(OTOTOY編集後記からの転載です)

羊文学TOUR 2024のファイナルは東京ガーデンシアター2デイズ (2日目は追加公演)。自分は4月の横アリ以来。横アリのときにも思ったのだが、おそらく羊文学は通常のロックバンドの「大きくなりかた」とは少し違うルートを選んで歩いているのだろう。なにがどうと言語化はできないが、曲、音作り、ステージング等々、少しずつ何かしらが奇妙だ (悪いという意味ではなく逆に新鮮で面白い)。レーベルの先輩となるSuchmosの知見が直接活かされているのか傍目からすぐには分からない。King Gnuが形式知に近いかたちの新しい教科書の一冊である可能性は高いだろう。種々様々な客層を掘り起こした結果の横アリやガーデンシアター2デイズなので、入退場するひとたちの景色は、それはそれは見ていて面白い。私自身は、塩塚モエカが「ここからこっちは知らない曲 (笑)“」と言って観客席の半分以上を指し示した “涙の行方” (インディーズ時代の2nd EPに収録) に涙したタイプですが、これからどうなっていくのかとても楽しみだし、今でもちゃんと大好きです。発表された今年のクリスマス・ライヴ〈まほうがつかえる〉の開催日が12月10日で少なからぬひとが嘆く「悲劇の日程被り」となり、予定は未定ですが、ぜひ次もまた。

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今週の「OTOTOY NEW RECOMMEND」への推薦曲は、〈古いリズムボックスから小さく始まった宅録プロジェクト、アルバム『SANGO ALBUM』から〉、リ・ファンデの “それより影”、Sundae May Clubの “チャーミー”、4s4ki, rinahamuの “頑張り屋さんだから愛して” の3曲です。

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OTOTOYの公式プレイリストに自分が推薦した曲だけを載せた個人プレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND-ed by me」も公開中!