(OTOTOY REVIEWS 連載REVIEWS : 101 インディ・ポップ〜ロック (2025年6月)──OTOTOY編集部」から転載)

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超右腕『I WAS WAITING FOR YOU AT OKAYAMA-STATION』

この歌詞を、この声で、このギターリフとリズムにのせて歌う。バンドを組むって、そういうことだよね、と思わされる。90年代USオルタナの質感を、今を生きる日本語詞で更新した、岡山の4人組バンド、超右腕 (スーパーウワン) の3rdアルバム。今の日本に「カレッジロック」があるとしたら、これこそがその核心かもしれない。足りない・うまくいかない・もどかしい・切ない──そんな感情が歌われてきたアルバムのラスト、永遠に聴いていたくなるアウトロが鳴り止んだとき、心にぽっかりと穴が開く。アルバム全体を通して、サブスクなら自動再生は切って聴くべし。前2作と比べ圧倒的に進化した音像を持つ、2025年の大傑作。