2020年11月の記事一覧

Go Toトラベルしないで済んだ話

(OTOTOY編集後記からの転載です)

6月に「早く時代がついてこい!」で紹介したcolormal、かなり好きなアーティストなのだが、この10月ころからGt./Vo.のイエナガが「活動を終える」と言い出し、まあ冗談だろうと眺めていたらだんだんと発言が具体的に。来月13日のライヴがラストらしいので、これはひさびさの遠征案件か、Go To使えるかな? とか思っていたらそちらの状況も怪しく…… が、昨晩彼らからアナウンスがありOTOTOYのニュースでも取り上げたように、話は一転、これまでのサポートをメンバーに迎えてソロ・プロジェクトからバンド体制に移行とのことでした(やっぱりか!!!)。現サポート体制はバンドとしても大変に魅力的で、やられたと思いつつもこの嬉しいニュースを喜びたい。というわけでGo Toはやめて配信で観ます。ニュースは良いほうがいいからね。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈「I pray for you. それじゃ、またね。」〉、赤い公園の “pray” と、〈サンプリングされたJuliaの声とハウシーなピアノがビートに寄り添う〉、Fred again..の “Julia (Deep Diving)” の2曲です。

ハイファイの民主化

(OTOTOY編集後記からの転載です)

OTOTOYで機材レヴューをし、勢い余って販売もはじめてしまった「iFi audio ZEN DAC」と「ADAM AUDIO T5V」のセット。5万円台でこの音質が買えてしまうのは、二昔前から考えれば確実にゼロひとつ安くなっているだろう。5万円台が高いのであれば、いわゆる「中華」と呼ばれているDAC/デジタルアンプとそこらへんから拾ってきた(なにそれ笑)スピーカーという選択肢もある。それなら半額以下。それでもかつての数十万円コースの音がするだろう。これって別の言い方をすると「ハイファイの民主化」なんですよね。同時進行でサブスクリプションの普及とスマホで音楽を聴くことが進んでいて、結果として起きていることからは見えにくくはなっているが、この「ハイファイの民主化」が音楽全般に与える影響はとても大きいのではないだろうか。というわけで、機材レヴューに興味のある方は「特集記事」を、セット販売に興味のある方は「物販」を、そして民主化されたハイファイで聴く音楽に興味のある方はOTOTOYを、ぜひご覧ください。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈“優しさ”に満ちた最新ミニアルバム、全曲素晴らしくて選べないけど〉、クレナズムの “ラテラルアーク” と、〈真っ直ぐなロック&ポップが一番格好いい〉、NYAIの “Cheap sentimentalism” の2曲です。

PURE2000

(OTOTOY編集後記からの転載です)

土曜日に〈SPEED〉主催の野外レイヴ〈PURE2000〉に行ってきました。京浜工業地帯、運河沿いのとある場所。期待と幸福に満ちた場所。こんなことを言うと自己矛盾なのだが、メディアが取り上げる「シーン」や「ムーヴメント」にはなにか胡散臭さを感じることもある。だが実際に多様な人々が同じ場所と時間と熱を共有するさまをみれば、そこには何かが確実に(それを何と呼ぶかはさておき)存在し、それがこうして草の根から湧き上がっていることを実感できる。Lil Soft Tennis関東初のバンドセットも、yuzuhaも、LUXYも、もちろんWaaterも観られました。DJも皆、熱かった。素敵な場を、最高の機会をありがとう。きっとここからどんどん繋がっていくのだろうな。ひとりの音楽好きとして、追いかけたいです。そして翌日行ったシバノソウのバンドセット・ライヴもとても良かったです。6月に出たアルバムを聴いたときから「強いな」と思っていたのだが、それは理由と事実がある「強さ」だったんだ。納得。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈ジャム&ルイス、来年リリース予定のデビュー・アルバムから先行カット。これって「デビュー・シングル」?〉、 Jam & Lewis x Babyfaceの “He Don’t Know Nothin’ Bout It” と、〈5年ぶりのアルバムから、変わらぬ良い曲を最新の音像で〉、Turntable Filmsの “Shape Your Town” の2曲です。

ギター

(OTOTOY編集後記からの転載です)

良い音楽にたくさん出会えた先週でした。高井息吹の『kaléidoscope』、そしてなんといってもTomato Ketchup Boysの『The First Encounter Of This Odyssey』! カッコいいギターここにあります!!! ギターといえば、土曜日にあったリーガルリリーのプラネタリウムで行われた配信ライヴです。過去を振り返ってばかりなのは良くないと頭で分かっていても、でもずっと、たかはしほのかが弾くムスタングの音が忘れられなかったのです。セッティングで出す最初の一音から他のなにものでもない、ワンストロークで心打たれる音…… そんな想いを吹き飛ばすような土曜日の配信ライブでした。テレキャスターの音、だけじゃない。3人とも抜群に良い音を出していました。“蛍狩り”のアウトロとプラネタリウムに映る映像の美しさ。最高でした。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈気怠さと懐かしさに満ちたアルバムから、すこしだけ足取りが軽そうなこの曲を〉、the circusの “マリー” と、〈新井和輝(King Gnu)・君島大空が共同制作で参加の新作EPから、バンド感あふれる1曲を〉、高井息吹の “ハローグッバイ” の2曲です。

そしてトマケチャは他の人に先に挙げられてしまったので自分の推薦コメントは入ってないけど、それでも推さないわけにはいかない、〈ほんとにカッコいいギターが詰まっている〉、Tomato Ketchup Boysの “Revolution Summer” です。

前を向いて

(OTOTOY編集後記からの転載です)

先々週の悲しい報せ、先週の切ない報せと、やるせないニュースに気持ちが沈むこの2週間。どちらもこういうときの冠言葉である自分でもびっくりするくらいというのは明らかに嘘で、自分でもよくわかるくらい悲しく、切ない報せだった。でも。前を向いて。ひとつのメッセージは「また会おう」だったし、もうひとつのメッセージは「明るい未来を想像しながら、一緒に明るい毎日を過ごせるよう、ハッピーなことを共有しあおう」、だから。

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今週のOTOTOY NEW RECOMMENDへの推薦曲は、〈光景を構成論的に描く意欲作。そこで目に映る光景は果たして? 待望の2ndEPから先行配信〉、君島大空の “笑止” です。