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2022年をふりかえる

(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.201「2022年をふりかえる」からの転載です)

昨年に続き、年末担当です。振り返るしかないですね。

今年は夏フェスあたりから海外アーティストの来日公演が復活しはじめ、秋以降は単独公演も数多くありました。印象的なライヴを単独でひとつ挙げると、Big Thief (@ O-EAST)かな。ステージはもちろんのこと、フロアに充ちていた音楽への渇望と(静かな)熱狂が心に残りました。フェスは、やはり「SUMMER SONIC」。サマソニはbeabadoobeeとThe 1975が “お目当て!” という事前の心持ちだったのですが、観てヤラれたのはMåneskinにつきます。世界がロックの、ロック・ショウの未来を彼らに見る意味を否応なしに実感させられました。国内アーティストでは何度も観にいった4s4ki、downt、NaNoMoRaL、colormalなどなど、いつも良いライヴをありがとう! という気持ちでいっぱいの1年でした。そして国内でも強いてひとり挙げるなら、FUJI。3月の初ライヴ以来、本数は少ないけど、本当に良いライヴを観せてくれます。音源の良さの “再現” という意味でもライヴならではのエモーションも、どちらも高いレベルで満たしてくれる。FUJIのライヴを観ると4ピースって凄えな、といつも思います。

今年私がOTOTOYでかかわった記事は、数えてみたら10本ありました。最後にリストを。かかわりかたの大小はあるのですが、いずれも彼/彼女らをOTOTOYで応援できてよかったと思えるアーティストばかりで、とても嬉しく、かつ、誇らしくも思います。

さてプレイリストのほうは、邦楽のみ、シングル・リリースを中心に構成してみました。何度も何度も繰り返し聴いたなー、という曲たちです。洋邦あわせたアルバム中心のチョイスは年明け公開の〈OTOTOYスタッフズ・チョイス〉にて(ちなみに2021年版はこちら)。以前からお馴染みのアーティストや、今年新しく出会ったアーティストや、今年解散してしまったアーティストも。実は1曲だけ、今年ではなく2021年リリースの曲が入っています。どーぷちゃんの “Fizzy Fizzy”。この曲は2021年11月リリースだったのですが、アルバムのリリースも、そして2021年の年末に解散したことも、当時は気づいていませんでした。今年になってからそれに気づき、「あぁ……やっちまった」という後悔の念とともに繰り返し聴いたアルバム/曲です。そんなことも含めての2022年でした。聴けるときに聴け、観れるときに観ろ、買えるときに買え、を改めて心に刻みながら。

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ことしも1年間、OTOTOYで、読んで、聴いて、購入していただき、ほんとうにありがとうございました。

2023年もOTOTOYをよろしくお願いいたします!

(プレイリストのSpotify版はこちらです)

Terry, Blair & Anouchka

(OTOTOY編集後記からの転載です)

Terry Hallの訃報を知る。Terry Hallと言われて真っ先に聴いたのは、Terry, Blair & Anouchkaでした。ほんと好きなんですよね。リリースはシングルが2枚、アルバム1枚のみ。アルバム『Ultra Modern Nursery Rhymes』はUKのチャートでもTop100には入らなかったようで、そこまで有名なグループ/アルバムというわけではないと思います。が、ツイッターを見ていたら意外とこれを挙げているひとが多くて驚きました。名盤なのは間違いない。しばし聴き惚れました。このオリジナル・アルバムには収録されておらず当時はシングルのカップリングのみだったのが “Love Will Keep Us Together” のカバー。邦題 “愛ある限り”、キャプテン&テニールのバージョンが有名な曲です(オリジナルはニール・セダカ)。これぞ’70s。なんかこう「要素」が詰まりまくっていますよね。私自身にはもう抜き難い原体験のようなものが積み上がってしまっているのですが、こうしたものにフラットに接することができる世代はちょっと羨ましくもある、なんてこの機会に改めて思いました。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈グッド・メロディとロック&ポップスの歴史への敬意が詰まった田中ヤコブのソロ・アルバムから〉、田中ヤコブの “きかい”、他、GLASGOWの “lostmusic”、elsie sueの “she left”、羊文学の “生活” の4曲です。

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好きなものは好きでいい

(OTOTOY編集後記からの転載です)

金土と幕張でエビ中をみてきました。金曜日は柏木ひなたラスト。6人体制を完成させるには “ココユノノカ” 3人の力が必要だったんだなと思わされる怒涛の本編後半にシビれる。神様なんでそんなことするの? な経緯で形成され、活動中も神様なんでそんなことするの? に見舞われ続けた6人体制。だからこそ人間は人と人とで支えあって進むんだ、という回答だった気がします。翌土曜日は新10人体制のお披露目。やられました。メンバーからスタッフから皆が皆プロフェッショナルの仕事凄すぎで怖い。早くも次のアルバムが待ち遠しいです。どこにでも行けるが故にどこに行くのか。楽しみでしかたない。

