2023年05月の記事一覧

〈New Buddy!〉にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

〈THISTIME RECORDS〉の20周年記念イベント。土曜日の下北沢は〈下北線路祭〉もやっていて街中はすごい人の量。そんな人波をかいくぐりながら北口・南口を何度も往復。楽しかったです。初見のHwyl、なるほどこれはカッコいい。好きです。SACOYANSもNaNoMoRaLも間違いない良さ。そしてこの日の個人的No.1は、Wang Dang Doodle。まじ最高でした。名前をみかけたらぜひライヴみにいってみてください。強くおすすめします。良かったバンドに共通するのですが、周囲や先を見たときに “同じような” ひとがいないところを進んでいく勇気には尊敬しかないですし、こちらも奮い立たせられます。そんなアーティストにたくさん出会えた〈New Buddy!〉、よいサーキット・イベントでした。ありがとうございました!

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈新作EP『cathode』から、大切な誰かを想いたくなるこの曲を〉、colormalの “天国”、他、リーガルリリーの “ライナー”、グソクムズの “ハルケシ” の3曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

下北沢、平日の夜

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ようやく、つきみを観ました。音源聴いてずっと思っていた “なんか良いよな” はライヴでもそのままで、そしてライヴならではの “良いよな” もあり、観に行ってまじ良かったです。この良さがどういう良さなのかは自分の力ではなかなか言語化できないのですけど、機会があったらそこは頑張りたいとしみじみ思いました。そして浅い時間にあっという間に終わったワンマン…… からの徒歩1分、Theティバ、明智マヤ主催の弾き語りイベントへ。よく把握せずに勘で行ったけど大当たり。会場のブリティッシュ・パブ「GOOD HEAVENS!」は運ばれていくフードがどれも美味そう。店内の壁や天井にはCDジャケや7インチ・アナログ(!)が貼ってあるのですが、カウンターの真上にあった、『Pillows & Prayers』からひとつ飛んで隣がTHE HIT PARADEの『WITH LOVE FROM…』、というのが個人的ツボでした。あらためて来ようと心に誓う。Fish and Chips (やたらと巨大) と、Burger and Chipsと、Indian Curryと……

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈6月末にはアルバム・リリースとのこと。期待大!!〉、SAGOSAIDの “Stay soft, touch my skin”、他、エルスウェア紀行の “無添加”、宇田川別館バンドの “つつみ込むように・・・” の3曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

Hammer Head Sharkとafloat storageを新宿Marbleでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

新宿Marble 19周年、ゴガツハズカム企画。Hammer Head Sharkとafloat stotageのツーマン。盟友、ながいひゆと稲見繭が相まみえる。ROAD TO JAPAN JAM 2023に優勝し、先日JAPAN JAM 2023にも出演したHammer Head Shark。

Hammerはほんとに化けたな、と。いや化けたというのは失礼で、Hammerは最初からHammerであって、それをちゃんと受け取ることができなかった自分のほうが未熟だったんだな、という。ながいひゆの歌唱の躍進はもちろん、バンドとして無茶良くなっています。他の何者でもない見知らぬ恐るべき何かになりつつあります。

そして新しいafloat storageは、afloat storage史上最高にギターの湿度が低い。泣いていない。それは良し悪しじゃなくて、新しい一面・新しい魅力が見えて面白いなーと思いました。あふろはマジでこれからもっともっとライブしてほしいです。よい夜でした。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈そろそろ来日していただけないでしょうか……〉、Remi Wolfの “Prescription”、他、Okayukaの “今ひとり、踊っている”、Gentle Bonesの “I’m Not Waiting Too Long”、MoMo, Mao Soneの “Life of the Party” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

季節

(OTOTOY編集後記からの転載です)

今年は暖かくなるのが早いのか、花の咲きが例年より10日から2週間くらい早い気がします。いつも歩く道のツツジとか我が家のクジャクサボテンとか。あと普通の年はGWの翌週に強い南風が吹くの恒例(そして菜園をやるひとはその風でGWに植えた苗が駄目になるのがお約束)なのですが、その風が吹くのも1週間早かったのかも。そもそも今年は桜も早かったんでしたっけ。

GW中のライヴの印象をひとつだけ書くと、揺らぎのWWWでのワンマン、WWWの新しい(?)音響システムが揺らぎのプレイと相まって、とんでもなく良かったです。これからも楽しみです。

外出はほぼほぼ都内のみだった今年のGW、そんな気候とか3年ぶりの街の様子とか、ちょっと見慣れぬGWの風景や空気を楽しみました。が、最後…… 寒いわ!

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ゲシュタルト乙女のMikan Hayashi、台湾人気新人アーティストとのコラボ曲〉、Mikan Hayashi, 多多 x 以捷の “とりあえず”、他、プランプラムの “ビッグバンに乗って (feat. シンダサカナノメ)”、Guiba, ましのみの “”、Matilda Mannの “In Plain Sight” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!

