2003年の記事一覧

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We want ZWAN!


ZWAN
JAPAN TOUR 2003
新宿リキッドルーム
2003年2月6日(木)

こんな雰囲気のいいライブは稀かもしれない。幸せな空気に包まれた時間だった。

開演時間直前に会場に着いたため、まるで入場資格審査のような7Fリキッドルームまでの階段を一気に登る。はぁ。ぢぢぃなのはもとより、本当はリキッドの床、嫌いなんだけど、先週の反省からフロア前方、カーネル外縁に行く。

開演… 音が悪くて、なに演ってるか全く分からん(笑)。

冒頭からBillyの笑顔が目立つ。こんな至近距離でBilly Corganを見るのは勿論初めてだが、こんな機嫌のいい奴だったんだろうか? あと、Paz可愛いっす。あのPazの笑顔と、ある種、妙な人気(日本だけ?)は、frontmanを宿命づけられたBillyにとってもプラスだろうなぁ、とか思う。

(何の曲か忘れたけど)演奏中に突然、全ての照明が落ちる。10秒… 20秒… 30秒… と真っ暗な中で演奏が続き、ようやく照明が復活する。明るくなった瞬間のメンバー全員の笑い顔を見たとき、本当に幸せな気持になった。安っぽいかもしれないが、でも、上っ面な"We love you"ごっこより、遥かにリアルな一体感がそこにあった。

まぁ、とにかく音が悪くて何だったのか良く分からんのだが(後ろに行くと違ったのか?)、Pop色が強く聞こえるCDとは異なり、Rock魂爆発! 的な印象のライブだった。

ラス曲前にBillyが、「FUJI ROCKでまた日本に戻って来たいので、主催者に"We want ZWAN!"ってメールしてね」とかいうMCをかまし、大"We want ZWAN!"コール大会(一部の客は"We are ZWAN"って言ってたが、それは違うだろう。お前は一体誰だ :-)。そして最後は、Billyがステージの端から端まで客と握手をして終了。素晴らしい…

こんな小さな箱でBilly Corganを観ることは二度とないかも、という思いに増幅されていたことは事実だが、それにしても、とても、幸せな時間を感じたライブだった。

Manicsといい、今年は端からイイ感じだ。次はJ! へへ。


Set List (hirock氏のページより引用)

  1. Lyric
  2. Declarations of Faith
  3. El Sol
  4. For Your Love
  5. Settle Down
  6. Endless Summer
  7. Of a Broken Heart
  8. Jesus, I
  9. God’s Gonna Set this World on Fire
  10. Love Lies in Ruin
  11. Honestly
  12. Friends as Lovers

[Encore1]

  1. Mary Star of the Sea

[Encore2]

  1. Ride a Black Swan
  2. Spilled Milk

EVERYTHING MUST GO

今年初ライブ。今年はちょっとマメに書いてみようかと… (と、いま思っただけかもしんない :-)


MANIC STREET PREACHERS
GREATEST HITS TOUR
東京ベイN.K.ホール
2003年1月26日(日)

買ったチケットは2階席(この時点でもう気持が負けてる(笑))。場所は2階席の最前列。周囲の客層が特異。フロアで観るほどもう若くないわよね、でもチケットは絶対買うけど、という客層。端的に言えば、ぢぢいとばばあ。ま、私よか全然若いんだろうけど(-_-;;;

前座は「くるり」。前座だというのに、相変わらず良い音出してるなぁ…

そしてManics登場。1曲目、いきなり"Motorcycle Emptiness"…

音が小さいなぁ。最後の方は結構大きめの音になってたんだから、最初から、あんぐらいデカい音でやればいいのに。

それにしても、何なんだろね、このバンドは。10年経っても、メンバーが1人欠けていても、何も変わらない。Jamesは相変わらず超人だし、バンドの演奏も相変わらずスカポンタン。

そう、本質的には何も変わっていない。Richeyが居なくなったから、バンドが背負っているものが増えたから、だから"EVERYTHING MUST GO"が作れて、全英チャートNo.1バンドになった訳では、決してない。

複雑な気持ちを抱きつつ、(フロアの様子も含めて)ライブを観る。GREATEST HITS TOURだということもあるのだろうけど、冷静に見れば、これは温泉営業バンドだ。ただしそれは、とても、とても美しい…

ぽっかりと空いた下手の空間。

何々を糧に… とかいうのが如何に嘘っぱちであるか良く分かる。諸々のものを背負って歩いていくからこそ前に進めるんだ、ということが。

ラストは"A Design For Life"から"You Love Us". 日本では、やっぱこの順番なんだろうね。日本人である自分にとって、唄うべき曲("A Design For Life")は何なのだろう? などとも考えながら、小さな声で唄う。

とてもいいライブだったよ。欲を言えば、"La Tristesse …"が聴きたかったかな。いや、ほんとに良かったんだ。この文章を読んでも、そうは聞こえないかもしれないけど。

いいライブだったんだ。

唯一問題があったとすれば、それは、2階席のチケットを買ってしまった自分だけだ。

EVERYTHING MUST GO…


Set List (Sony Music公式ページより引用)

