「未来を予測する最善の方法は,未来を発明することである.」
(”The best way to predict the future is to invent it.”)
— Alan Kay in 1971

という言葉もまた優れた発明である.が,

「未来を提言する最善の方法は,過去を懐かしむことである.」

という手法もまた,別の意味で”優れた”発明かもしれない.

  • 「昔は良かった」(「俺達の若い頃は良かった」も可)という発言は比較的共感を得られ易い.
  • しかし,本当に昔に帰ることも昔の暮らしに戻ることも事実上不可能であるため,「昔に戻れば(問題は解決され)良くなるのだ」という主張の当否は実証不可能である.
  • したがって,昔は良かったということで未来を語ることは,非常に効率的かつ効果的であり,その実効性は極小だが,商売(あるいは暇潰し)という意味においては極上の代物である.

『2007年問題』の到来が間近に迫り,また,情報通信革命がいよいよ本格的なステージに突入しようとする(ほんとか :-)昨今,今後あの手やその手の方々からこの極めて優れた手法を用いた商売(やら暇潰しやら自分探し)が,ワンサカと湧いて出てきそうな気がする今日この頃,気をつけていないとウッカリうなずいちゃいそうだからなぁ.

注意注意.