確で、ほんと聴いてて、凄ぇなぁ、っていう人でした。あぁ、あれからまだ、ひと月ちょっとしか経ってないんですね。
そういえば、よしおかさんの「かつどん物語」は、何かしんみりくる話でした。しかし、過去をふりかえってしまうのは、やはり、ぢぢぃの証拠でせうか。
さらにそういえば、fj.kanjiのよしおかさんのポストのnaiveさというのは、恐らく一度底を見た、というか、「修」「離」「破」の「破」の先のnaiveさなのでしょうね。若さ故のnaiveさと突き抜けたが故のnaiveさというのは本質的に異なるもののようでもあり、結局「見た目」が一緒なら本質的な差など実はないようでもあり、人生「修」すらしてない未熟な私には、どちらが正しいのかよく分かりませぬ。
何言ってんだか全く意味不明ですが、とりあえず、歳月は去り、人は去り、今年も1/12が去り逝き、いったいどうしたらよいのか分からぬ今日この頃、皆さんいかがお過ごしでせうか。1996年はどんな年になるのでせう…