行ってきたよ、3日間とも。"PAUL McCATNEY IN CONCERT driving japan".

「行かずに後悔するより、行って後悔」(© 絢ちゃん)が真であることは同意するけど、本来私は、そのツアー全公演行かないと気が済まない、というタイプではない。にもかかわらず今回のPaulの東京公演全部に行こうと思ったのは、「もはや、与えられた機会は最大限活かさなければならないのだ」ということを、強く感じたからだ。平たく言えば、そう、「これで最後かもしれない」と思ったからだ。

「これで最後」というのは、単にPaulのコンサート・ツアーがこれで打ち止め、という意味だけではない。Paulがいつまで生きているか分からない、という意味もあるが、何より、自分がもう、いつまで生きているか分からない、ということなんだ。

図らずも、11日のコンサートは40になって最初のライブだった。20代最後のライブの直前まで思っていた『いつまで生きているか分からない』と、いま頭にある『いつまで生きているか分からない』とは明らかに違う。10年とは、そんな期間だ。


とまぁ、そんな話はどうでも良い。

とにかくすごい、素晴らしい!

♪You say yes, のたったワンフレーズで、もう、副鼻腔がツンときてしまう。Hello Goodbye. いきなり、ノーイントロ曲で始めるのは反則だ!

Driving Rain, いい曲だなぁ。3回聴いたら、大好きになった。:-)

You Never Give Me Your MoneyCarry That Weight, こんなアレンジで演るなんて… 素晴らしすぎる。(何やら歌詞を変えて歌ってたようだったけど、聞き取れなかった…) ベスト3.

Band On The Run. 充分わかっていても名曲だ。スクリーンのU.S.ツアー映像も泣ける。いや、U.S.ツアーに行った訳じゃないけどさ。当時、俺はどうやって "Wings Over America" のレコード買ったんだ? 幾らだったんだろう? いったい何度、どうやって聴いたかも分からない曲だけど、やっぱ、ベスト2.

Maybe I’m Amazed, 頼むからそんなキーで唄わんでくれ。:-)

She’s Leaving Home, (泣)(泣)(泣) "back in the u.s." 買ってもこれは入ってないんだよなぁ。どうしてくれよう…

Live And Let Die, これも、分かってもいても…

Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)The End, こういう締め方をしてくるとは! ビートルズ2大締めソング(何だそりゃ)・メドレー。Sgt. Pepper’sからThe Endへの繋ぎが、とてつもなくカッコイイ。文句なく、ベスト1.


いやもう… 3日間で何度涙腺が耐えきれなくなったかは内緒です。:-)

それにしても、去年書いた曲から40年前に書いた曲まで… 万遍なく、違和感なく、どれもが素晴らしいなんて。誰か今回のset listの作曲年の分布図作ってないかな。今度作るか。

Wingsリアルタイム世代(当然武道館のチケットは持っていた。いや、私は払い戻ししたけどさ :-)、特に初めて買った新品のアルバムが "VENUS AND MARS" な私としては、あと、Listen To What The Man Said (邦題: あの娘におせっかい :-) が聴ければ、もうどうなっても、という気持はあるけど… それはそのままで、きっと良いのだ。あの場にいた延べ十何万人が、それぞれ「あと、あれも聴きたかった」という思いを持ち、その曲が全部で一体何種類(何曲)あるか見当もつかないのが、Paulの凄さでもあるのだから。

Sgt. Pepper’s … (Reprise)The End を聴いて一人勝手に確信してしまったが、Paulがずっとやりたかったことは、これだったんだね。いわゆる『ロック・シンフォニー』的なものと、『ロック・バンド』の両立。そして今回のバンドは紛れもなく『ロック・バンド』であり、それこそがこの素晴らしさの所以なのだと。


もはや何言ってるか自分でも分からなくなりつつあるが、とにかく、今回、チケットを譲ってくれたtaro-chan, ほんとに感謝してます。どうもありがとう!

で、14日、別れ際にtaro-chanと握手しながら言ったように、10年後(3年後でもいいけど)、また一緒に観に行こうね。Tour ProgramのPaulの言葉を信じて。

see you next time