2009年01月の記事一覧

切り口

とある日の実話.面白いなあ.

AさんがノートPCをプロジェクタに繋いでプレゼン&ディスカッション中,参加者のひとりのBさんが自分のノートPCで議論に関連する新しい情報を見つけました.それを参加者みんなで見ながら議論を続けたいと思います.さてどうしましょう?

参加者各人が(独立に)挙げたソリューション案は以下のとおり.

  1. BさんのノートPCのところに歩いて行って画面を覗き込む
  2. BさんのノートPCをプロジェクタに繋ぎ替える
  3. BさんがURLをメッセンジャーかメールでAさんに伝える
  4. Bさんがググったキーワードとその後のナビゲーションを口頭でAさんに伝える

うーん,なんというソリューションのレイヤの幅広さ!

よくある日常だけど,これをICTアーキテクチャ的に真面目に考えると3年くらい食えるネタかも.:-)

面白いなあ.

××メディアからの脱却

いろいろなところで語られている,ソニーのハンディカム・キャンペーン・コンテンツ.

Cam with me(カム ウィズ ミー)|デジタルビデオカメラ Handycam “ハンディカム” | ソニー

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よくできてますね.確かに涙腺やられるおじさん続出は納得,みたいな.

でも,個人的感想を言えば,威力というか破壊力はこちら↓の方が断然上.ちなみに,こちらは母娘の物語.(加えて,上のキャンペーンの企画時にこの本が前提としてあったのではないかという邪推をしてしまいそうになる.)

ちいさなあなたへ
アリスン・マギー(文), ピーター・レイノルズ(絵), なかがわ ちひろ(訳)

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Someday
Alison McGhee and Peter H. Reynolds


不思議ですよね,「絵は動かない,音は出ない,インタラクティブ性もない」のに.(笑)

この制約下での表現の凄さは何なんだというか,制約の下での積み重ねがあるからこそ凄いのかというか,そもそもそれは制約などではないのではないかというか.

もちろん,ソニーの方は,ビデオを撮る行為というモチーフとハンディカムの販促という目的,あるいは老いや死というものを感じさせる表現まで踏み込めない(これも邪推),等々の制約がある訳で,直接較べられるものではないですが.

とかいうことを書いていくとソニーの奴を貶めているように読めてしまいますが,決してそんなことはありません.見れば分かるように,ちゃんと手間を掛けた,かつ,素敵な仕事だと思います.

P.S.
文章を書いた後,タイトルを何にしようか考えてたら,こんなん浮かんでしまった.いったい今は何年だ.:-)

追記.
作り手の方々.
602 inc.
cam with me < yiglog
public var むらけん:Flasher; Launch* Cam with me | Handycam | Sony

コミュニケーション

微妙に琴線に触れたので…

ソーシャル・キャピタル – 池田信夫 blog

コミュニケーションを求める欲求は食欲や性欲と同じぐらい根源的なので、…

(長い文章の中の本質ではないワンフレーズ切り出しで申し訳ないですが)

最近,自分が以前に書いたこと(*1)(*2)を改めて考え直していたりしていて,いろいろ思いをはせている訳ですが,やっぱり,コミュニケーションというのはそういう位置付けのものですよね.

人間は… とかいうことではなく,生物のかなり根源的な動作原理というか.

そもそも有性生殖(接合による遺伝子の交換を含む)をする以上,個と個のコミュニケーション(1対1からn対nまで)は必須であるし,また,個体や種の生存のために「群れ」を利用する以上,ある種の群コミュニケーションも必須だし.(この2つのコミュニケーションは区別すべきではない同一線上にあるものなのか,それとも実は別のものなのかも私には分からない.)

そういったコミュニケーションというものを機械論的に捉えたとしても,その物理化学的な機構は実は全然分かっていないだろうし,またそれを生気論(二元論)的に捕らえたとしても,コミュニケーションによって伝えられる何らかの存在(「心を伝える」とか言うときの「心」? あるいはクオリア的何か?)がどんなものかも分かっていないのだろうし.

現時点で「伝えられる何か」を表現する手立てとして唯一最大に成功しているのが,シャノン=ウィーバーの『情報量』であるのは確かだけれとも,それで全て解決はいお終いではないよね,やはり.

で,以下,エントロピーをやりとりすることが生命の基本的ななんとかネゲントロピーがどしたこうした,とか言い出すとどんどん危ない世界に入っていくので,そっち方面は立ち入り禁止です! と.:-)

いずれにせよ,コミュニケーションというのはもっと根源的で,やるべきことというかやるべきアプローチは沢山あるのだよね,ということを自分に言い聞かせたい今日の日記でした,まる.

(*1) Diary: 1996/03/26: あなたは肌が恋しいですか?
(*2) Diary: 1996/07/12: 肌の定め

banana jam

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正月に焼いた餅を掴んで火傷した(orz)右手中指指腹の痛みがようやく治まってきました.ようやくkとかiとか8とか,とか*とか<も普通に打てます.みなさまあけましておめでとうございます.(-_-;;;

ということで(何がだ)食べ物ネタ.

タイで買ってきたバナナジャムが,とうとうなくなった.

バナナに砂糖入れて煮詰めただけ,という製造過程から推察される通りの外観をしており,ビジュアル的には口にするのがかなり躊躇されるも,普通に美味しい.勇気を奮って大きい方の瓶を買った自分を褒めたい,というか.

Banana 60%, Sugar 39.9%, Lemon juice 0.002% で,かつ,Only natural ingredients no preservatives とか言われると,逆に残りの 0.098% に興味津々,その数字どんだけ正確なんだか(笑),みたいな.

空港の売店で110バーツ.

あー,補充に行きたいなぁ,っと.