2023年の記事一覧

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2023年のライヴ

(OTOTOY編集後記からの転載です)

おかしい。ついこのあいだまで「今年の暑さは異常」とか言ってたはずなのに、なぜもう年末なのか。絶対におかしい。受け入れ難くはありますが、編集後記も今年最後っぽいので、今年印象的だったライヴを10個挙げます。
 1月、Ginger Root @ LIQUIDROOM
 1月、君島大空 (合奏形態) @ KT Zepp Yokohama
 3月、björk (cornucopia) @ 東京ガーデンシアター
 5月、The 1975 @ 東京ガーデンシアター
 6月、BiSH @ 東京ドーム
 7月、リーガルリリー @ 日比谷野音
 8月、SAGOSAID @ FEVER
 10月、インナージャーニー @ 1000 CLUB
 11月、〈BiKN Shibuya〉のすべて
 12月、Måneskin @ 東京ガーデンシアター
数としては小さな箱に行くことが圧倒的に多いですが、こうして挙げると大きな会場が多くなりますね。今年も良い年でした。来年はますます素敵な年になるでしょう。良いお年を!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈先週末のレコ発ワンマン、実にカッコよかったです。まさに得難いバンド〉、Bearwearの “uncertain place”、NITRODAYの “run a marathon”、家主の “ひとりとひとり”、3markets[ ]の “来世で遊ぼう” の4曲です。

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「自家製プリンのジョナサンデー(マロンとりんご)」

(OTOTOY編集後記からの転載です)

ジョナサンの季節のデザートが「いちごと練乳」に変わった…… つまり「渋皮栗とりんご」が終わったということですね。10月からはじまったこのシリーズ、大好きだったのに。ジョナサンはパフェとサンデーの両方を提供しているのですが、サンデーのほうが好きです。「自家製プリンのジョナサンデー(マロンとりんご)」。子供か、ってかんじですが、これが好きなものしか入っていない。「北海道ソフトクリーム、キャラメルソース、カスタードクリーム、渋皮付マロン、自家製プリン、アップルプレザーブ、渋皮栗アイス、ほか」。アップルプレザーブがポイント高いです。いわゆる「缶詰チェリー」はこの場合あり派です。でもミントは微妙笑。「季節のジョナパフェ(マロンとりんご)」も一度チャレンジしましたが、やはりプリン最強。来年を待ちわびつつ、いちごと練乳にチャレンジしよう。

ところでこういう話をすると思わず「パフェ サンデー 違い」でググりたくなりますが、いまならChatGPTに「パフェとサンデーの違いを教えてください」と訊くほうがはるかにシンプル。調べものには向かないとされる生成AIチャットですが、検索結果の一覧からまともそうなものの当たりをつけて幾つか見てみる(その過程でインターネット広告と戦う)ことを考えると、この体験のシンプルさには大いに価値がある。実は今年年頭の「2022 スタッフズ・チョイス」で、2022年の音楽作品以外のベストに『Generative AI』を選んでいるのですが、一年早まったかな、と思う2023年となりました。今年も残り2週間弱!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈4s4ki、初のクリスマス・ソングはちょっとunhappy〉、4s4kiの “winter again”、Elephant Gymの “Happy Prince (feat. 林以樂)”、天国姑娘の “Sorry”、烏兎 -uto-の “なんでもいいよ”、Adoの “罪と罰” の5曲です。

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Måneskinを東京ガーデンシアターでみた、と、リーガルリリー

(OTOTOY編集後記からの転載です)

去年のSUMMER SONICでのライヴの印象が強烈だった、Måneskin。単独来日公演です。行くしかありません。結果…… 格好良いが過ぎました。(先週感想を書いていた編集部・梶野など) 編集部内・部外、実際に観たひとたちと感想を分かちあったのですが、とにかく良い・凄い・特別なことはなにもしていないのに魅せる力が強すぎる・等々、口にすることは皆おなじ。ステージの4人を、熱狂のオール・スタンディングのアリーナをバルコニー3の上空から見ていると、ロックの未来は任せたと皆が言う言葉が自分の頭にも同様に浮かびました。若い人も多い多様な客層で満員のアリーナ。皆を引き連れ、突き進んでほしいです。

