(OTOTOY編集後記からの転載です)

山下達郎の最新アルバム『SOFTLY』のダウンロード配信がはじまりました。OTOTOYでもアルバム・チャートや検索ワードの上位に並ぶなど好評で、そのことを取り上げたOTOTOYニュースアクセス上位をキープしています。

一方でSNSでは「どういうこと?」という反応も多くみられます。リリース時のYahoo!ニュースのインタヴューにあった「恐らく死ぬまでやらない」という山下達郎の発言を受けてのことでしょう。しかしそこで山下が言っているのは、「サブスクリプションでの配信は『恐らく死ぬまでやらない』」です。

先週はじまったのは、サブスクリプション・サービスではなく、ダウンロード・ストア(OTOTOYだけに限りません)での配信です。簡単にいうと、サブスクリプション・サービスは定額の利用料を支払いそのサービスの “利用契約” をすることで配信されている楽曲を聴くことができるもの、一方で、ダウンロード・ストアはアルバムなり1曲なりを “購入” しデータの形式で受け取る(ファイルをダウンロードする)ものです。このあたりについて詳しくは、OTOTOYに解説記事がありますので、ぜひ読んでいただければと思います。ちなみにデータでの販売価格は、CDと同じであったり、CDより安かったり、逆に高かったりと、その値付けのしかたはリリース元のレーベルによりまちまちです。

こちらでも紹介しているように山下達郎の楽曲がダウンロード配信されるのは、今回がはじめてではありません。もちろん、より多くのタイトルをダウンロード配信してほしいと願うファンの気持ちは大きいでしょう(ぜひとも……)。

前述のとおり今回のアルバムのダウンロード配信開始はOTOTOYだけのものではなく、他のストアでも販売が開始されています。OTOTOYが他のストアと異なるのは、山下達郎にかぎらず多くのタイトルを「ロスレス」で配信していることです。「ロスレス」ではCDとまったく同じデータをダウンロードできますが、他の多くのストアではAACやMP3といったCDに収録されているデータを “不可逆(=元には戻らない)圧縮” したものしか購入できません。ロスレスや音源圧縮についてもOTOTOYに解説がありますので、こちらもぜひご覧ください。ちなみに山下達郎は2015年の音楽ナタリーのインタヴューで、「リスナーとして圧縮音源を聴くことは『はっきり言ってありません』」と言っています。

と長々と書きましたが、それよりなにより個人的に大問題なのが、今年のツアーのチケットがまだ取れないことです!!! まじかー

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈yamaの2ndアルバム『Versus the night』から初の本人作詞作曲のこの曲を〉、yamaの “それでも僕は”、他、グデイの “ラストデイズ・オブ・オーガスタ”、ヨルシカの “チノカテ”、路地の “月は今でも明るいが”、Ålborgの “Girl” の5曲です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!