2021年03月の記事一覧

手癖からの脱却

(OTOTOY編集後記からの転載です)

普段から料理をしていると通常つくるものはだいたい「手癖」で作れるようになります。「手癖」の良し悪しは、とある世界でもよく言われること(笑)。まったくそのとおりですね。そしてそんな自分から一歩踏み出すのに有効なのは、他者との交わり、とも言われます。というわけで最近音楽関係に次いでよく観ているのは料理動画・レシピ動画。昨年のステイ・ホーム期からますますバラエティがひろがり、いまや正統を学ぶもよし、他人の手癖や邪道を参考にするもよし。その結果のチャレンジは失敗したり成功したり。おもしろい。そんなこんなで音楽とあわせて日々楽しく観ているのですが、でも、ふと、あのインド屋台動画の新作がみられる日はいつやってくるんだろうと思い、切なくなったりもする。いろんな感情の源がそこにあります。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈昨年末の配信ライヴでも披露された新曲をギターによる弾き語りヴァージョンで。柔らかな光と陽炎が浮かぶ〉、他、君島大空の “光暈(halo)”、他、クレナズムの “酔生夢死”、yamaの “一寸の赤” の3曲です。

「一寸の赤」は、狙いが定まりすぎていて口惜しいくらい(笑)。いやほんとに良い曲です。

そして、3月はOTOTOY編集後記を3週分飛ばしてしまったので、その間の推薦曲を以下に。

3月8日の推薦曲は、〈ソウル・ミュージックの歴史への敬意。そこに積み重ねられる新しさ〉、Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonicの “Leave The Door Open”、他、Bachelor, Jay Som, Palehoundの “Anything at All”、RAMMELLSの “my fire” の3曲でした。

3月16日の推薦曲は、〈世界と向き合う意思と、そこになお立ち上がる個の力。脱帽です。〉、宇多田ヒカルの “One Last Kiss”、他、Charlie Houstonの “Things”、Have a Nice Day!の “ノスタルジア” の3曲でした。

3月23日の推薦曲は、〈未来からの肯定を軽やかなサウンドにのせて〉、Unknöwn Kunの “Bubblegum”、他、the McFaddinの “SPIRITED AWAY”、tiger baeの “Where is the night flame” の3曲でした。

大塚で稲見繭、ながいひゆ、有明の歌を聴いた

(OTOTOY編集後記からの転載です)

afloat storageの稲見繭とHammer Head Sharkのながいひゆが新たにはじめた企画〈YOUYOUYOU〉、第1回ゲストはレイラの有明。ステージ上に3人が並んで座り、ひとりずつ順に弾き語りで歌っていくスタイル。3人ともバンドのフロントパーソンでギター・ヴォーカルで女性。単に属性でいえば “似たような” 3人。でも実際に彼女たちの歌を聴くと、それぞれの個性が際立ち、歌い進むにつれ異なる3つのベクトルで空間が大きくかたちづくられていく、そんな素晴らしいステージでした。最後に演奏されたのは稲見繭が歌う“バイバイ”。そこにながいひゆと有明がコーラスをつける。贅沢な瞬間ってこれだなと思いました。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈いろいろ食べたい、大切なものだけ食べたい。〉、Special Favorite Musicの “Gourmet”、他、Baby Queenの “These Drugs”、眞白桃々の “おねがいシーケンサー” の3曲です。