(OTOTOY編集後記からの転載です)
私立恵比寿中学、安本彩花のソロライヴを観て胸を打たれました。ア・カペラで歌われた“ジャンプ”は事件級。たったひとりでこの静寂を支配できる歌い手はそうそういない。「人生じゃつまらない」の部分のヴォーカルの卓抜さや、「心臓の」の真正面からぶち当たる表現と「今だ」の告白するかの表現の両立っぷり。続いて歌われたセットリスト中唯一のカバー曲が岡崎体育の“エクレア”という、なにひとつ間違いのない選択。一番の衝撃だった安本彩花自作の新曲“スーパーヒーロー”は、システムとしてのアイドルではなく、職業・アイドル、22歳、人間・安本彩花の内面から湧き出た「ブルース」でした。同時にこの曲は、システムから生まれた楽曲への、とりまく大人たちへの、共に歩むファンたちへのアンサーソングでもあり。グループの既存楽曲と同じタイトルである必然性がそこに。笑顔で客席に目線をやり観客を指差しながら「あなたが〜」「いい人と〜」「君の〜」と歌う。自ら立つステージを指差し「この場所で待ってるから」と歌う。情況と有り様に対するアイドルとしての回答。参りました。
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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈aikoからしか生まれないメロディと歌詞と歌唱、以外なんて言えばいいの〉、aikoの “ハニーメモリー”と、〈音楽の魔法に何十年でも化かされていたい〉、ビッケブランカ VS 岡崎体育の “化かしHOUR NIGHT” の2曲です。
aiko / ハニーメモリーへの一言コメントはコメントを放棄してますね。すみません…… ビッケブランカ VS 岡崎体育はぜひMVをみてほしい。これで泣けてきちゃうから世情に弱りすぎだな俺(笑)。