そして、今週の後記はMåneskinで当然決まり! と思っていたら、日曜日のリーガルリリーの3マン企画『cell,core 2023』@​Zepp Shinjukuのリーガルリリーが打ちのめされるくらいに良かったので、これも書かざるを得ません。7月の野音の時点で怖いくらいに進化しているのですが、更なるアップデート。前に観たことあるひとも「“リッケンバッカー” なら知ってる」ひとも、ぜったいに今みたほうがいいです。たぶん日本のなかでも異次元の領域に至りつつあります。強くて新しい。ゲストだったZepp (Shinjuku)でみるのは格別なANORAK!も小山田壮平 (band set)も大変に良かったです。そのほか先週は、Snail Mailあり、楽しく有意義なパーティーあり、濃い週でした。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈年明けにはフル・アルバム。楽しみ!〉、yonigeの “walk walk”、家主の “SHOZEN”、羊文学の “honestly”、猫戦の “キューティー・ハニー・メロマンティック”、ophillの “コンビニ” の5曲です。

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初Zepp ShinjukuでAlvvaysをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

2018年のQUATTROでのライヴがあまりに良かったAlvvays。また会えました。前回、ドリーム・ポップといいつつロックでライヴ・バンドであることの印象が強かったのですが、今年はさらに完成度が増していたような。ヴォーカルとコーラスのハーモニーがとても印象的。そしてドラムが格好いい。音像の中でおっとり(?)せずにアタック強めのビート、好印象です。あとライヴ・エフェクトの映像がすごく良かったです。見入ってしまいました。

この日はようやくの初〈Zepp Shinjuku〉。いろいろ、なるほどね、と。地下4階なのでライヴ後に長めの階段を昇ることになります。まあ、7階まで階段を昇っていた (ライヴ前だけど)〈新宿LIQUIDROOM〉にくらべれば(笑)。ageHa/STUDIO COASTシステムと同様に、深夜帯は〈ZEROTOKYO〉となる〈Zepp Shinjuku〉。内装やらを見ていると、10年前なら「バブリーだな」とか自分も言ってそうですが、2023年、さすがにもう言いません。次の〈Zepp Shinjuku〉訪問はリーガルリリー。対バンにANORAK!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈これはやられた〉、ANORAK!の “Pure Magic pt.2 (feat. Mitch)”、4s4kiの “Continue” の2曲です。

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exPoP!!!!!でHOMEをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

沖縄のHOME、ようやく観れました! 間違いなく最高です。リリースされている楽曲 (OTOTOYで配信できていないのが悲しい) はメロウでポップでアジアの風が吹き一方でムード歌謡の匂いすら漂いそれでいて確かなるUKロックとの親和性、という魅惑の存在ですが、実はそれはバンドの魅力の⅓程度に過ぎませんでした。ライヴは加えてギュイギュイでバキバキで凄かったです。そして、この日も充分に良かったのですが、これはひょっとしてポテンシャルの2〜3割くらいしかみられてないのでは? と思わせる底の知れなさを感じさせられました。メンバー3人がいい感じでそれぞれ違うベクトルを持ってるのがとても良いです。楽曲や演奏だけでなく、スマホを3台並べたVE、ああいうのも個人的に大好き。どうみても東京よりアジアでのライヴのほうが本数が多い、HOME。機会をみつけたら逃さず観ることをお薦めします。そして〈BiKN〉の記憶も未だ新しい今、東京という位置について改めてよく考えたいとも。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈突然のEPリリース。ステレオガールらしさを高揚と抑制とともに〉、ステレオガールの “Ruin Garden”、他、petalheadの “Apartment Above”、柴田聡子の “白い椅子”、超☆社会的サンダルの “可愛いユナちゃん” の4曲です。

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去年に続いてパンと音楽とアンティーク2023にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

去年行ってとても良かった〈パンと音楽とアンティーク〉に今年も行ってきました。会場は変わらず東京オーヴァル京王閣 (競輪場)。今年は実質的にはパンと音楽とアンティークとハンドメイド/クラフトでした。ハンドメイド/クラフト・ブースが100店らしく、来場者も増え、さらに盛況に。このイベントの “ちょうど良さ” はほんとにタダモノではないと思います。企画・運営の方に心からの敬意です。構造的に混み混みで見づらくなってしまう1階のPOSTCARD STAGEは後方にも留意したPAのセッティングがプロの仕事。前のほうでみたGuibaも、後ろでみた柴田聡子も楽しめました。屋外のCHERRY STAGE、秋の晴天の下で聴くÅlborgは最高でしかなかったです。開催時期は去年は9月で今年は11月。寒くて去年ほど快適じゃないかも? と思っていたら、天気にも恵まれ場所によっては暑いくらい。唯一去年と決定的に違ったのは「11月は銀杏が臭い」でした(笑)。施設の敷地内なので人が拾いに来れないのでしょうね。イチョウ並木、人が入れるところだとあっという間に根こそぎ拾われていくからなあ。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈大絶賛の1stフルアルバムから。ぜひアルバムを聴いてほしい〉、ひとひらの “つくる”、他、the engyの “Here for You”、zuniの “モンブラン”、J Mascisの “Can’t Believe We’re Here” の4曲です。

