ちょっと前に書きかけたやつだけど、今日付けで載せよっと。


一身上の都合により(何じゃそりゃ)突然高度計が欲しくなり、思わずSuuntoのVECTORを買ってしまう。しかも色は黄色。って、単なる流行りもん好きかい。

買ってから分かったのだか、結局これは測定した気圧を換算することによって相対高度を表示しているのであって、気圧そのものが(低気圧や高気圧により)変化すると高度も変化してしまい、要するにその都度、基準高度を設定し直さないといけない代物であった。考えてみれば当たり前なのだけれども、ちょっと面倒くさいなぁ。CASIOのPRO TREKも説明読んでみたら結局同じ相対高度計であったし、GPSまで必要な訳でもなし、まぁ、よしとするか。

ということで急遽、基準となる高度が必要になったのであった。

てな訳で、近所に三角点とかないかなーと思って国土地理院のWebに行ってみると、げー、何じゃこりゃ、全部載ってるではないか。ここには一等三角点の情報が全部あるし、こっちに行くと基準点の情報(三角点の他に水準点というのがあるのか、知らんかった)も全部ある。しかも後者には各基準点の「点之記」(良く分からんが恐らくは「点」の戸籍みたいなもんじゃろう)とやらが全部(ビットイメージだけど)PDFになって置いてありやんの。すげえなぁ。そーゆー時代なんだなぁ。(「点之記」って、その筋の人には結構美味しいもんなのではなかろうか? 古いものだと史料としての価値もあるのかもしれないし。) しかも、なんか、2万5千分1地形図が全部見られるようになってるぞ。


確かに(文脈はome)、私らが夢見たインターネットワーキングの地平は、今やハードウェア/ソフトウェア的には金まみれ土建屋まみれになってしまったのかもしれないが、他方その副産物として、たとえ金や土建にまみれさせんがための方便や格好つけであったとしても、たとえこんな日本であったとしても、情報という意味では、少しづつ良い方向に進んでいるのかもしれない。

むかしむかしはこんなこと書いたりしたけど、今や、国土地理院だけでなく、財団法人道路交通情報センターさんも首都高速道路公団さんも財団法人日本気象協会さんも、いやほんとに毎日毎日ありがたい話です。ついでに言うと、東京電力株式会社さんも東日本旅客鉄道株式会社さんも株式会社東京放送さんも、良くお世話になっております。ありがたいことです、はい。

結局のところ何故彼らがこのような行動に出ているのか、方便なのか格好つけなのかそれとも偽善なのか未だに良く分からないのだけれども、ここら辺にまだまだ間隙を突ける余地が残ってるような気がしてならない今日この頃だと思う。ま、「まだ『間隙を突く』とか言ってるつもり?」と言われてしまうと、それまでなんだけどね。結局どうすれば良いのかなんて分からないのさ(再び文脈はome)。


ということで結局、帰りに家に一番近い「二等水準点」にいって基準高度を合わせてきたのさ。標高24.1710mってことは、腰の辺りで25mってな感じで、(高度設定が5m刻みなVECTORにとっては)丁度良い。めでたしめでたし。