2021/06/28 (月) @ 19:10
(OTOTOY編集後記からの転載です)
かなり悩ましかったけど致し方なく配信で(まあチケット持ってなかったんだけど)。plumsは、plumsならではの「せめぎ合う3つの凛とした“メロディ”」はそのままに、バンド全体のスケールがゴリゴリに増していてまじカッコよかった。昨年おこなったplumsのインタヴューで、1年後の自分たちについての質問に(当時メンバーの) 3人とも答えていたように、「最高」になっていました。今後のもっともっと、最高の最高が楽しみです。そして新譜がでたばかりのRAY。前進する彼女たちと、歌い継がれる”スライド”。みていてちょっと切なくなってしまいました。RAYは今週末に新メンバー・新体制のお披露目です。こちらも楽しみです。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈音楽的カヴァレッジを拡げながらもますます研ぎ澄まされていくNo Buses最新アルバムから。〉、No Busesの “Alpena”、他、Clairoの “Blouse”、Sarcastic Soundsの “Closure (feat. BIRDY and Mishaal)” の3曲です。
そして先週の推薦曲は、〈届きそうで届かない、希望と絶望のなかに仄見える光。〉、ドレスコーズの “ピーター・アイヴァース (バイエル版)”、他、揺らぎの “While My Waves Wonder”、orbe, haruka nakamura, 田辺玄, LUCAの “Same Song” の3曲でした。
2021/06/14 (月) @ 23:19
(OTOTOY編集後記からの転載です)
かつてJAMやWARPでほぼ同じ高さの目線で、FEVERやSHELTERで少し下から見上げていたリーガルリリーを、EX THEATERのB1Fという名の実質「3階席」でみました。はじめて遥か頭上から見下ろすリーガルリリー。そのステージには一切の装飾がなく(正確にはギターアンプの上になにかが二体)、3人と、3つの楽器と、ライヴ中に3人が放つ光を鮮やかに増幅する照明装置だけ。初期の代表作(“リッケンバッカー”)をこのようにライブ中盤の何気ない1曲へと消化し進化させるアーティストは稀な気がします。かつて演奏するだけで会場の空気を張り詰めさせていた“ぶらんこ”はライヴ後半のよりスケールの大きなパートの幕開けを飾る1曲に。本編最後の曲となる“蛍狩り”を語るたかはしほのかは大人になりました。3人が3人とも際立ち、それぞれ主張のある音を奏でるスリーピースであり、それがそのままバンドのスケールの大きさにつながっています。曲の存在感を後押しするする照明が良し。そしてなによりPAの音が抜群に良かったです。粒立ちが良く、1弦1弦、1太鼓1シンバルの手にとるようにわかるような音でした。彼女たち自身も、彼女たちを取り巻く状況も、すべてが進化したライヴでした。MCも進化してますよ(たぶん……)。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈聴く者にそれぞれの心情を、情景を、空気の匂いを想い起こさせる名曲がまたひとつ。〉、Laura day romanceの “東京の夜”、他、odolの “独り”、Justin Bieberの “Peaches (Remix) feat. Ludacris, Usher & Snoop Dogg”、ayutthayaの “そうでもない”、adieuの “愛って” の5曲です。
そして(編集後記の別のコーナーで取り上げられているため)ここには入れなかったけど、超重要曲が、上白石萌音の “君は薔薇より美しい” です。まじ素晴らしい。
2021/06/07 (月) @ 19:30
(OTOTOY編集後記からの転載です)
先週末に地上波初放送された映画『ボヘミアン・ラプソディ』が話題ですが、もうひとつじわっとひろがりつつあるのが、1976年に録画され2012年にYouTubeにアップロードされたこの映像です。Sixpenceというバンドが演奏する“ボヘミアン・ラプソディ”のカヴァー。バンドの素性はわかりません。〈箱バン〉的なやつでしょうか。6分弱、本家Queenでもライヴでは演らないオペラ・パートも含めたライヴ演奏です。ギターはいませんが、カヴァーしてます。“ボヘミアン・ラプソディ”はこの前年、1975年のリリースでした。こんな時代だったんですね。この曲の「突然変異」っぷりにあらためて驚かされるとともに、それをさらっと完全カヴァーしてしまう名もなきバンドの地力に、音楽の底知れなさを感じました。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈衒いなき真っ向勝負。轟くサウンド、浮上するヴォーカル。王道でありながら、彼らそのもの。〉、揺らぎの “Underneath It All”、他、Laura Ribeiroの “Now Or Never (feat. Chocoholic)”、Remi Wolfの “Liz”、Greentea Pengの “Jimtastic Blues” の4曲です。