(OTOTOY編集後記からの転載です)

今週プレイリストに入れた、管制塔よりの “自転車”。「向かい風が 冷たくなった午後6時」という歌詞ではじまります。ちょうど今、6時すぎですが、空気は熱を持ったままです。自転車が快適な時間/季節がなくなりつつありますよね。暑いか寒いか。中庸よりは極まったほうがいい、と言われる文脈もあるにはありますが、気候はそういうことではないのでは。

日本というか日本人は、主に変化の振れ幅の大きさからくる気候の過酷さを、「四季」とか「季節の移り変わり」という情緒で覆い隠すことで耐え・生きてきたのだと以前から思っているのですが、この気候を乗り越えるには、新しい「情緒」の発明が必要な気がします。音楽でそれができるかなぁ。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈不穏な歌詞が不安なリバーブ下で歌われる。そこに光はないが街を照らす夕日も曲も美しい〉、SleepInsideの “四丁目の夕日”、管制塔よりの “自転車”、家主の “FEARS FOR FEARS”、國の “I’m waiting for” の4曲です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!