2022年12月の記事一覧

2022年をふりかえる

(OTOTOY EDITOR’S CHOICE Vol.201「2022年をふりかえる」からの転載です)

昨年に続き、年末担当です。振り返るしかないですね。

今年は夏フェスあたりから海外アーティストの来日公演が復活しはじめ、秋以降は単独公演も数多くありました。印象的なライヴを単独でひとつ挙げると、Big Thief (@ O-EAST)かな。ステージはもちろんのこと、フロアに充ちていた音楽への渇望と(静かな)熱狂が心に残りました。フェスは、やはり「SUMMER SONIC」。サマソニはbeabadoobeeとThe 1975が “お目当て!” という事前の心持ちだったのですが、観てヤラれたのはMåneskinにつきます。世界がロックの、ロック・ショウの未来を彼らに見る意味を否応なしに実感させられました。国内アーティストでは何度も観にいった4s4ki、downt、NaNoMoRaL、colormalなどなど、いつも良いライヴをありがとう! という気持ちでいっぱいの1年でした。そして国内でも強いてひとり挙げるなら、FUJI。3月の初ライヴ以来、本数は少ないけど、本当に良いライヴを観せてくれます。音源の良さの “再現” という意味でもライヴならではのエモーションも、どちらも高いレベルで満たしてくれる。FUJIのライヴを観ると4ピースって凄えな、といつも思います。

今年私がOTOTOYでかかわった記事は、数えてみたら10本ありました。最後にリストを。かかわりかたの大小はあるのですが、いずれも彼/彼女らをOTOTOYで応援できてよかったと思えるアーティストばかりで、とても嬉しく、かつ、誇らしくも思います。

さてプレイリストのほうは、邦楽のみ、シングル・リリースを中心に構成してみました。何度も何度も繰り返し聴いたなー、という曲たちです。洋邦あわせたアルバム中心のチョイスは年明け公開の〈OTOTOYスタッフズ・チョイス〉にて(ちなみに2021年版はこちら)。以前からお馴染みのアーティストや、今年新しく出会ったアーティストや、今年解散してしまったアーティストも。実は1曲だけ、今年ではなく2021年リリースの曲が入っています。どーぷちゃんの “Fizzy Fizzy”。この曲は2021年11月リリースだったのですが、アルバムのリリースも、そして2021年の年末に解散したことも、当時は気づいていませんでした。今年になってからそれに気づき、「あぁ……やっちまった」という後悔の念とともに繰り返し聴いたアルバム/曲です。そんなことも含めての2022年でした。聴けるときに聴け、観れるときに観ろ、買えるときに買え、を改めて心に刻みながら。

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ことしも1年間、OTOTOYで、読んで、聴いて、購入していただき、ほんとうにありがとうございました。

2023年もOTOTOYをよろしくお願いいたします!

(プレイリストのSpotify版はこちらです)

Terry, Blair & Anouchka

(OTOTOY編集後記からの転載です)

Terry Hallの訃報を知る。Terry Hallと言われて真っ先に聴いたのは、Terry, Blair & Anouchkaでした。ほんと好きなんですよね。リリースはシングルが2枚、アルバム1枚のみ。アルバム『Ultra Modern Nursery Rhymes』はUKのチャートでもTop100には入らなかったようで、そこまで有名なグループ/アルバムというわけではないと思います。が、ツイッターを見ていたら意外とこれを挙げているひとが多くて驚きました。名盤なのは間違いない。しばし聴き惚れました。このオリジナル・アルバムには収録されておらず当時はシングルのカップリングのみだったのが “Love Will Keep Us Together” のカバー。邦題 “愛ある限り”、キャプテン&テニールのバージョンが有名な曲です(オリジナルはニール・セダカ)。これぞ’70s。なんかこう「要素」が詰まりまくっていますよね。私自身にはもう抜き難い原体験のようなものが積み上がってしまっているのですが、こうしたものにフラットに接することができる世代はちょっと羨ましくもある、なんてこの機会に改めて思いました。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈グッド・メロディとロック&ポップスの歴史への敬意が詰まった田中ヤコブのソロ・アルバムから〉、田中ヤコブの “きかい”、他、GLASGOWの “lostmusic”、elsie sueの “she left”、羊文学の “生活” の4曲です。

