(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.126「優しく力強い、確信」からの転載です)
去年のなんだかよくわからない連休から、ちょうど1年がたちました。今年のこのコラムも去年と同じ、連休2日目の金曜日です。オリンピックは本当に始まってしまいました。できるものなんですね。すごいな。
1年前のこのコラムのタイトルは「延期(中止)になったもの」、来日公演が延期・中止になったアーティストの曲を集めたものでした。あれから1年、日本国内アーティストのライヴやイヴェントは各種制限の下で昨年秋頃から再開されましたが、来日公演はまだ戻ってきていません。そもそも欧米ではライヴ自体がようやくこれから再開かという段階です。
この1年、多くのアーティストたちの制作活動は否が応でも宅録・ベッドルーム志向となり、表現世界も内向的になりました。それは「変化」です。では今回のパンデミックより前からその志向にいた人々はどうしたのでしょう。彼・彼女らは何も変わらなかった? そうではないと思います。一概には言えないですが、もとからそこにいた人びとは昨年以降、逆に視界がクリアになり、確信と自信を持って前に進めるようになったのかもしれない。今回はそんなことを感じさせる、優しくも力強い楽曲をまず9曲、すべて海外女性アーティストが今年リリースした作品から集めました。
そして昨年と同様に最後の1曲は日本のアーティストから。今回はTHEティバの曲を。
THEティバについては、幸運なことに昨年以降何度かライヴを観ることができました。ここに挙げた海外9アーティストのライヴも待ち遠しく思います。彼女たちの来日公演が実現する、そんな日が早くやってくることを祈りつつ。
(プレイリストのSpotify版はこちらです)