ところでこの2つの間に下北沢の深夜イベント ‘fever’ が挟まっていまして、いつにもまして最高のFUJIとか、深夜帯のご褒美なのかHammer Head Sharkの “Creep” カバーなどを堪能。こんな行動パターンの奴ほかにいるんだろうか? とか思いつつも、エビ中FUJI両方のインタビューが載ってるOTOTOYって結構素敵じゃねという自画自賛の想いで疲れを癒やしました。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈これまで以上に深さと軽やかさを兼ね備えたFTHの傑作5thアルバムから〉、For Tracy Hydeの “The First Time (Is The Last Time)”、他、グソクムズの “ステンドの夜”、PinkPantheressの “Take me home”、塩入冬湖の “ランサー” の4曲です。

三浦透子の “blur and flower” は、きっとNくんが入れてくれると思っていたら、ちゃんと入れてくれていました。

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壊れた、調べた、買った、治した

(OTOTOY編集後記からの転載です)

OTOTOYのサービス運用上、とある裏方役として大切な仕事をしているマシンが壊れました。大切なと言いつつバックアップなしの1台運用、全体システム中唯一のWindowsマシン。やっていることはとても重要ですが、ひと仕事のタームが四半期なのでなんとかなるだろとか思っていたら案の定、四半期末(年末)を控えつつある今、壊れる。そういうものですね。幸いなことにファンが壊れただけのようだったので、ファンを購入・交換で事なきを。マシンの機種名 + fan + replacement でググった結果は、サイズは合うけどネジ穴位置が合わないという微妙なものでしたが、それでも、情報入手→EC購入というインターネットの恩恵は未だに有効。検索もECも “情報汚染” が言われて久しいですが、これは果たしていつまでも使えるんだろうか……とか考える12月です。とりあえずは年末までGO!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈SSW、Sakuのソロ・プロジェクト、Somewhereの2ndシングル〉、Somewhereの “Find A Place”、他、zuniの “JAGUAR”、佐藤千亜妃の “1DK”、帰りの会の “回送” の4曲です。

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白い朝に咲く、5年ぶりの復帰ライヴをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

2017年12月9日以来の、白い朝に咲く。おかえりなさい! ライヴがはじまるや、白い朝に咲くというバンドの、Gt./Vo. 河野多恵の唯一無二さを心から実感させられました。楽曲もヴォーカルもその佇まいも、なによりもギターの音が本当に良い。これしかないだろ! という音ばかり。

この日の対バンHalf-Lifeの上里洋志がMCで、“活動していると足をすくわれることがある。それは人だったり震災だったりコロナだったり病気だったり。そこでやめてしまうことも多いけれど……” と言っていました。本当にそのとおりだ。帰ってきてくれてありがとう。おかえりなさい。

バンド・メンバーの2人も、いまの白い朝に咲くに欠くことのできないベースとドラムをありがとう。バンドでいてくれてありがとう。という感謝しかない夜でした。ぜひまた。

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参考:バンド「白い朝に咲く」がCFで初アルバム発売 ボーカル・河野さん(徳島市)「好きな音楽とファン大切に」(徳島新聞)

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈湘南発4人組バンドGlimpse Groupの1st EPから。彼らのライヴもおすすめです!〉、Glimpse Groupの “Her Waves”、他、Chilli Beans.の “daylight”、家主の “陽気者 (Live)”、清 竜人の “愛が目の前に現れても僕はきっと気付かず通り過ぎてしまう” の4曲です。

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熱々×冷え冷え、塩っぱい×甘い

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先々週のことですが、夜中に突然、熱々のなにかにアイスクリームを乗せたものが無性に食べたくなりました。冷蔵庫を覗いてみるも、どちらもなにもない! 心にリベンジを秘めつつ、なぜか冷蔵庫にあった鯛焼き (なぜ?) を温めて食べ、その日は寝ました。

「熱々×冷え冷え」のような相反するものの組み合わせの例として他に「塩っぱい×甘い」があります。ポテトサラダ×みかんや、酢豚×パイナップを例に挙げて強硬に反対する勢力も大きい「塩っぱい×甘い」ですが、私は賛成派です。ポテサラはともかく、マンゴー入り酢豚とか最高じゃないすか。パイナップルが乗ったピザ大好きです。あとは小沢健二が “フクロウの声が聞こえる” で「ベーコンといちごジャムが一緒にある世界へ」と歌った暮らしですね。ジャムっていうかメープルシロップ。OTOTOYオフィスがある渋谷にはワッフルチキン (フライドチキン×ワッフル×メープルシロップ) で有名なお店があります。しばらく行ってないなあ。こんど行こう。ああ、メープルベーコンワッフル (カリカリベーコンが練り込まれたワッフルにバターとメープルシロップをかける) が食べたい。東京で美味しいメープルベーコンワッフルが食べられるお店をご存知のかたがいらしたら、ぜひ教えてください!🙇 ということでお察しのとおり、私はマックグリドル®肯定派でもあります。