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好きなものは好きでいい

(OTOTOY編集後記からの転載です)

金土と幕張でエビ中をみてきました。金曜日は柏木ひなたラスト。6人体制を完成させるには “ココユノノカ” 3人の力が必要だったんだなと思わされる怒涛の本編後半にシビれる。神様なんでそんなことするの? な経緯で形成され、活動中も神様なんでそんなことするの? に見舞われ続けた6人体制。だからこそ人間は人と人とで支えあって進むんだ、という回答だった気がします。翌土曜日は新10人体制のお披露目。やられました。メンバーからスタッフから皆が皆プロフェッショナルの仕事凄すぎで怖い。早くも次のアルバムが待ち遠しいです。どこにでも行けるが故にどこに行くのか。楽しみでしかたない。

ところでこの2つの間に下北沢の深夜イベント ‘fever’ が挟まっていまして、いつにもまして最高のFUJIとか、深夜帯のご褒美なのかHammer Head Sharkの “Creep” カバーなどを堪能。こんな行動パターンの奴ほかにいるんだろうか? とか思いつつも、エビ中FUJI両方のインタビューが載ってるOTOTOYって結構素敵じゃねという自画自賛の想いで疲れを癒やしました。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈これまで以上に深さと軽やかさを兼ね備えたFTHの傑作5thアルバムから〉、For Tracy Hydeの “The First Time (Is The Last Time)”、他、グソクムズの “ステンドの夜”、PinkPantheressの “Take me home”、塩入冬湖の “ランサー” の4曲です。

三浦透子の “blur and flower” は、きっとNくんが入れてくれると思っていたら、ちゃんと入れてくれていました。

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壊れた、調べた、買った、治した

(OTOTOY編集後記からの転載です)

OTOTOYのサービス運用上、とある裏方役として大切な仕事をしているマシンが壊れました。大切なと言いつつバックアップなしの1台運用、全体システム中唯一のWindowsマシン。やっていることはとても重要ですが、ひと仕事のタームが四半期なのでなんとかなるだろとか思っていたら案の定、四半期末(年末)を控えつつある今、壊れる。そういうものですね。幸いなことにファンが壊れただけのようだったので、ファンを購入・交換で事なきを。マシンの機種名 + fan + replacement でググった結果は、サイズは合うけどネジ穴位置が合わないという微妙なものでしたが、それでも、情報入手→EC購入というインターネットの恩恵は未だに有効。検索もECも “情報汚染” が言われて久しいですが、これは果たしていつまでも使えるんだろうか……とか考える12月です。とりあえずは年末までGO!

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈SSW、Sakuのソロ・プロジェクト、Somewhereの2ndシングル〉、Somewhereの “Find A Place”、他、zuniの “JAGUAR”、佐藤千亜妃の “1DK”、帰りの会の “回送” の4曲です。

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白い朝に咲く、5年ぶりの復帰ライヴをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

2017年12月9日以来の、白い朝に咲く。おかえりなさい! ライヴがはじまるや、白い朝に咲くというバンドの、Gt./Vo. 河野多恵の唯一無二さを心から実感させられました。楽曲もヴォーカルもその佇まいも、なによりもギターの音が本当に良い。これしかないだろ! という音ばかり。

この日の対バンHalf-Lifeの上里洋志がMCで、“活動していると足をすくわれることがある。それは人だったり震災だったりコロナだったり病気だったり。そこでやめてしまうことも多いけれど……” と言っていました。本当にそのとおりだ。帰ってきてくれてありがとう。おかえりなさい。

バンド・メンバーの2人も、いまの白い朝に咲くに欠くことのできないベースとドラムをありがとう。バンドでいてくれてありがとう。という感謝しかない夜でした。ぜひまた。

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参考:バンド「白い朝に咲く」がCFで初アルバム発売 ボーカル・河野さん(徳島市)「好きな音楽とファン大切に」(徳島新聞)

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈湘南発4人組バンドGlimpse Groupの1st EPから。彼らのライヴもおすすめです!〉、Glimpse Groupの “Her Waves”、他、Chilli Beans.の “daylight”、家主の “陽気者 (Live)”、清 竜人の “愛が目の前に現れても僕はきっと気付かず通り過ぎてしまう” の4曲です。

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