そして他の人が挙げていた、家主の “オープンエンド”、石野理子の “Bricolage”、Texas 3000の “Erika” の3曲も。今週は良い曲たくさんですね。

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SHISHAMOをぴあアリーナMMでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

SHISHAMOのCDデビュー10周年イヤー、1年間続いた企画の締めくくりとなるワンマン・ライヴ。自分が親しみがある界隈ではなぜかあまり触れられることがない、SHISHAMO。どうしてなのか。(初期の) SHISHAMOがどれほどインディでオルタナティヴだったか。語りたい。いずれにせよ、宮崎朝子のソング・ライティングの才能、ヴォーカル・コントロールの上手さは図抜けている。ギターの音は昔から抜群に良い。リズム隊は磐石。この日の転換の幕間には、高校生時代に出場した〈TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2012〉での演奏映像も上映されました。さすがに初めてみた。それを受けて演られた、今のSHISHAMOがプレイする “宿題が終わらない” と “第3ボタン” (どちらも高校生・自主制作時代の楽曲) は実にカッコよかったです。無理を承知でのお願いですが、『卒業制作』(自主制作アルバム)、1st、2nd、……と、各アルバムを全曲やるライヴを毎年やってくれないでしょうか。“冬の唄” さえもまだ、ちゃんとライブで聴いたことないんです (2016年秋ツアーでのピアノ弾き語りバージョンを除く)。切に切に、お願いしたいです。(OTOTOYでの旧譜の配信も実現できるとさらに……)

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈「遠くの町へ離れた大切な人へ、“この町” 京都から歌う希望」、音楽に希望は必要だ〉、水平線の “トーチソング”、他、FUJIの “doom”、つきみの “微熱”、羊文学の “GO!!!” の4曲です。

そして他の人が挙げていた、No Busesの “Ecohh” も。

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〈BiKN shibuya〉にいった

(OTOTOY編集後記からの転載です)

文化の日に渋谷で行われた〈BiKN shibuya〉にいきました。アジアから18 (中国 1、香港 3、インドネシア 1、韓国 3、マレーシア 1、フィリピン 2、タイ 3、台灣 4) のインディー・ロック/インディー・ポップ・アーティストを招聘し、加えて日本から17アーティストが参加して行われた都市型フェス。これが本当に本当に良いイベントでした。会場で知り合いに会うたびに「いいイベントだねー」「いい日ですよねー」と言い合い、Xのタイムラインには称賛のポストが並ぶ。このイベントの開催に至る経緯は主催の〈THISTIME RECORDS〉代表・藤澤さんのいくつかのインタヴューに書かれています (DIGLE MAGAZINEHOLIDAY! RECORDS note、等)。DIGLE MAGAZINEの記事タイトルは「日本が孤立している—〈BiKN shibuya〉開催に至った危機感とアジアの連帯がもたらす希望」。ここで語られていることは、音楽という文脈で頷けるだけでなく、音楽以外の分野でも「あぁ一緒だ」と思うことが多い話だと思います。そして個人的には、この「危機感」と「希望」のまわりに数多くの視点を見出すことができます。音楽とICT、アジアと日本と中国、公演への当局の関与がある国とない国、公演インフラ等々。それぞれが書くと長くなる話ばかり。かつて20世紀に一視聴者として接した「アジアバグース!」に勝手に夢をみて勝手にその夢が破れたと感じていた者として思うことがたくさん。でもそういった諸々を「論じる」のではなく、ライヴという音楽にとって最大のリアルをフェス開催というかたちで渋谷のど真ん中に持ってきて突き付けたBiKNの凄みたるや。

イベントについてだけで長くなってしまいました。個々のアーティストについて、いくつか。知識がなにもなくみて感動してしまったインドネシアのStars and Rabbit。ついにライヴを観ることができた中国のCarsick Cars。大トリらしい大トリ、貫禄の、大団円としか言いようのないライヴをみせてくれた落日飛車 Sunset Rollercoaster (台灣)。そんななかマイ・ベストはSay Sue Me (韓国)でした。あくまでもインディ・ロックでありながら、ど真ん中で、ロック・スター。カッコよかった!

イベント終了後のBiKNの公式ページには「次回のBiKNをお楽しみに!」という文字が踊っています。ほんとうに大変でしょうが、今回のイベント実現と終了後のこの言葉、それらすべてに感謝を伝えたいと思います。ありがとうございます!

