(OTOTOY編集後記からの転載です)

先週、アメリカの「雑談」文化が話題になっていた。小沢健二の2年前のインスタ投稿が掘り返されたりも。

個人的には随分と昔に現地で実体験した文化だが、日本でこれを自主的に実践した時期が一度だけある。それは2011年3月、14日あたりから1週間か10日間くらい。

あるときスーパーで、節電で止まっているエスカレーターの脇で(おそらくアルバイトの)若い男の子が「お詫び」を繰り返す役をしていた。その彼に思わず「おつかれさまです。ありがとう」と声をかけると、驚くくらい表情が明るくなった。それをきっかけに「これは “あれ” をやるときだ」と思い、アメリカでの “あれ” を思い出しながら、行列の前後のひと、お店の店員さん、なんとはなしにそこにいるひとに話しかけるようにした。それは当時あった有形無形のストレスを和らげる役割をかなり果たしたと思う。と同時に、アメリカ人は常日頃からこれが必要となるようなストレスとともに生活しているんだろうか? と思ったりも。そして幾日かが過ぎ、世間が徐々に日常を取り戻していくにつれ、いつの間にかそれをすることもなくなった。

きっかけは自ら感じたストレスからだったが、日本で日本語で雑談をするのは実はそれほど難しいことではない。自分にとってはアメリカで英語でそれをするほうがよっぽど大変。だってそれこそ「being funny in a foreign language」だから。

そんなわけで今週末はソニマニ&サマソニです!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈2019年、最初のバンドセット・ライヴでも演奏された楽曲がついに音源化!〉、君島大空の “19℃”、他、Homecomingsの “Shadow Boxer”、Living Ritaの “UTOPIA”、Cape of good hopeの “ICECREAM” の4曲、そして他のひとも推薦していた、Death Cab for Cutieの “Foxglove Through The Clearcut” です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!