「熱々×冷え冷え」に話をもどすと、ミニストップの台湾蜜いもソフト (温かいサツマイモにミニストップのあのソフトクリームが乗っている!) も謎メニューすぎて惚れます。終わらないでほしい。冒頭の欲望ですが、先週火曜日、無事に思いを遂げました。熱々パートの定番はアップルですが、今回は季節柄、洋梨で。冷え冷えパートはもちろんバニラアイス。別々に買ってきてセルフで合体。優勝です。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈ayutthaya、初のフル・アルバムついにリリース!〉、ayutthayaの “I’ll be there”、他、For Tracy Hydeの “Subway Station Revelation”、4naの “ダンボールの色 (Rock Sound)”、マコトコンドウの “人見知りかもしれない” の4曲です。

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Big ThiefをO-EASTでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

密密のO-EAST。フロアは、激しく盛り上がりはしないが、静かに赤白く光を放ち燃えるような高い熱で充ちていました。インディへの渇望と “洋楽” への渇望の見事な交差点がここに。フロアを埋める好き者たちを見ていたら、なんか、お前ら生きてたんか、みんな生き延びたんだね良かったね、という感情になりました。未リリース曲の “Happy With You” が抜群に良くて忘れられません。O.A.のLil Soft Tennisも熱くないけど内心が熱いあたりちゃんと共通点がある。Lil Soft Tennisを選ぶBig ThiefもBig Thiefに選ばれるLil Soft Tennisもカッコいい。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈2019年、最初の合奏形態ライヴでも演奏されたファン待望の曲がついに音源化〉、君島大空の “都合”、他、カネコアヤノの “予感”、Phony PPLの “take it easy.”、Remi Wolfの “Last Christmas” の4曲です。

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人力

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週を振り返るとなると、やはりツイッター激動の一週間でしょうか。いや実際に “激動” があったのは先々週で、先週はその影響が目に見えてきた一週間か。個人的には「よくわからないものA」が「よくわからないものB」になった、というのが正直なところです。ただ、“わからないこと” への透明性自体は実は上がったように感じなくもない。見える景色は現実的日常に近づいたように思います。一方でエンジニアのはしくれとしては、トレンドまわりの「支持率36」(いままでは手動で%を入れてたんだな) とか、エリザベス女王杯関連のワードが全部「政治」のトレンドになってる (なるよね) とかをみて、他人事ながら胸を痛くする日々です。人力、つらいですよね。でもあるんだよな、人力。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈Thai-Italian SSWのバレンティナ・プロイがプム・ヴィプリットを迎えて。from Thailand!〉、Valentina Ployの “I Miss My Friends (feat. Phum Viphurit)”、他、Beachside talksの “Always”、FUJIの “夏の色” の3曲です。

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THEティバ/downt/SACOYANSをBASEMENTBARでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

発表時に面子をみた瞬間、なにそれ!?!!!と驚嘆したスリー・マン。あの瞬間東京で一番音楽の幸せに満ちていたのはあそこだったんじゃないかと思えるくらい、幸せな時間でした。この3組で誰がどうこう言うのは野暮ですが、敢えて個人的一瞬を挙げれば、SACOYANSの “偉大なお告げ” でした。SACOYANのニュアンスを変えながら畳み掛けていくヴォーカル、バンドの一体感。やばかったです。そして、この3組すべてのオリジナル・インタヴューが読めるのは地球上でOTOTOYだけ! これけっこう誇りです。downtのインタヴューは運良くこの日に間に合いました。どれもよい記事ですので、よろしければぜひ!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈知る人ぞ知る名曲がmurffin discsから配信リリース! MVもとても良い!!〉、SPRINGMANの “さよなら北千住”、他、Subway Daydreamの “The Wagon”、Sisters In The Velvetの “Bottles” の3曲です。

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橋本絵莉子をEX THEATER ROPPONGIでみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

橋本絵莉子のソロ・ライヴ、4ピースでの東名阪公演のファイナル。EX THEATERは、あの「機械仕掛けの秘密基地ツアー2017」のファイナルが行われたところです。あのライヴは切に切に映像化を願います(お願いします)。はじめてみた橋本絵莉子ソロ・ライヴは、すごいひとはやっぱりすごい、としか言いようのないものでした。ロックの神様と交わす心地よい緊張感というか、なんならライバル関係を見せつけられたような。“恋愛スピリッツ”、“余談”、“たったさっきから3000年までの話” といったチャットモンチーの曲も披露されました。週末に徳島であった四星球主催のフェスでは、“シャングリラ” をやったそうです。こういうのって、本人にこだわりがなくてもタイミングを逃すと変にやりづらくなったりしてしまうので、もうここでいきなりやってくれれば今後も安心ですね。でも、安心を許さないのが彼女たちの……それは許してください。切にお願いします。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈来月リリースのFUJIのnew EPからの先行リリース。美しい……〉、FUJIの “pure”、他、SAKANAMON feat. たかはしほのかの “1988”、黒子首の “おぼえたて” の3曲です。

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