とある会議で突然出てきて心を掴まれてしまった言葉.

言った本人は,意図して言ったのか,言い間違えただけなのか,はたまた私の聞き間違いだった(笑)のかは,今となっては分からない.

ちなみに,ここで言ってる「メディア」の定義は

medium — a means for distribution and presentation of information

に沿ったもの(”information”の部分を”技術”に入れ換える感じか).

これは,Steinmetz and Nahrstedt の “Multimedia: Computing, Communications, and Applications” の最初に出てくる奴で,この本自体は若干???だが,この表現は大好きで,見つけて以来,ずーっと使っている.

ググっても出てこないなぁ,この言葉.そもそも「技術のメディア」という言葉遣いが殆ど見られない.「メディア」の使い方が普通と違うからか.

人によっては,ソフトウェア(プログラム)ではなく,ハードウェアだったり,それこそプロダクト(製品)だったりするのだろうけど,自分的にはこれが一番.何てったってソフトウェアは,プロダクト(実行形式)とした場合と,ソースコードとした場合の二面性を持つ.そんな希有な性質を持つメディアが他にあるだろうか.

『ソフトウェアは技術のメディアだ』

追記:
よく考えると,書いてることがちょっとおかしい.
昔は,製品はすぐにバラバラに分解されて,あっという間に丸裸にされた.今,モノをバラしてもよく分からないのは,ソフトウェアが入っているからだ.しかも法でリバースエンジニアリング禁じたりしようとまでしやがる.
なんて最悪で最高のメディアなんだか!