2022年01月の記事一覧

新生afloat storageのライヴをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

一昨年、ねむりについた、afloat storage。その活動再開ライヴをFEVERで。メンバー/サポートの3人が変わり、以前より格段に明るく疾走感がある音に驚きました。かつての演奏で浮かぶ心象風景が傾きはじめた淡い日差しなら、今回は朝の日差しに。命の儚さを感じさせる昆虫(という曲があるのです)から、生命の羽ばたきに満ちた昆虫に。ベース・サポートの白石はるか(メレ、ex-リーガルリリー)のコーラスが抜群に良い。はじめて聴く女性コーラス入りのafloat storage。以前を知るファンたちには嬉しい発見だったでしょう。適度なペースでいいので、ぜひこれからもライヴを見せてほしいです。対バンはWALTZMOREと黒子首でした。どちらも期待に違いようがない。なぜか会場で意外な人に出会ったりした〈ゴガツハズカム0128〉。そういうのは良いイベントの証しですね。

そして先週はもうひとつ、去年の第1部につづいて、松濤美術館の「白井晟一 入門 第2部」に行ってきました。印象を一言で表すならば、そこらじゅう「やたらと心がときめく曲線だな」と。ときめくことは良いことだ。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈いまへの認識、これからへの歩みに満ちた、1stアルバムのタイトル曲を〉、okkaaaの “Voyage” と、renforshortの “moshpit” の2曲です。

RPA

(OTOTOY編集後記からの転載です)

なんの因果か、とあるシステム(Windows! IE!!)の自動化をしていました。だいたいできました。RPA、Robotic Process Automationですよ。ロボットですよ🤖🤖🤖。私も立派なPower Automate使いです。RPAなら任せてください(嘘です)。むかし、RPAを揶揄して「RPAは駄目なビジネスプロセスを駄目なまま残すだけ」とか言ったことがありますが(すみません)、……まったくそのとおりですね。救いは、駄目が残る理由が外部要因だということくらいか。「I automated my job over a year ago and haven’t told anyone.」というredditの投稿が先週あたり話題になっていましたが、今回やったのは私の仕事でもないので、公言してみました。私の仕事については、秘密です。

P.S.
🤖はどこの環境でも出るけど、🦾や🦿はまだ出ない環境もある。Unicode Emoji 12.0で導入。2019年。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈本リリースをもって解散とのこと。音楽好きたちへの最後の手紙をありがとう。〉、overusedの “手紙”、他、adieuの “灯台より”、Joy Oladokunの “Keeping The Light On”、Mark Diamondの “Cry On My Birthday” の4曲です。

〈OTOTOY 2021 スタッフズ・チョイス〉から転載

(「OTOTOY各スタッフがそれぞれ選んだ2021年の10作品」からの転載です)

■2021年の10作品◾️

■️チャートに関するコメント■

今年はアルバムを邦楽・洋楽5作品ずつ選びました (曲・アーティストについては大晦日に書いた別の記事があるので、よろしければそちらも)。「ニューノーマル」なんて言いますが、「新しい働きかた」を皆がすぐにできるようになったのは、突然それが生まれたのではなく、そうした働きかたを以前からしていた人たちが知識と経験を積み上げていたからです。たとえば在宅勤務、ネットワーク・ベースのコミュニケーション、リモート・ミーティングなど。そういう人たちが今回は “先駆的な存在” になりました。音楽の制作も同じです。宅録、ベッドルーム志向、内向的な表現…… 2020年より前から、ずっとそうして音楽を作ってきたアーティストたちがいます。2021年は、そんな彼・彼女らが示してくれた、“そうしてきた強さ” に敬意を表す年でした。

■ベストライヴ(配信含む)■

〈SACOYANS 2nd Album “Gasoline Rainbow” Release Tour〉@秋葉原CLUB GOODMAN
SACOYANSのワンマン。1stと2ndの収録曲すべてと新曲とスマパンのカバーを演った濃密で美しいライヴ。SACOYANSへの想いはこちらのインタヴューに込めました。