アズテック・カメラから、ウェブ経由、The 1975まで

(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.219「アズテック・カメラから、ウェブ経由、The 1975まで」からの転載です)

The 1975のライヴの感動いまだに冷めやらぬ、ということでゴールデンウィーク真っ只中の今週は、自分にとってUKといえば!、というプレイリストを。インディー、オルタナ、ガレージ、ニュー・〜、ポスト・〜等々いろいろな言葉がありますが、最初に耳にしたとき「なんだこいつら」「どっから出てきたの」という衝撃とともにあった、という観点で選びました。おそらくUKのそういうバンドの嚆矢はビートルズなのでは? と思うのですが、実体験をしていないのとOTOTOYで配信できていない (悲しい) ので外します。このプレイリスト・コラムはOTOTOYで配信している曲縛りなのです。パンクやニュー・ウェイヴも微妙に実体験感に欠け……となるとスタートは、アズテック・カメラしかありません。彼らの1stアルバム『High Land, Hard Rain』は、自分にとって収録曲すべてがかけがえのない曲ばかり、好きなアルバムを挙げろと言われたら必ず候補にあがるアルバムです。そこから80年代後半〜90年代前半をカバーし……すみません、オアシスから一気に飛びすぎですよね(笑)。

いや、フランツ・フェルディナンドとかリバティーンズとかアークティック・モンキーズとか、ブロック・パーティの初期作とかがOTOTOYになくてですね。これはもちろん第一には我々の力不足によるものなのですが、実は音楽流通の構造の変化とも関係がないわけではありません。CD売上げのピークと言われるのが1998〜2000年 (国によります)。〈Napster〉の登場が1999年。後に音楽配信と呼ばれる〈iTunes Music Store〉が2003年、日本では〈着うたフル〉や、OTOTOYの前身である〈recommuni〉が2004年にサービスを開始します。そういう変化がまわりまわってレーベルや流通の構造に影響を及ぼし今に至ったりと。ともあれ取り扱いレーベルを増やすことはOTOTOYの課題のひとつです。がんばります!

選曲が1994年から一気に2000年代に飛んでしまうもうひとつの理由は、私がその頃に音楽への興味を一時失っていたからです。失ったというか、1993年にウェブというものに出会い、気持ちも思考も精神も時間も何もかもがウェブやインターネットに吸い寄せられ、音楽に向けるそれらがずいぶんと削がれていった、というのが実情でした。吸い寄せられた先は前述の音楽流通構造の変化の前提——ウェブとインターネット——です。繋がってるんですよね。時が経ち、世界も自分もぐるっとまわって、いま私は山盛りの音楽への興味とともにOTOTOYにいて、この文章を書いています。ちょっとエモい(笑)。

さてそんなプレイリストは、自分でもよく自覚している、エヴリシング・バット・ザ・ガールで『Baby, The Stars Shine Bright』を、RIDEで『Going Blank Again』を、(初期作ではなく) 選んでしまうという世間とのズレがあらわになっていたり。まあ好きなものは好きなので、しかたありません。00年代の曲を1曲、ボンベイ・バイシクル・クラブを挟んで、The 1975の2曲に着地させました。ぜひこのプレイリストを試聴してみていただければ。例によってSpotify版のプレイリストも勝手に作りましたので、気になるかたはそちらでフル試聴を。そしてお気に入りの曲やアルバムを見つけられたかたは…… ロスレスやハイレゾをダウンロード購入という選択肢もございます! (笑)

これからもOTOTOYをよろしくお願いいたします。

(プレイリストのSpotify版はこちらです)

The 1975を東京ガーデンシアターとぴあアリーナMMでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ツアー初日となった東京追加公演と横浜2日目にいきました。ほんとに素晴らしかったです。Mattyもバンド・メンバーも格好いい。画になる。Mattyの愛嬌ある完璧じゃなさ。良い曲ばかり。演奏最高。おそらく曲を知らない状態でもどの曲にも刺さるポイントやフレーズがある。昔の曲も最新の曲も違和感なく、でも適度な起伏をもって構成される。マルチプレイヤーのサポート4人が曲ごとにパズルのように組み合わされる。それらを可能にする知恵と腕。等々さまざまな数多くのプラスを積み上げいってはじめてこのレベルに到達するんだな、と思わされるライヴでした。

これを機に2019年や2022年のサマソニの思い出もSNSに溢れていました。私にとってもいまだに2019年のサマソニのあの夕暮れのひとときは、二度とない大事なものです。でも、2019も2022も2023もすべて、そのときに観る意味が確実にありました。そんなバンドそうそうないですよね。最高のライヴをみせてくれてありがとう。

私がThe 1975というバンドについて思うことは、2019年、サマソニの翌週に公開された “People” のレビューとして書いたこの文章にこめられています。そう、どちらかだなんて馬鹿らしい。あきらめるな。

・・・

今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈良い…〉、ちゃんみなの “Good”、他、femme fataleの “mellow mellow”、Joy Oladokunの “Somebody Like Me”、Matt Malteseの “Widows” の4曲です。

・・・

OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!