で、恒例(?)の、2023年11月3日のなんでこれとこれ被るの? は、〈BiKN shibuya〉とFUJI/望月起市の共同企画〈Collection 002 “𝖈𝖔𝖗𝖊”〉。分身の術を使って下北沢でFUJIだけ観てきました。相変わらず、声良し、歌良し、ツインギター良し、フロアライブなのに音良すぎ。新曲良いなー、でした。エッジはもちろん、そこにも、ここにも。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈理芽×笹川真生、初のデュオ歌唱曲〉、理芽の “ルフラン feat. 笹川真生”、他、望月起市の “あり得ない幸せ”、almost mondayの “sweet feelings”、Lucky Dayeの “That’s You”、アロワナレコードの “巡る季節に身を任せ” の5曲です。

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身体の音が鳴る

(OTOTOY編集後記からの転載です)

耳の状態には人一倍気をつけているつもりですが、どうも最近「血液が流れる」音が聴こえます。「流れる」といっても、ザーッという音ではなく、脈拍に同期してザッザッと鳴るやつ。「耳鳴り」とは明確に違います。普段はバックグラウンド・ノイズに隠れていますが、実は、血液の流れる音・関節が動く音・その他諸々、自分の身体が発する音が耳に入っているのは、知識としても無響室での実体験としても知っています。なのであっても不思議ではないことは理解してはいるのですが…… 部屋が静かすぎるのだろうか(笑)。ちなみに無響室体験はICCをはじめとして何度かありますが、ジョン・ケージの無響室体験の逸話で言われるところの「神経系統の音」がどれのことなのかイマイチ分からないままです。「高いほうの音」らしいのだが。シャーっていう音のこと? 「血液循環の音」は言われてみれば「管のなかを液体が流れる音」っぽい音がするので通常知識からの類推がしやすい一方、「神経系統の音」って “どんな” 音かまるで想像つかないですよね。そもそもなぜそれが神経系が働く音だと分かったのだろうか。人間も音も謎だらけです。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈福岡の4人組バンド。2ndアルバムをリリース!〉、aldo van eyckの “last dance”、他、上白石萌音の “ひかりのあと”、満島ひかりの “I’ll be”、グデイの “サブカルチャー’2013”、Guibaの “” の5曲です。

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私立恵比寿中学〈オケラディスコ2023〉を東京国際フォーラムでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

すごいものを、すごいチャレンジをみました。毎年恒例の野外コンサート〈ちゅうおん〉に代わり今年行われたのは、フル・オーケストラとバンドをバックにした〈オケラディスコ2023〉。フルオケ+バンドに負けないメンバー10人の強度とスキルが素晴らしい。2階席では会場PAの出音がとても良かったです。“PLAYBACK” や “日進月歩” が良いなあと思ってみていたのですが、メンバーが着座で歌った「しっとり」セクションの “宇宙は砂時計”、“星の数え方”、“まっすぐ” があまりに良すぎました。そしてラストは “感情電車” から “なないろ”。エビ中の過去・現在・未来を総結集した訴求力の結晶のような2曲で。

コンサート・タイトルの “オケラディスコ” はオーケストラとディスコとのこと。途中MCで「ディスコって?」というくだりもありましたが、結局のところ、インスピレーションの基となったであろうIbiza Prom (BBC Promsの一演目として2015年に行われた、クラブミュージックとクラシック音楽の融合をテーマとしたコンサート) を、説明の都合上(?)、オーケストラ×ディスコと再解釈するのが最善と考えたということなのでしょう。EDMでもハウスでもクラブミュージックでもなく、ディスコ。たしかに今回環境下ではそうならざるを得ないか。そういった事情や、(Ibiza Promとは異なり) あくまでもメンバー10人が主役であることの影響は小さくなかったのではと感じました。ともあれその心意気とチャレンジ精神には敬意しかないです。すこし言い過ぎとは思いますが、みていて3月のbjörkを思い起こしました (しかしbjörkのVespertineツアーは2001年なんですよね。あらためて凄いな)。この挑戦とこの結果はもっと多くのひとに知られるべきだと強く思いました。

しかしこんなすごいものをここでやってしまって〈新春大学芸会〉はどうなるのでしょう…… 大きな期待を胸に、来年1月に、また!

【オフィシャルレポ】エビ中、初企画ライヴ〈オケラディスコ2023〉で新しいスタイルのパフォーマンスを披露 – ニュース – OTOTOY

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈11月に1st EP配信リリース決定! 先行はLive Movieが公開され配信が待ち望まれていたこの曲!〉、つきみの “ミッドナイトセブンス”、他、RAYの “火曜日の雨”、NaNoMoRaLの “きせき”、boygeniusの “Black Hole” の4曲です。

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