NHK|ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅱ —第6回『更新するストリート・カルチャー』
観た.
結局のところは「フロンティア(空き地)渇望論」になるのかな.
もちろん「隙間と思って入ってみたら何て広大な!」という話への憧れは半端無い.そして実際に95年に発見した(ここすっげえ広いじゃん!ということがそのとき分かった)空き地は,それはそれは素敵なところだったさ.
でも,よくよく考えてみると……
「新大陸」と呼ばれたフロンティアは,実は空き地なんかじゃなく,ネイティブアメリカン達の住処だった.
我々が90年代に見つけたと思ったあそこも,本当は空き地なんかじゃなく,いろんな「リアル」を気付かずに踏み潰していただけなのかもしれない.だから,なのか(しっぺ返し),あるいは単に色んな山程の人が入ってきて窮々になったからか分からないけど,そこには今,息苦しさが満ちている.
新しい隙間.
あるのかな.いや,あるにはあるだろう.
あんな素敵な宝物,人生で二度も見つけられるかよ,という煤けた思いを頑張って退かしながら.
Walk out to winter, swear I’ll be there
Chance is buried just below the blinding snow(Aztec Camera – Walk Out To Winter)