文系理系問題が盛り上がってるので,昔から気になってた話をひとつ.大層な話では全然ないですw
(昔からは嘘だな.8年?前?……8年?もうそんな前なの?)

チャットモンチーの「サラバ青春」という曲がある.リクルートのCMにも使われてたらしい.いい曲です.ほんとにいい曲.そしていい歌詞

その曲にこんな一節がある.

卒業式の前の日に僕が知りたかったのは
地球の自転の理由とかパブロフの犬のことじゃなくて
本当にこのまま終わるのかってことさ
—「サラバ青春」チャットモンチー(作詞:高橋久美子)

いい歌詞なんだけどね.でももしこれを高校の理科の先生が聴いたとしたら,果たして心からいい歌詞だと思えるだろうか.私は教師でもなんでもないけど,ちょっと引っ掛かってしまったんだ.

興味深いのは,この詞を書いた久美子さんは,子供の頃からの教師になるという夢をとるか,当時プロを目指して活動していたチャットモンチーに入るかを散々悩んだ挙句にチャットを選んだ,というエピソードの持ち主だということ.教員免許も持ってるはず.教科は国語.

国語だと具体的なキーワードが思いつかないんだけど(国語教育に対する知識の貧困 :-),例えば「地球の自転」や「パブロフの犬」ではなく,高校の国語の授業で習う何かを例にあげて「知りたかったのはそれじゃない」と書くことは,果たして久美子さんにできたんだろうか.

別にこれをもってして,理系に対する文系の無理解とかそういうことを言いたい訳じゃない.詞を書いたとき,たまたま大学の理科教育に嫌な奴がいたとかそんな理由かもしれない(笑).ただやっぱり,そこに何がしかの溝があるのかなぁ,とか思っちゃったのも事実だ.

ちなみにベースの晃子さんは,高校のときは理系で,大学(久美子さんと同じ教育大)は家庭科教育だったはず.晃子さんは歌詞のこの部分に違和感を感じなかったのかなあ.それとも先輩だし念願のチャットに入ってくれた訳だし,とかで言わなかったのか.

まあ卒業式の前の日に授業をやることは無いと思うので,そもそも歌詞の読み方が違うんだろうね.

ただ,こんないい曲なのに,一度そこに引っ掛かってしまったが故に,そして自分が理系であるが故に,素直に聴けない一瞬があるのはちょっと悲しいなぁと昔から思ってた.

というお話でした,まる

以下,動画埋め込みコーナー.

えっちゃんとあっこさんの母校でのライブを収録したNHKのドキュメンタリー番組の一部.この番組の他の場面で,あっこさんが高3のときの担任の先生とのエピソードを話すシーンがあるんだけど,この先生たぶん,理科の先生なんだよね.

リクルート 卒おめプロジェクト2007 CM 30秒

リクルート 卒おめプロジェクト2007 CM 60秒
(外部プレイヤーでコメント非表示を初期設定ってできないの? ないか‥‥)

サラバ青春〜卒おめ2007Ver.〜 PV

この埋め込みメモを作りたくて書いたという説も若干‥‥w