  1. Motorcycle Emptiness
  2. You Stole The Sun From My Heart
  3. The Masses Against The Classes
  4. There By The Grace Of God
  5. Motown Junk
  6. Theme From M.A.S.H. (Suicide Is Painless)
  7. Kevin Carter
  8. Slash ‘N’ Burn
  9. Tsunami
  10. Life Becaming A Landslide
  11. She Is Suffering
  12. Ocean Spray
  13. Stay Beautiful
  14. Little Baby Nothing
  15. Faster
  16. From Despair To Where
  17. Roses In The Hospital
  18. The Everlasting
  19. Everything Must Go
  20. If You Tolerate This Your Children Will Be Next
  21. A Design For Life
  22. You Love Us (Heavenly)

Independence is a game

お家のFreeBSDマシンには NTT JTEX ベースの LATEX 2.09 しかインストールされていない。週末どうしても LATEX 2ε を使う必要があるんだけど、今週末は会社のマシンが使えない。

という訳で、良い機会だったのでThinkPad X24にWin32版 pTEX / pLATEX 2ε を入れてみることにした。買ったまま積んであった奥村さんの『[改訂版]LATEX 2ε 美文書作成入門』は第3刷だったので、付属CD-ROMは使わず、奥村さんのページを参考にしてインストールしてみる。(例によって)デフォールトではないディレクトリにインストールしようとしたため、Ghostscript (とdvioutの[gsx]指定部分)で多少の手作業が必要になるが、あとはほとんど何の問題もなくインストール終了。使用感も非常にサクサクで快適。dvioutのUIがちょっと謎なのと、X24だとやっぱり画面が狭いのが難点なくらい。こんなことなら、もっと、とっととやっとくべきだったなぁ。

福田くんによるとMac OS Xでも快適 TEX 環境らしいし、いや素晴らしい。20世紀の遺物(笑)とはいえ、これぞあるべき姿である。

何かを選択することが、(本来独立であるべき)他の事柄における選択肢を狭めることがあってはならない。こんな当たり前のことが、なぜこんなに蔑ろにされているんだろうか。

別にMicrosoftだけが悪い訳ではない(一番悪いのは確かだが :-)。『垂直』だろうが『水平』だろうが、利用者側から見た「囲い込まれ」は、ある種の「安楽」こそあれ、何の得も無いことは、もう皆気付いているだろう。

SMEのレーベルゲートCDの理念は素晴らしい。少なくとも、CDS 200なクソ連中とは大違いなのは確かだ。その理念は支持したい。でも、私からMacでrippingするという選択を奪わないで欲しい。iPodで聴くという選択を奪わないで欲しい。私はCLIEで音楽なんて聴きたくない。

勿論、提供者の存在を無視し、利用者だけが繁栄する世界などもあり得ないことも理解している。自分も妥協すべき点はあるだろう。

着地点がどんな所になるのか、今はまだ分からない。それまでは、なんつーか、こう、些細な戦いをし続けることが大切なのかな、と。で、Win32 TEX 環境だと(脈絡不明 :-)。

P.S.
HTMLで『 LATEX 』を表現するのは、かなり気色悪いことが分かった。もうしないよ。:-)

年末年始TV鑑賞

長いようで短く短いようで長い今年(?)の年末年始だ。今年はますますTVを観なくなったけど、録り溜まってるビデオをなんかは観たりなぞ…

  • 小田和正。伊豆で見掛けた時は、てっきり去年の再放送かと思ってたら、新録だったとは。去年も思ったが、あれは照れ隠しなのか、それとも地の性格なのか。まぁしかし、なんだ。小田和正 < 椎名林檎,松任谷由実 ≦ 小田和正,松任谷由実 ≦ 椎名林檎、ってことかい(この順序は決して優劣とか唄の巧い下手では全くない。歌い手としての器の大きさ? 破綻の度合い? 違う。言葉が見つからないな)。
  • 年末年始ではないけど、『アルジャーノンに花束を』。素晴らしい。さすが、岡田惠和。ドラマを所詮はドラマだと突き放しつつも見事に成立させる、あの対し方は何なのだろう。あと、やっぱし、菅野美穂。スゴすぎ。菅野美穂が狂言回しだからこそ、安心して何でも出来てるんじゃないかと思うのは、私の思い込みだろうか。まあ、原作命の人にとっては許容出来ない代物だろうけど、それは多分違う。改作とは、原作への敬意があり、かつ、改作者の「作品」であることこそが大切なのだから。
  • 『秋刀魚の味』。俳優個人個人はともかく、製作側に「敬意」が無い例の典型だ。
  • 年末年始でもTVですらもないけど、去年といえば、やっぱ『夏への扉』だなぁ。激しく続きが待たれる。
  • 紅白。中島みゆき、う〜む。個人的No.1は、夏川りみとバックの2人と、ついでにその唄を聴いて眼がウルウルな仲間由紀恵。部分部分を取り出すと、紅白にもまだ充分意味があるんだなぁ、などと思う。
  • 『ボンバイエ』。まだ観てない…

さて、あと1日だ。

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