■音楽作品以外のベスト一作(書籍・映像作品など)■

「mRNAワクチン」
前回は「私はソフトウェア・エンジニアでもあるので」ということでソフトウェア・プロダクト/サービスとして「Zoom」を選びました。そしてプロダクト/サービスの意味をより広げて昨年を見てみると、「mRNAワクチン」以外考えられないんですよね。でもこれを “一作” と言ってよいのか。悩ましい。ちなみにmRNAワクチンも突然生まれたものではありません。30年余、多くの人々が挑み、進み、あるいは敗退してきた歴史があり、その上に作られたものです。なので、作品として、良しとするか。

■2021年を振り返って、もしくは2022年に向けて■

2021年年頭は「去年は変な年でしたね」で済んだのかもしれませんが、今年年頭も「去年も……」だと、そろそろこっちが普通、でしょうか。新しい普通とは、それ以前における先駆や不可思議や異常です。ならば先に不可思議や異常を体験しちゃったほうが良くないですか? ということで、“変” を楽観で味わい、楽しみ、想像できない未来に運良く先駆者たれるよう、これからも積極的に遊んでいようと思いました。今年もよろしくお願いいたします。

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2021年の10作品のSpotifyプレイリストも公開中。

クアトロでFor Tracy Hydeのワンマンをみた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

今年最初のライヴはFor Tracy Hydeのワンマン@渋谷CLUB QUATTRO。去年5月に直前で無観客配信になったワンマンのリベンジでした。演奏のクオリティがこれまで観てきたフォトハイのライヴで史上最高。そして1曲め始まりからeurekaさんのヴォーカルのクオリティの高さに驚く。ここに至るまでの準備に心から敬服します。トリプル・ギターにトリプル・ギターの意味があり、ヴォーカル+コーラスが1声・2声・3声になるときそれぞれの意味がある。そしてフォトハイは良い音で聴くに限ります。PA良かったです。夏botさんが10年前にシューゲイザー/ドリーム・ポップは売れない〜と先輩?に言われた話をMCでしていましたが、閉じずに開いて、意思と強度をもって、やり続けると、ひとりどころか何人もがそこに立てる土台ができるんだな、という感慨にふける良いライヴでした。前の4人はそれなりに緊張の面持ちだったけど、ドラムの草稿氏が終始ニッコニコだったのが面白かったです。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈そう、Every day is a good day to fight the system!〉、Shungudzo, Joy Oladokunの “It’s a good day (to fight the system) [feat. Joy Oladokun]”、他、C子あまねの “調子にのるな”、The Weekndの “Out of Time” の3曲です。

何年前?

(OTOTOY編集後記からの転載です)

1月4日、突然リマインダーに「docomo留守番電話サービスを申込む」という表示が。たぶん大昔に年を間違えて入力したものが入力したとおり2022年に表示されたのだと思うけど、まったく記憶がありません。1月4日にリマインドを入れてるってことは、ネットでオーダーができなくて、4日に営業がはじまってから電話する必要があった時代ですよね。はたしていつのことだったのか。でもこういう予定表とかに先の予定を入れられるようになって、ほんと便利。おかげで免許の更新とかドメインの更新とかを忘れる心配がなくなりました。あと、私はFacebookの「思い出 (過去のこの日)」が結構好きです。自分のやつ。他人のは興味がありません(笑)。実はOTOTOYのニュースでも「◯年前のこの日のニュース」を表示する機能が作りかけであるのですが、途中で放り出したままです。需要あるかなあ……

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈昨年リリースされた1stのリミックス・アルバムのリリースもいよいよ来週に迫る。その先行配信から。〉、揺らぎの “While My Waves Wonder (Slow Magic Remix)” です。

あけましておめでとうございます

(OTOTOY編集後記からの転載です)

昨年の音楽的振り返りは大晦日に出したプレイリスト・コラムに書きました。アルバム視点は編集部全員企画がいずれ出るので、こちらは単曲・アーティスト視点です。全体で振り返るとぜんぜん悪くはないけどまとまりのない、これだというテーマのなかった1年?という気も。まあ自分が気づいてないだけかもしれません。2021年の年頭は「去年は変な年だった」で済んだのかもしれませんが、今年も「去年も……」だと、そろそろこっちが普通ですね。今年が「普通」を普通に過ごす1年になるのか、より特殊な年になるのかわかりませんが、考えても仕方ない部分は楽観でいきましょう、という年頭の想いです。今年もよろしくお願いいたします。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈年初。あたらめて自分のスタート地点を見つめ直そう。というかんじのギター・インストを。〉、PEEKの “Where I am” です。